銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ツバメの4兄弟、もとい5兄弟

2014年07月02日 | のほほん同志Aの日常
今日1日、きゅーっと胸をしめつけられるような
辛さ切なさを感じていました。

なんだなんだ?
忘れていたこの気分って、もしや…

という浮かれた話ではまったくなく、
理由はツバメの兄弟の末っ子です。


銀ステ事務所のある、阪急電車の逆瀬川駅。

5月から6月にかけてはツバメの王国で、
何組ものつがいが子育てにいそしんでいます。

とくに注目していたのが
改札へと上る階段の上にかけられた小さな巣。

かわいい4兄弟だなぁと毎日見ていたら、
実は巣の中にうずもれて顔さえ出せない末っ子がいたらしく、
あわせて5兄弟なのでした。




でも末っ子は見るからに小さくて、
ほかの兄弟たちが頭の色も黒々してくるなか
この子だけは、ぽやんとした灰色のまま。

親ツバメが餌を運んでくると、
我先にと口をあける兄さんたちの後ろに追いやられ、
どうやら餌も上手にもらえていません。

それでも昨日までは仲良く、

黒、黒、黒、灰色、黒

とぎゅうぎゅう並んで巣の中にいたのですが…。

今朝、電車から降りて見上げてみると、
黒の兄さんたちは、巣から出て、
思い思いの場所に胸を張ってとまっています!



そんななか、灰色の末っ子だけがぽつんと
ひとり、巣に取り残されているのでした。



そして夕刻。
ふたたび電車に乗るため駅階段を降りるときには、
黒々の兄さんたちはすでに、姿すら見当たらず

灰色の末っ子は置いてきぼりです。

1日、不安でたまらなかったことでしょう。
けれども、外に飛び出す力はまだないのです。

がらんと独りぼっちの巣の中で
哀しそうに、きょろきょろと辺りを見回していました。


その姿が急に、――スタッフのひとりと重なりました。

今や5人の女所帯となった銀のステッキも、
ちょうど年の離れた5姉妹のようなもの。

次女にあたる私をはじめ
姉さんたちは、体も大きく、声もでかく、
時差ボケをものともしない異常体力で(私だけか)
いつも末っ子を置いてきぼりにして、慌ただしく飛び出していく。

そうか、末の妹はつらかったのか――

ツバメ経由で気づきました

…なんて、回り道。


今ごろ、最終電車が行って灯りも消えた駅では、
真っ暗な巣でツバメの末っ子がひとり眠っていることでしょう。

でも、明日か、数日後か、1週間後か、
いつかはきっと巣を飛びだしていく。

そのときを待とうと思いました。


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