3.健康と環境を守ることについて
(1)PFAS(ぴーふぁす)について
米軍基地のある沖縄や多摩地域、ダイキンのある大阪府摂津市での水道水汚染が大きなニュースとなりました。
この地域に限られたことなのかと思っていましたが、限定された地域のことではなく、
全国レベルで注視していかなければならないことであることを知りました。
①どのように認識されているか伺う
答:
・PFAS(ピーファス)は、有機フッ素化合物である、ペルフルオロアルキル化合物及び、
ポリフルオロアルキル化合物の総称。
環境中でほぼ分解せず残留することから、近年、水質汚染を通じた健康被害等の可能性が指摘されている。
・このPFAS(ピーファス)の内、PFOS(ピーフォス)・PFOA(ピーフォア)は、
耐熱性や耐薬品性に優れていることから、撥水剤(はっすいざい)や泡消火剤、フッ素ポリマー加工助材として、
幅広い用途で最も多く使用されてきた。
現在この2つの物質は、国内での使用及び製造が原則禁止されている。
・PFOS・PFOAは、人の健康の保護の観点から、その目標値や基準に関し
国際的にも様々な科学的な議論が行われており、
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約において規制対象物質とされている。
・国では、これまでに実施された国及び県等の調査結果などに関して、専門家会議での収集・評価などを行い、
今後の対応の方向性が取りまとめられた。
・なお、現在は、環境基準としての設定はないが、国における暫定目標値が「50ナノグラム/リットル」と
設定されており、町といたしましては、様々な調査結果等を注視するとともに、
住民の不安に寄り添い透明性を確保しながら、適切な情報発信に努める必要があると考えている。
再質問:永遠の化学物質ともいわれるPFASは1万種類以上あり、その中で、最も多く使用されてきたのが
PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の2物質。
そして新たにPFHXS等も来年1月には物質指定され、5月には輸入禁止製品と指定される。
2019年度、環境省は緊急全国調査を実施し、171地点のほぼ全ての地点で、PFOS、PFOAが検出された。
具体的にPFASはどのようなものに利用されているのか伺います。
答:撥水・撥油性、熱・化学的安定性等から、食品包装紙、半導体用反射防止剤(レジスト)、金属メッキ処理剤、
泡消火薬剤(家庭用以外)、フッ素ポリマー加工助剤など、非常に幅広い用途で使用されている。
なお、身近な使用例といたしましては、撥油性を活用し「ハンバーガー」の包装紙としても利用されている。
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 HPより
再質問:PFASは内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)で、発がん性の他、流産や赤ちゃんの低体重、
脂質代謝異常、感染症、抗体の減少、知能指数の低下などに関連すると言われている。
デンマークでは食品包装紙へのPFAS使用禁止を決定。マクドナルドは2025年までに容器包装のPFAS全廃を発表。
特別な施設からの排出だけではなく、私たちのくらしの中からの問題ではないか。
答:私たちの身近な生活の中に存在している物質。
一方、PFAS(ピーファス)が、どの程度の量が身体に入ることで影響が出るのかについては、
いまだ確定的な知見はない状況。
現在、国際的に様々な知見に基づく検討が進められており、町といたしましては、
国から提供される情報等に注視するとともに、健康や環境に関する情報につきましては、
必要に応じて町民の皆様に提供していく。
②人工芝が、PFAS(ピーファス)汚染の温床とも危惧されているがどのように認識しているか
答:人工芝の破片と充填剤から、PFAS(ピーファス)が染み出している可能性が指摘されていることは、把握している。
またマイクロプラスチックの発生源の一つともされている。
なお、人工芝は一定のサイクルでの張替えが必要になり、リサイクルされることから、
プラスチック資源循環法の削減対象外となっている。
町としては、今後の国における関連法令の改正や関連情報の収集に努め、それらの情報を踏まえた必要な対策を
講じるとともに、人工芝の公共施設での使用は、慎重に検討する必要があると考えている。
問:環境省が「マイクロプラスチック流出予防にご協力ください」という人工芝購入者・利用者に向けてのチラシを作成している。
これをHP等で周知できないか。
答:町ホームページに環境省のホームページをリンクさせた形で、購入者や利用者の方への周知に努めていきたい。
これです
できれば人工芝使用は避けたいですね。
川に海につながっていますから・・・・マイクロプラスチック入りの🐟 は食べたくな~い。
なが~くなったので、水道水についてはまた明日投稿します。
長くて難しい話 お付き合いくださり、ありがとうございます。
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