靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、休みになったら戻ってきてさ

2014-03-02 06:14:15 | 今週の整理
1.週の半ばは日中五度近くまで気温上昇! ぽっかぽか日差しにスケート。さすがに氷表面も溶け始め。水の浅い人工リンクだったので、「落ちる」心配はなかったのですが、大人の体重だと表面が削れてけつまづく。軽い子供達のみ、す~いすい。



2.四歳次男がやけに静かなので、台所から居間を覗いてみると、足の指の間の掃除に夢中。彼はこの指の間に見つける「もの」を、「ブジー」と呼んでいる。「なんでブジーなの?」「何となくブジー」なのだそう。この日の「ブジー」は、靴下の繊維やほこりや。

私自身小さな時、時々掃除したのを覚えている。砂がきらきらしてたりして。ブジーと名付けはしなかったけれど。(笑)



3.「視覚空間的学習者」の傾向を見る質問項目をプリントアウトしておいたら、十歳次女が、いつの間にか一つづつマークをつけていた。「人の気持ちが分かりますか?」の項目、「NO」のところにマーク。

「例えばさ、悲しんでたり、喜んでたり、そんなお友達の気持ちって何となく分からない?」と聞いてみる。すると、「表面的なことはね、表情や仕草を見れば分かるよ。でもね、その子が泣きながらも本当は怒ってるとか、笑いながらも本当は悲しんでいるとか、静かにうつむいていても実は苦しんでいるんだとか、そういったことがどうしたら分かるっていうの?」



4.昨日は友人宅に二時間ほどお呼ばれ。子供達を遊ばせながら、久しぶりにお茶の時間。アラスカの冬は暗くて本当に永遠に続くかのように長くて。故郷を遠く離れての子育て生活、沈んでしまうこともあるもの。どうやってその沈み込んだ穴から出る? というような話に。

 長い子育て生活を振り返り、何とか走り抜けてこられたのも、やっぱり一緒にこうして子供達を遊ばせられる気の置けない友人達の存在が大きい。あと身体を動かすこと、子供達と友人達と一緒に走り回る。子供が小さな時分は、確かにトイレに行く時間もままならないことがあるけれど、それも一時のこと。少しずつ、少しずつ、楽になっていくから、そんな言葉を掛け合って。



5.週の半ば、次女を昼から目医者に連れて行くため、担任に「早引きします」とメールを送ったところ、すぐに返信。いつもニュースレターやメールの最後に、様々な引用文を載せてくださる先生なのですが、今回も Thank you for the FYI, Machika! :-) の後に、こんな言葉が添えられてありました。

"How people treat you is their karma; how you react is yours." - Wayne Dye
人々があなたをどう扱うかは彼らのカルマです。あなたがどう反応するかはあなたのカルマなのです。


私はこのWayne Dyer氏の「There's a Spiritual Solution to Every Problem(どんな問題にもスピリッチュアルな解決法がある)」という著書に、どん底に苦しい時に救われたことがあります。公立の学校で、こういった言葉を交わせられるなんてと、少し驚きました。この言葉、覚えておきます。



6.最近長男もTEDをちょこちょこと見ているよう。寝たきりや、身体が思うように動かないなどの障害を持つ人々に、科学技術がどれほど希望を与えられるかという内容のクリップ、心に響いたようです。「ヘンリー・エヴァンズ&チャド・ジェンキンス: 人類のためのロボットを」



7.次男が組み立てたばかりのレゴの飛行機を手に、ぶ~んぶ~んと居間を走り回っている。ソファに座り学校の課題書から顔を上げ、眺める長男十四歳。隣で次女の宿題を見ている私の方を向いて、言う。

○○(次男)が今の僕の年くらいになる頃にはさ、僕は多分家を出ているだろうけれど、冬休みや春休みに戻ってきて、色々なところに連れて行ってやるんだ。映画館やカフェやね。服なんかも買ってやってさ、僕のお金でね。

十歳違いの兄と弟。次男幸せ、そして、そんな気持ちを体験できた長男も、幸せです。




今日は朝から長男長女はNPO。迎えに行き、今週末で最後の「ファーランデブー」祭を覗いてきます。明日は、課題宿題、そして友人家族と春の日差しを楽しみます!

皆様の一週間が素晴らしいものでありますように!

Have a wonderful week!



日常風景:

リンクまで、這って。よいしょよいしょ、


ふ~。正座。


さてと、


きもち~。


リンクの真ん中で遊ぶ。


よしっ、また滑るぞ。


あったか帽子かぶろうね。



昨日は、パビリオンでs君と走り回り。

おにぎり休憩。

友人宅へ。


子供用テーブルも用意してくださる。


いいなあ。




友人家族と散歩。

湖へ!


寝転び、


その周りを、

きゃ~、


ひゃ~、


チキンスープで暖まる。





十二歳長女もサイエンスプロジェクト!

異なる物質を用いた吸熱反応、発熱反応の実験だそう。

長女の診断を前に

2014-03-02 06:12:55 | 子育てノート
十二歳長女、四年ほど前気管支炎になり、吸入器にお世話になったことがあるのだけれど、それ以来、時々痰がからまったような軽い咳をすることがある。全く出ない日も多いけれど、一時間おきほどの日も。より重い症状のある夫が、「ハウスダスト・アレルギー」と診断され、「アレルゲン免疫療法」を始めてからすっかり症状がなくなったので、試しにと、アレルギー検査に出かけた。

医師助手(Physician Assistant)という男性が、診察して下さる。長女の胸と背中の音を聞き、その後受付のお姉さんが、肺活量を調べて下さる。

お姉さん:これ口にくわえて、吸って吐いてを繰り返して。
長女:深い呼吸? 
お姉さん:そうねこれくらいかな、ふ~。(実際に吐いて示してくださる)
(真似をする長女)
お姉さん:次はこうやっては~って。
長女:それは強く吐き出すということ? 
お姉さん:そうそう強くね。
長女:長くということでもありますか? 強く短く?
お姉さん:う~ん強くね。
(は~と長女)
お姉さん:じゃあ次はこんな感じで、ふ~、できるだけ長くもうこれ以上吐けないと出しきったところまで。
長女:弱くてもいいから長くということですか?
お姉さん:そう、長くね。
(ふ~と長女)
お姉さん:じゃあ初めからもう一回繰り返してみようか。

隣でお姉さんと長女のやりとり見ていて、わ、分かりくい・・・と思わずつぶやく私。

診察室に戻ると、医師助手の男性が、不快な症状を一から五までのスケールで表してね、と様々な質問。咳で診察に来たのだから、この不快度は高いだろうねえ、胸の辺りに痛み感じることあるでしょ? 苦しくなったりすることもあるに違いないね。長女、「そういえば、この前、そういう風に感じることもあったように思う。」

そして長女の顔をじっと見つめて、「君はね、喘息なんだよ」と。さっき聴診器をあてた時も、かなりぜーぜーという音(wheezing)が聞こえたしね。(そう言いながら受付のお姉さんがしてくださった肺活量の結果に目を通す)ああ!なんて数値だ! 今すぐ吸入器を出すからね。まずは、このぜーぜーを取り去るために、一日四回吸入器を使って下さい、念のため胸のレントゲンを一週間以内に撮ってくださいね。まあレントゲンは念のためであって、引っかかることはないと思いますけど。あとレスキュー吸入器というのも出しますから。呼吸困難に陥ったら用いてください。一週間して肺の雑音がきれいになったら、アレルギーがあるか調べてみましょう。

「一日四回」と書かれた吸入器とレントゲンを撮るための紹介状を持って車に。長女、「私喘息だったんだねえ」とぽつり。「近いし、予約なしでOKだって言ってたし、レントゲン今撮りに行こうよ」と。

う~ん、ママね、しっくりこない・・・。肺活量検査のややこしさ、四年前気管支炎になった時、最後の手段といった様子でかかりつけの小児科医が吸入器を出して下さったこと。楽になったら止めていいからねと。そんな話をしつつ、この医師助手の指示に従う前に、かかりつけの小児科に相談してみようということで同意。

帰宅し、長女の話を聞いた長男、「その人に今日『喘息』と言われなかったら、きっと自分が喘息だなんて一生気がつかなかっただろうね」と。そう、それほど喘息らしくない喘息。



翌日、小児科医へ。かかりつけの小児科医と同じ小児科グループの医師、前日いただいた吸入器を見て一言、「これは慢性喘息の薬です。例え喘息であっても、私だったら初めからこんなものは出しません。あなたがこれを娘さんに与えなくて、本当によかったです」と。四年前の気管支炎以来、吸入器を使ったこともないこと、それ以来風邪をひいてもそこまで重くなったことはないこと、時々少し痰絡み咳以外は、毎日スポーツもし、いたって元気に過ごしていることなど確認し、胸と背中に聴診器。「何のぜーぜーといった音も聞こえませんよ」

この女医さん、持参した吸入器、ゴミ箱に投げ捨てたあああ~! 

そして私の方へ振り返り、「同意しますか?」と。大きく頷く私。

鼻や喉も調べ、「何の薬もいりません」ときっぱり。

そして、様子を見守り、もし不快感がひどくなるようなら、また診察に来てくださいね、アレルギーテストを受けてみるといいですよと。

最後、「さあ、よかったわね、思いっきり週末楽しむのよ!」と長女の背中を叩き、診察室から送り出してくださった。



これほど極端な見解の違いもすごいことですが、「何だかおかしいな」と思ったら、二度三度意見を聞いて回ることの大切さを、身にしみて思いました。



印象的だったのは、

その医師助手の診察室、日本人形や中国の置物や、オリエンタルなものがたくさん置かれていて、場所も「ウェルネスセンター」というような名前で、西洋医学バリバリとはまた違う対処局所でないホーリスティックなアプローチを目指しているようでもあり。また評判もいいようで、医師二人もいるそのセンターの待合室は満員、実際、夫もその男性による「アレルゲン免疫療法」で、症状が消えたのです。

一方この小児科医は、こちらの一般的な医者、それでもいつも薬をほとんど出さず、「自然治癒力」の力を最大限用いたいという姿勢。

「バイアス」を脱ぎ捨てて、その時その場の「より本当のこと」を見つめていけたらなと思わされました。





その後、長女本人が、女医さんの「全く問題なし」というのにはどうしても同意できない、やっぱり不快感があるので、第三の意見が聞きたいと。

そこで「アレルギーセンター」に連絡すると、予約を取るには「小児科医の紹介」が必要ということで、再びかかりつけの小児科グループへ。今度はまた別の女医さんが診て下さった。

聴診器をあて、「少しぜーぜー聞こえますね」と。

ということで、「アレルギーセンター」に診てもらうまでには多分二ヶ月近く待つことになるだろうから、その間にもし不快感が強くなったら使ってくださいねと、吸入器(慢性喘息用とはまた違う種類のもの)を出して下さった。そして、鼻の通りをよくするために、薬局などで購入できる鼻スプレーもいいですよと勧めて下さった。



私喘息だったんだ、から、私喘息なんかじゃなかったへと一日でがらりと変わり、それでも何だか不快感はあるしと再び診てもらうと、再び吸入器をいただき。長女もたった数日間でのこの診断の移り変わり様に、衝撃を受けてました。将来、彼女本人や彼女の子供や身の回りの人々が様々な診断を前にした時、どう動いていったらいいのか、学ぶ機会になったかなと思ってます。



周りの喘息持ちの方に聞いたり、少し調べてみると、喘息の軽いものや、咳喘息といわれるものは、本人も周りも気づかないまま過ごす場合も多いとのこと。それでも徐々に重くなり肺に負担がかかり過ぎる前に、しっかり治しておいた方がいいという意見も。また夫の例のように、アレルゲンを薄めたものを身体に取り入れ抗体を作るよう働きかける「免疫治療」で、すっかり喘息のような症状がなくなることもあり。

また遺伝が大きいというのも定説のようです。夫の家系には喘息持ちが何人か。

またアレルギーについては、片親がアレルギー持ちだと50パーセント、両親だと75パーセントの確率で子供にアレルギーが出る、また何らかのアレルギーを持っている人は、目の下に「くま」が出易いというようなことを、最初の医師助手の方がおっしゃってました。夫も私も軽いアレルギー持ち。


念のためにと出していただいた吸入器は、今のところ使うことはなさそうですが、四月終わりの「アレルギーセンター」での診察まで、様子を見守っていきます!

「人には二種類あります」ケン・ロビンソン氏

2014-03-02 06:12:40 | 子育てノート
クリエイターであり教育学者でもあるケン・ロビンソン氏は、「人には二種類ある」と言います。

1.今取り組んでいることを楽しんでおらず週末を待ち望んでいる人

2.今取り組んでいることを楽しんでいる人


そして、教育のあり方が、大多数である1の人々を生み出していると。一人一人の心の底からの情熱と、取り組みとが繋がる時、社会は変わる。それには、教育のあり方が変わる必要があると。



氏の描く「教育のあり方」の根幹とは、

1.幅の広いカリキュラム、学習過程の個別化による多様性の促進
 
2.創造的な教え方を通した好奇心の促進。それには高度な質を持つ教師の育成が不可欠。

3.統一テストなどが重視されることのない、オールタナティブな演繹的プロセスを通し、子供達の創造性を呼び起こすこと。



以下は、学校教育に対して私自身が思っていることを、まさに言葉にしてくれていると感じるスピーチです。

ケン・ロビンソン卿: 教育に革命を!

ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」


教育とは、オーガニックなシステムであり、メカニカルなシステムではないと氏。

とても納得。

では、実際に今この日常で何をしていけば? それを見つめていきたいです。





参考資料:

以上の二つのテッドスピーチの他に、

Ken Robinson - Wikipedia

"Finding Your Element" by Ken Robinson



学習方法の違い、より伸ばしていくために

2014-03-02 06:12:15 | 子育てノート
学習の仕方の違いに、Auditory Sequential Learner(聴覚継次的学習者)とVisual Spatial Leaner(視覚空間的学習者)という分類がある。

以下、聴覚継次的学習者をASL、視覚空間的学習者をVSLと略します。

ASLは、ステップに順次沿い、主に言葉により学ぶ。一般的学校での伝統的な学習方法で、花開くタイプ。

VSLは、ホーリスティック(全体的)に、主にイメージ・絵・図によって学ぶ。伝統的学習方法には、フィットしない場合がある。

特に強い特徴を表すASLは全体の23パーセントほど、特に強い特徴を表すVSLは、30パーセント程という統計がある。


以下両者の具体的特徴について:

AUDITORY-SEQUENTIAL      VISUAL-SPATIAL
Thinks primarily in words             Thinks primarily in pictures
Has auditory strengths                Has visual strengths
Relates well to time                 Relates well to space
Is a step-by-step learner              Is a whole-part learner
Learns by trial and error              Learns concepts all at once
Progresses sequentially from easy        Learns complex concepts easily;
 to difficult material                struggles with easy skills
Is an analytical thinker               Is a good synthesizer
Attends well to details             Sees the big picture; may miss details
Follows oral directions well               Reads maps well
Does well at arithmetic              Is better at math reasoning
                               than computation
Learns phonics easily                 Learns whole words easily
Can sound out spelling words          Must visualize words to spell them
Can write quickly and neatly           Prefers keyboarding to writing
Is well-organized                 Creates unique methods of organization
Can show steps of work easily             Arrives at correct
                               solutions intuitively
Excels at rote memorization          Learns best by seeing relationships
Has good auditory short-term memory      Has good long-term visual memory
May need some repetition             Learns concepts permanently;
  to reinforce learning               is turned off by drill and repetition
Learns well from instruction          Develops own methods of problem solving
Learns in spite of emotional reactions      Is very sensitive to teachers’ attitudes
Is comfortable with one right answer       Generates unusual solutions to problems
Develops fairly evenly                 Develops quite asynchronously
Usually maintains high grades             May have very uneven grades
Enjoys algebra and chemistry              Enjoys geometry and physics
Learns languages in class            Masters other languages through immersion
Is academically talented              Is creatively, mechanically,
                               emotionally, or technologically gifted
Is an early bloomer                     Is a late bloomer



まず、こういった分類を前にいつも思うのは、「そうでもあるけどそうでもないし」や「こちらもあちらも当てはまる」という箇所が必ずあるということ。「千差万別の人」を、紋切り型に分類する方が、元々無理があるのだろう。

私自身は、こうした分類は、特に子供が小さな時分は、本人に知らせないようにしている。「自分はこうだ」という思いが、可能性を狭めることにならないように。

子供が小さな内は、その子になるべく合った環境を整えるための参考として、活用できる部分は活用していけたら。それでも中学生くらいにもなると、本人が自分の「強み・弱み」を自覚し、意識的に調整するために活用することもできると感じている。強い部分をより深め、弱い部分により注意努力を払うための参考として。

長男はASLの特徴もところどころあるけれど、VSLの特徴を強く持っている。小さな頃からとにかく「組み立てる」のが大好き。目の前のもの何もかもが、組み立てる部品に変わっていった。機器を見れば、どうしてそうなるのか知りたくて分解したがる。文章の読解や複雑なコンセプトを理解するのは得意だけれど、スペルミスや計算ミス多発。ドリルや繰り返し練習を極端に嫌う。突拍子もないアイデアが頭を駆け巡っている。人の態度や表情に敏感。教室内に座って学習よりも、外に出て様々な体験を通し、繋がりや文脈のある「イマージョン的」環境でより伸びていくように感じる。「遅咲き」というのも納得してしまう。

長女は、VSLもあるけれど、どちらかというとASLかなといった様子。ある意味満遍なくバランスよく、一般的教室設定の中でも伸びていけるように感じる。


ちなみにVSLの適職としては、 芸術系、建築、エンジニア系、物理、航空学、ビジネス、コンピューター・プログラミングなどが挙げられる。コンピュータに関わる仕事がますます増える将来、VSL的才能がより必要とされるとも言われる。




 今の一般的学校教育はASL向けのものと言われている。言語重視で、時間軸に沿い、簡単なものからより難しく複雑なものへと順次習っていく。VSLは単に「できない子」と見なされることも多いという。


 画一的な教え方で一斉に何十人にも向かって働きかけ、この子はできるできないと振り分けるのではなく、一人一人が「より学べる方法」にフォーカスしたフレキシブルな教育環境が目指されて欲しい。

五人個性様々な子供を育てつつ、そう実感しています。
              

参考資料:

"The Visual Spatial Learner" by Linda K.Silverman, Ph.D., and Jeffrey N. Freed M.A.T.
http://www.dyslexia.com/library/silver1.htm

"The Right Tool for the Job"
by Alexandra Shires Golon http://www.visualspatial.org/files/rttool.pdf

"It Takes One to Know One:
Counseling Needs of, and Suggestions for, Visual-Spatial Learners"
by Michael Davis
http://www.visualspatial.org/files/michael.pdf

Gifted Development Center http://www.gifteddevelopment.com/Visual_Spatial_Learner/vsl.htm

「一人ではまだ大変なんですよ」

2014-03-02 06:10:24 | 子育てノート
夏、ピアノをまた始めたいと言い出した十二歳長女。これから毎日練習できるようだったら考えてみようねと言ったところ、一ヶ月程毎日のように練習し、何とか一年半前にやめたレベルまで戻し。そこでレッスンを秋から再び始めたのだけれど、中学生活、蓋を開けてみれば、宿題課題プロジェクト盛りだくさん、その上運動部も二ヶ月ごとにあれこれ続け、ダンスもありと、夏休みとは打って変わり、なかなか練習時間が取れない。

 いつしか優先順位の下の下になっていったピアノの練習。リサイタルなどで気持ちが盛り上がり、よしっとしばらくコンスタントに練習してみるものの、再び日常の嵐の中で、「他事」が上に積み重なっていく。

 傍から見ていても、普段の睡眠時間を過ぎてまで、ピアノの練習時間を盛り込むのはなあという日も多く、たっぷり時間がありそうなときだけ、「ピアノは?」と思い出させるなどしてきた。



 今週のピアノレッスン、クロスカントリースキーの試合に向けての練習で長女は休み。三女のレッスンが終わり、先生とお話しする機会があった。

 何とか将来的に長女にコンピティションに出る機会をもたせてあげたい。長女はピアノを始めたのも遅く、今まで三年半ほどしかしてないので、幼い頃からしている子のようなハイレベルのものに出ることはできないけれど、それでも、もししっかり練習するのなら、高校生くらいになった頃、また違ったレベルのものへ出られるチャンスもある。それには、今が踏ん張りどころ。今頑張るか頑張るないかが、最後の分かれ目。

 そして、「いくら中学生といっても、まだまだ子供。一人で計画立てて毎日しっかり練習というのは、特に他の事で忙しい場合は、やっぱり、一人ではとても難しいことなんですよ」

 何年もの間、何百人もの親子を見てこられた先生、流石だと思った。長女に対して、「全くの本人任せ」という我が家の親子関係が、すっかり見て取られている。長女には生活から勉強面からほとんど口を出すことのない私、ピアノの練習も、長女の普段の「他の事への頑張り」から、まあしょうがないかなと思うようになっていた。

 毎日最低三十分でもピアノの前に座る、そして中学生になったとしても隣から「もう五度弾いてみて、そこのリズムを直してみよう」など声をかけつつ、一緒に座る習慣を保ってみること、それで随分変わりますよと。

 家に帰り、二人で話し合ってみますとお伝えし、レッスンを後にした。先生のおっしゃることが本当によく分かった。小学中学年の頃は必ず隣に座っていたものの、大きくなるにつれ、全くノータッチに。「まだ大人として扱うには早いんですよ」という言葉に、はっと目が覚めたような気分だった。




 長女の部屋で、ドアを閉め、二人で話し合ってみた。ピアノをどうしていきたいか。今が踏ん張りどころと先生がおっしゃっていること。そして、もしあなたが頑張りたいという気持ちがあるのなら、ママがまだあなたが小さかった頃みたいに、隣に座って一緒に練習してみようと思うと。

 黙って壁を見つめる長女。「まだまだ一人では大変なんですよ」という先生の言葉を伝えた時の、長女の表情が、私の心に突き刺さった。ほっと力が抜けた微笑。ああ長女も、そう感じていたんだなあ。

 
 その夜、何年ぶりかに二人で座って練習。ふざけておどけてはしゃぐ長女、四十分があっという間に過ぎた。そういえば、こうして二人だけの時間というのさえ、久しぶりだったかもしれない。練習が終わり、しばらくして「ありがとうママ」と。そして寝るまでの間中、ハイテンションで冗談を言いはしゃいでいた。その一つ一つの仕草が、嬉しく、そして切なく。

ピアノの練習を、毎晩の二人だけの時間としよう。

先生の言葉を、手のかかからない長女の全般にわたって、覚えておこう。



稲妻のような瞬間を、心に刻んでくださった先生に、感謝を込めて。

六歳三女サイエンスプロジェクト発表

2014-03-02 06:09:29 | 出来事や雑感や (行事)
温度と風船の実験内容をまとめ、


前夜は兄、姉、友人家族の前で練習。


いよいよ教室で発表!



一通りの説明が終わると、先生、では皆立ち上がって、分子になってみましょう!

空気が暖まると?

教室中動き回る子供達。


空気が冷えると?

一箇所に固まる子供達。


何度か繰り返して。

さすがだなあ、先生。


質問の時間。

一年生、話題があちらこちらにとんで、面白かったです。(笑)

空気の成分は何ですか? 
どうしてこの実験を選んだの?
水素結合っていうのはね、(詳しく説明を始め、先生に止められる男の子)
この教室に分子はいくつある?
僕の実験はね、(詳しく説明を始め、先生に止められる男の子)
ボードの文字の大きさや色はどうやって決めたの?


最後に各自学んだことをまとめる。



二週間続くサイエンスプロジェクト週間。毎日三人ずつ発表。

どんな形のミニカーが速い?
クリスタルってどうやって作るの?
どの色のm&mチョコレートが溶け易い?
磁石にひっつくものとひっつかないもの?
蛍光色はなぜ光るの?

などなど、毎日様々なトピック。

三女、迎えの車に乗るなり、今日はね!と 興奮して話してくれます。