靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、えっ、あなたの世代も交換日記だったのね

2013-04-14 05:14:05 | 今週の整理
1.今週はマイナス十度近くにもなる寒い日が続き。雪も降り降り。それでも動物園にそりにと屋外を走り回ってました。山の上のシャレーで友人の息子君三歳の誕生日会も! 友人達と子育てについてのあれやこれやを話して話して、いつもホント元気をもらってます。

2.次男、仲良しなCちゃんと交換日記をしないかと誘っていただく。一回り下のママ友さんの言葉に「あなたの時代にもあったのねえ」と何だかほっとしたり。(笑)次男だけでなく、上の姉たちもしっかり書き綴ってました(私達ページ使いすぎ・・・)。次男も大喜び、楽しい誘いに感謝!

3.昼間働いていてなかなか会えない友人が、娘ちゃん(三女と同じ年)と共に夕方訪ねてくれる。おいしいねえ、と一緒に作った夕ご飯を自賛し合いながら、わいわいと楽しく。こちらに「今日の夕飯」を載せることもあるacupofteaさん。その手際よさアイデア、さすが!翌日学校の子供たちも九時近くまで外で遊び。久しぶりにつらつらと思いの内を話し合って、楽しかったです。

4.土曜次男三女、日曜長女次女を連れカフェへ。皆楽しみにしている交代のお出かけ。普段話さないこともぺちゃくちゃ話し、私はもっぱら聞き手に。クリームソーダ飲みながら、女子間のちょっとねちねちっとした友人関係、ああそういうのあったなあと懐かしく思い出し。ゆっくりと子供の言い分を聞く時間を持つことで、親子関係もよりスムーズになると感じてます。

5.五月終わりから始まる三ヶ月!夏休みの予定立て。長男は陸上に水泳、長女はダンスに水泳、次女サッカー、三女水泳、その上乗馬もしたい!とリクエスト。長男はNPO団体の他州と州内での合宿が三週間近く入っていて、他にもロボティックスワークショップ。さてさて時間的にも経済的にもどう盛り込んでいくか。勉強面でのそれぞれのカリキュラムも作る必要あり(学校からの宿題なし)、教材の情報も集め中。次男のペースも大切にしつつ(次男のサインがなかったら、また最後の優先順位へと埋もれてしまっていただろうとつくづく)。あと一ヶ月ちょっとで夏休み!


今日は長女の水泳に、長男はロボティックスの集まりとNPO活動、明日は長女のダンスショーのドレスリハーサル(真っ赤な口紅や頬紅を明日までに買い揃えないと)、森の中へ湖へと散歩も!

皆様の一週間が素晴らしいものでありますように! 真っ青な春空にたっぷりと降り積もった雪、氷点下のアンカレッジより。

Have a wonderful week!


日常風景:

友人息子君三歳!


ハッピバースで~トゥ~ユ~。


床に這う方達。


ああ可愛すぎ。


シャレーを走り回って。皆大はしゃぎで大満喫。



Cちゃんと次男の交換日記。

わさわさと動きそうな「あひる」や「車」など。


ちゃっかりお手紙を書く姉達。


Cちゃんと次男、南の島でくつろぐの図。



友人とご飯。


見て見て!○○(三女)こんなに大きくなっちゃった!という叫び声に居間へいってみれば。

巨人がソファに横たっていた。


皆一通り巨人に・・・。(笑)

友人娘Mちゃん。

カフェへ。


ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。



三女お絵かき。

個人的には中央の「魚」がシュールで好きです。(笑)

子育てノート、過敏さ、「過度激動(OE)」について

2013-04-14 05:13:09 | 「ギフテッド」教育について
次男を見ていると、その「過敏さ」に気づきます。

例えば最近でも: 大人が子供を追いかけ、周りの子がきゃ~と楽しそうに走り回る中でも、部屋の隅やベッドの下に丸まって本気で恐怖におののき泣く(今まで何度か。泣いている子など誰もおらず皆楽しそう)。動物園で泳ぐアザラシを見ながら隣の小さな子がガラスをどんどんと叩くのを見て、血相を変え私にしがみついてくる(ガラスが割れて水が溢れアザラシが出てくると思ったよう)。トイレに「落ちる」のが怖くてついてきて欲しいと言う。私が隣にいても眠る際「怖い」と言うことがある。まぶしさや、風が吹き付ける感覚(周りの子達が元気に走り回っている程度でも)が苦手で、しゃがみこんだり屋内(日差しの強い日はカーテンを閉めたがる。カーペットに写る日向と日陰のシルエットを見て日が当たってるのはあそこだけよと分からせカーテンは開けたままにしておきます)や影に行きたがる。

こういった普通は通り過ぎてしまえることでも、こんな過敏に反応していたら、確かにストレスもたまり易く、チックといった症状としても出てしまうのだろうなと感じています。

「怖がり」という面では、長男の方がもっと強かったかなと思いますが、対処としては、子供の「恐怖」や「深刻さ」を助長せず、優しく明るく「たいしたことないのよ」と笑い飛ばしていく、実際にハードルを下げつつ(まぶしさや風の弱い日から徐々に強い日へと)慣らしていく、そう繰り返していくことで、長男などがそうだったように、成長と共にうまく対処していけるようになるのだろうなと思っています。

私自身ネガティブに捉えてばかりだったこういった「過敏さ」ですが、ポジティブにもなり得るとパラダイムが変わった考え方に、ポーランドの精神科医で心理学者Kazimierz Dąbrowski氏 (1902–1980)が唱える、「積極的分離(Positive Disintegration)」と「過度激動(overexcitability)」があります。こうして私自身の「認識」が変わることで、子供の行動への理解も進み、より対処もし易くなってきたかなと感じています。

Dabrowski氏は、内面的な葛藤や苦痛こそが人を成長させると考えます。内面的苦痛こそが、一般的で受身の人生から離れようと対象から主体的に分離し、物理的精神的に対象からの距離をおくことで、より広い視野や俯瞰する視点、物事に対するより深い理解、より高いレベルの認識を求め続ける『積極的分離』を促すと。そして『過度激動』という、より強い葛藤や苦痛を起こさせる激しい感情作用を持っていることは、高度な成長を可能とする「積極的分離」をより促進することにもなると。

つまり、簡単に言ってしまえば、「外からの刺激を過敏に強烈に感じてしまうことで起こる内面的な苦しみや苦痛が、その人をより高度に成長させる契機にもなり得る」ということです。

刺激に対する並ならない反応「過度激動」は以下のように分類されます(ウキペディアより):

1.精神運動性OE(overexcitability):一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。

2.知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応する。靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を刻む音が気になって集中できない、などの例がある。鋭い感性は、幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚にも通ずる。

3.想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏で言うところの、"think out of the box"(枠にとらわれない独創的な考え方)あるいは"think different"ができる能力として賞賛される資質である。

4.知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識とロジック、新しい意味を渇望し、疑問を追求し、理論的な分析や真実の探求を愛する。そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、頭脳パズル、知覚・論理ゲームを好む。

5.感情性OE:感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感する。深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。ある程度の人生経験を持つギフテッドには、相手の気持ちを鏡のようにリアルタイムで読取り、共感する人もいる。
                                               

そして「ギフテッド」とされる人々は、「誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連している」。また「OEが強いほど毎日の生活が強烈な体験となるが、特に想像性、知性、感情性において過剰に反応する人は、他人に比べて日常生活を深遠に体験し、人生の苦楽も激しく感じる」と。

ーーーーー引用終わり

「過度激動OE」は、「ギフテッド」の特徴とも捉えられており、「ギフテッド」教育で頻繁に用いられる理論でもあります

 私自身は、度合いの違いはあれど、多くの人々に何らかのこういった傾向や面があるのだと思っています。この子のここがしんどい、そう思われる方がいらしたら(全くないという親などいないかもしれませんが)、照らし合わせてみて下さい。周りの子とは違った「過敏さ」や「反応の仕方」も、何かを生み出すかもしれない「ギフト」、そう思うと少し軽くなります。こういった傾向があるからこの子やあの人は「ギフテッド」だということよりも、こうした考え方を知ることで、何でこの子は?何であの人は?と思うことでも、私がそうであったように「成長に繋がり得る過程」なのだと、もう少し大らかに見守れるようにもなるのではないでしょうか。

Dabrowski氏自身が「過度激動」は「悲劇的なギフト」とも呼ぶように、これらの性質や傾向を持つことで、確かに暮らしていくのにしんどい面や、マイナス面もたくさんあります。それら「負の面」についてはこんなようにもまとめられています(ウキペディアより):

OEが強い場合、周囲のあらゆる刺激に過剰に反応してしまい、所属する集団から浮いてしまうことがある。例えば、感情の起伏が激しいことから気分屋、知覚が鋭く些細なことで不快になってしまうことから神経質、といったレッテルを貼られる(ラベリング)。また反応が表面化しない場合でも、普通であるべき行為が心から自然にできない、相手の感情・欲求・反応などを考えすぎるあまり行動に一貫性がなくなる、などの対人距離、反社会的反省に常に駆られ、状況を満足に楽しめないケースも多い。逆に、感情や五感への刺激を避けるために敢えて集団から離れていると、今度は人付き合いが悪いと非難される。それらの状況下で感じるあらゆる気分的うつ(慢性のうつ病とは異なる)や自己嫌悪といった否定的な感情も、OEゆえに必要以上に増幅され強く感じてしまうため、逃げ場を失う危険を内包する。

ーーーーーー引用終わり


Dabrowski氏によると「高度な成長の要」というこの「過度激動」。どう対処していったらいいかのヒントを引用しておきます。
英文のままですが:

精神運動性OE
•Allow time for physical or verbal activity, before, during, and after normal daily and school activities-these individuals love to “do” and need to “do.” Build activity and movement into their lives.
•Be sure the physical or verbal activities are acceptable and not distracting to those around them. This may take some work, but it can be a fun project and beneficial to all.
•Provide time for spontaneity and open-ended, freewheeling activities. These tend to favor the needs of a person high in Psychomotor OE.

感覚性OE
•Whenever possible, create an environment which limits offensive stimuli and provides comfort.
•Provide appropriate opportunities for being in the limelight by giving unexpected attention, or facilitating creative and dramatic productions that have an audience. These individuals literally feel the recognition that comes from being in the limelight.
•Provide time to dwell in the delight of the sensual and to create a soothing environment.

想像性OE
•Imaginational people may confuse reality and fiction because their memories and new ideas become blended in their mind. Help individuals to differentiate between their imagination and the real world by having them place a stop sign in their mental videotape, or write down or draw the factual account before they embellish it.
•Help people use their imagination to function in the real world and promote learning and productivity. For example, instead of the conventional school organized notebook, have children create their own organizational system.

知性OE
• Show how to find the answers to questions. This respects and encourages a person’s passion to analyze, synthesize, and seek understanding.
•Provide or suggest ways for those interested in moral and ethical issues to act upon their concerns-such as collecting blankets for the homeless or writing to soldiers in Kosovo. This enables them to feel that they can help, in even a small way, to solve community or worldwide problems.
•If individuals seem critical or too outspoken to others, help them to see how their intent may be perceived as cruel or disrespectful. For example saying “that is a stupid idea” may not be well received, even if the idea is truly stupid.

感情性OE
•Accept all feelings, regardless of intensity. For people who are not highly emotional, this seems particularly odd. They feel that those high in Emotional OE are just being melodramatic. But if we accept their emotional intensity and help them work through any problems that might result, we will facilitate healthy growth.
•Teach individuals to anticipate physical and emotional responses and prepare for them. Emotionally intense people often don’t know when they are becoming so overwrought that they may lose control or may have physical responses to their emotions. Help them to identify the physical warning signs of their emotional stress such as headache, sweaty palms, and stomachache. By knowing the warning signs and acting on them early, individuals will be better able to cope with emotional situations and not lose control.

ーーーーー引用終わり(http://www.sengifted.org/archives/articles/overexcitability-and-the-giftedより)


「過敏さ」や、人と違ったように感じ、周りと違ったことをしてしまったり、集団の中で浮いてしまったり、それらは高度な成長を成し遂げる「ギフト」にもなり得る。個性として、負の面を考慮しつつ、プラス面を伸ばす助けになっていけたら、そう思っています。

チック症について、その三

2013-04-14 05:10:26 | 子育てノート
 おかげさまで、先々週に比べ先週、先週に比べ今週と、症状の出る頻度、動作自体も随分とマイルド(ちょっとした癖かなと思えるほどに)になってきました。根本的な内面の強さ、内面を整えていくこと、そういったものを長い目で見てこつこつと養っていきたいです。

一時は、三歳にしてのその動作の大きさと複雑さ(いくつかの動作が混ざった「複雑チック」)から、脳の異常が大きいのかもしれないと、脳波をとるなど詳しく調べてみる必要があるかもと小児科医に言われ。また重度のチック症状を伴うトゥレット症候群(大人になってからも続き治療法なし)の可能性の説明も受け、動作の出る時、回数、などを詳しく記録するよう指導されていたのですが、明らかに緩みつつあることから、この調子なら、普通の一過性チックのように、いずれ消えていくでしょうと。

「何もできることはありません。普通どおりに生活してください」

 そう担当医に言われたのですが、チックに向き合いつつ、一番知りたかったのは、「こうしたらより良い」という知恵や方法でした。何かあるに違いないと、次男を観察し、情報を集め、試し。

我が家で試し、良いと感じる方法やヒントをまとめてみました。何か手がかりがないかと探していた家のような状況にある方にとって、症状が改善しつつある一つの参考例として、少しでも何かのヒントになればと願いつつ:


直接的な引き金となっているもので取り除けるものは取り除く(家の場合はプレスクールや習い事)。

・ゆったりと落ち着ける環境を整える。「ゆったり」といっても、だらだらと過ごすのとは違い、めりはりのある規則正しい生活リズムを。子供はゆったりとしたリズムを日々繰り返すことで落ち着く。

睡眠時間を十分とる。これは次男にとってかなり大きかったように感じています。上の子たちの生活ペースで動いていた次男、疲れていたんだなあとつくづく思います。昼過ぎまで思いっきり遊び活動し、眠くなる頃車に乗せて帰宅するなど工夫することで、今は一時間から二時間は毎日昼寝をしています。睡眠がチックを促すドーパミンを抑えるという説も。確かに疲れてくるとより出ます。

緊張や興奮をほぐすアクティビティーを。普段上の子たちに囲まれている次男の場合は、一人で遊んだり、同年代の子と遊んだり、ママとゆったり過ごしたり。

自信をつける。五人の末っ子の次男の場合、家の中では常に何もかも「一番できない」状態。三歳だから当たり前でしょうと傍目には思うのですが、本人的にはきつい面もあるよう。次男自身の「できた!」の体験を心がけることで随分変わってきたように思います。怖くて登れなかった遊具、ウォーターパークの水しぶきをあげる滑り台、一人でそり、今まではいずれ、と思っていたのですが、初めは少し手伝い徐々に離れ自分でできるようにと、一つ一つに少し多く時間をかけることで、「できた!」を増やしていく。何だか顔つきや家族でいるときの話し方なども違ってきました。

感情を出させる。次男は特に物事がより分かるようになって以来(二歳の終わり頃)、わがままをいったり駄々をこねたりということがあまりなく、その場のルールや今自分がすべきことというのを敏感に感じ取り動くようなところがあります。そこで、「何がしたい?」「どうしたい?」などと次男の意向に耳を傾けるなどしつつ、わがままを言ったり泣いたり赤ちゃんのように振舞うことも自然に出させるようにしていきました。私が忙しくしていると、以前なら黙って一人で遊び始めていたのですが、今では「それ止めて僕と遊んで!」などと言うようになってきました。今まで我慢してきたんだなあと感じてます。

・スキンシップをたくさん。親の温もりに包まれることで子供は随分緩みます。

・ユーモア。日常にユーモアを散りばめ、ケタケタクスクス本人も周りもリラックス

愛情をその子のニーズに合った行為で表す。「たくさん愛してあげてください」そんなアドバイスを聞くことがあるのですが、愛をどうやって表すかが重要なのだなというのが、今回実感として学んだことの一つです。
 五人の末っ子、私自身もうほとんど孫のような気持ちで目の中に入れてもいたくないほど「愛して」きたつもりです。溢れんばかりの愛情に「I love you」と抱きしめ、スキンシップもたくさんとり。それでも、その子が必要とするニーズを感じ取り環境を整え働きかけるといった「行為」をしてきたかというと、上の子達の同じくらいの年頃に比べ、次男に対しては全く欠けていた。上の子達は、その子達中心に生活が回ってましたから。五人の育児に家事にと余裕がなかったと言えばそうなのですが、できることから少しずつでも形にしていきたいです。サインを送ってくれてありがとう、そんな気持ちでいっぱいです。

その子の個性と向き合い良い面にフォーカス。周りが普通に通り過ぎてしまうことでも立ち止まってしまったり、「感受性が強い」と言われるその子自身の性質の良い面を伸ばしていこうとすること。向き合うことで、かなり独特な世界観を持っているんだなと気づいたりします。

栄養バランスのとれた食事。栄養が偏っていると疲れやすくもあり。ドーパミンを促すカフェインやチョコや、食品添加物(Yellow 5 Red 40など)が良くないという説も。

・かなり今の医学の本流から離れますが、脳のアレルギー症状という説も。その子にとってのアレルゲンを取り除くことで重度のチック(ADHDやADDなども)が治ったという例も。実はカビが少し気になっていたのですが、見える部分は除去し、カビの種類毒性度を知るためカビ研究所にサンプルを送り、寝る部屋を変えるなどしてみました。


こうして色々試すわけですが、眉間に皺をよせ深刻に取り組むのでなく、大らかに明るい雰囲気で心配を見せず。周りがリラックスして楽しい雰囲気でいることで本人も随分と緩んでいきます。

笑顔でゆったり、それでも着実に取り組んでいく。できる限りをしつつ、あとは委ねて。


我が家も、長い目でみて、こつこつと進み続けていきます。


次男の日常風景:

山の上で、


そり!


よいしょよいしょ。

Cちゃんと。


動物園へ。


あざらしを追いかけ。


歩いた歩いた。

S君、Lちゃん、Kちゃんと。

登れなかったこんな遊具も、


水しぶき上げる滑り台だって、


くぐれなかった水のカーテンも、


「できた!」

Cちゃんとウォーターパーク!


僕一緒に滑れるようになったの。



悪口とは、宙を舞う羽毛のようなもの

2013-04-14 05:10:01 | ファミリーディナートピック
ファミリーディナートピック。
(毎週金曜日の夜は、家族で知恵やバリューについての話をしています。我が家は今のところ特定の宗教に属すということはないのですが、宗教的テキストからも大いに学ぶことがあると思っています。)

今週は「言葉の力」について話し合いました。


・ネットのチェーンメールなどでも出回っている話:
癇癪もちの女の子。母と相談し、怒って癇癪を起こすたびに庭のフェンスに釘を打っていこうと話し合います。一日目に20本、二日目に19本、一週間後に15本、そう減っていき、ある日一本も打ち込まなくていい日が!じゃあこれから一回も怒らなかった日には釘を一本一本抜いていくことにしようと。釘が全部抜けた日がやってきます。そこで母親が言います。「釘は確かに抜けたけれど、見てごらん、釘の跡がいくつも残っている。あなたが怒りの言葉を投げつけた相手の心は、この釘の穴のように、決して消えることはないのよ」

どんな言葉を相手にかけるかを気をつけること。


・誰もが良い面悪い面を持っている。悪口は、たとえ本当だとしても、その人の一面だけを強調し、ラベルを貼り、その人をそうしてしまうといった働きがあるということ。子育てにも、自分に向ける言葉にも気をつけたいこと。逆にいい面を強調した言葉かけをするのなら、実際にそうなっていくという面も。


・「悪口は、言った本人と、聞き手と、言われた人物の三人を殺す」(ユダヤの口承律法タルムードより)


・(Levit. Chapter 13聖書より):
Tzara’atという皮膚病にかかった者の治療は、明らかに誰から見てもTzara’atと分かったとしても、 Kohen(世襲の最高祭司)の言葉「unclean」によって治療が始まり、言葉「clean」によって治療が終わる。Tzara’atは悪口(slander)を言ったものに対する「神」の罰だとされる。言葉の罪、よって言葉に始まり言葉に終わると。その治療プロセスは、いかなる集団からも離れ、一人でさまよい、また戻るというもので、これは「悪口」がいかに人と人との間に隙間やひび割れを生み、一人一人に孤独感をもたらすかを、「一人でさまよう」に象徴させているといわれる。

タルムードに見られる悪口の定義とは:
1.例え事実でも、よい目的のない悪口。相手にとってよい目的のある「悪口」は含まれない。
2.事実でもなく、誰かを貶めようと作り上げたもの。
3.聞き手にその人物に対してネガティブな思いを抱かせようと意図した悪口


・古代ギリシャ哲学者プラトンの言葉:
賢者は言うことがあるから話す、愚か者は何かを言わなければならないから話す。(Wise men talk because they have something to say; fools talke because they have to say something)」


・枕から羽毛を取り出し放る。風が吹きあちらこちらに舞い。悪口とは、そんな羽毛のようなもの。全部集めて枕に戻そうとしたって、できやしない。(ユダヤの寓話より)


・私が実父に子供時代言われ、今でも心に刻まれている言葉。

「人と人とを離すことをしてはいけない」

人と人とを離す言葉を用いない。人と人との間を近づけピースを築く言葉を。
「ねえねえ、○○ちゃんあなたのことこう言ってたよ」その「こう」に入れる言葉を気をつけて。