靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

息子へ、Life is beautiful

2012-08-30 00:02:05 | 子育てノート
明日朝起きたら、キンダー初日なんだね。三女本人はもちろん、皆興奮気味な夜。
 
「おばあさんになってリタイヤするまで、一生続くワークのはじまりはじまり! 明日はそんなワーク人生の第一日目なわけだ」

少しシニカルな調子で長男が言う。

「う~ん、人生ってね、そんな言葉で括ってしまうよりも、もっとずっといいものよ」と私。

中学生になり、かなり張り切って頑張っている様子の長男。ふと、大人びた表情を見せながら言うことがある。

「こうして初めのうきうきした楽しさも、いつか慣れて薄れていくんだよね」
「先生の話きちんと聞いて、レポートや宿題を締め切り前に提出して、いい成績とって、高校行って、やりたいことのできる大学行って、したい仕事について。。。、それがいわゆるいい人生?」


あなたがほんの少し垣間見ている世界を、私はよく知っている。

頑張ってAとった、念願の学校に入った、したい仕事に就いた、愛する人と一緒になった、可愛い子等に囲まれ、衣食住不自由なく暮らし・・・・

それでも、ぽっかりと空いた穴、虚無に漂う。


My son、

意味を目的を見失い 虚無に漂い 虚無に呑まれ 死への扉に手をかけた

その先に見出したものを 私はあなたに伝えたい

全ての意味が崩れ落ち そこに見出した感覚を...

私はこの感覚 この温もりによって 今を生きている 
 


私もあなたも いつかこの世からいなくなる

一時 この世にこうして生きている意味を 一度崩れ落ちた意味を再び築くとするならば

それは こうして生かされている自分を 最大限使うため

自身に与えられたギフトを磨き 少しでも周りへと還元していくため

誰もが中継者として 未来の世界を創造するために この世に生かされている 



My son、

辺りは輝きに満ちている。 

何一つ手にとっても、そのきらめきを宿していないものなんてない。

目を開いて、まずはその足下に咲く花を見て。

Life is beautiful...