靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

整理、どんなときだって取り出せるもの

2012-08-13 00:01:07 | 今週の整理
1.お盆中の日本。里帰りのお墓参りはできないけれど、ここアラスカより手を合わせ

2.晴れと曇雨の日で気温が随分と違う。25度を過ぎる夏日だと思ったら翌日10度前後のひんやり日。身体の火照りがすっとひく。余程の雨じゃない限り外へ。日によって全く違う明るさ匂い空気、その変化を楽しみつつ。秋を告げるヤナギランも半分ほど咲き、サーモンベリーもちらほら。そう、これからはベリー!

3.知り合いの娘さんJちゃんの「バット・ミツバ(Bat Mitzva)」に招かれる。ユダヤの女の子が12歳になるのを祝う通過儀礼バット・ミツバ、これで晴れてユダヤ成人女性への仲間入り。男の子は13歳で バル・ミツバ(Bar Mitzva)。ヘブライ語でミツバは「法」を、バットとバルは「娘」と「息子」を意味する。法を理解し「法に従う者」と見なされる節目。もうこれからは自分のしたことには自分で責任をもつのだよ、そう本人そして周りが自覚する。この日に向けユダヤの子は「トラ(ユダヤの法)」をインテンシブに学び、トラの暗唱も儀礼の一つに組み込まれている。
 前日のフォーマルな儀礼に続き、翌日はスキー場のシャレーを貸し切ってのパーティー。ラビの挨拶、共にトラを学んできたラビの奥さん、母親のスピーチに続き、Jちゃんのスピーチ。周りの人々への感謝の言葉と共に12個のキャンドルに火を灯す。Jちゃんを椅子に座らせ皆で持ち上げるユダヤの歌踊りに続き、食事、その後DJのポップな音楽に合わせての踊りも。担任の先生方、親戚、近所の人々、クラスメート、ユダヤ人もそうじゃない人々も共に盛大に祝う。一年生の時から長男のクラスメートでもあるJちゃん、あの可愛らしかった笑顔、今は凛とした頼もしい女性に
 コミュニティーが準備を支えつつ、12・13歳であなたはもう責任を持つ大人なのだと自覚させ祝う、なんてパワフルで素晴らしいシステムなのだろうと改めて感じ入る。日本のかつての元服式などを思いつつ。

4.真理に近づくほど、諸刃の刃。ダーク面は必ずある。取り扱い注意を喚起することはあれど、刃ごと捨ててしまうのは、赤子ごとゆりかごを捨ててしまうようなもの。取り扱える自分になること、集中して一歩一歩踏み出す綱渡り士のように。

5.なぜこんなことが私に、私が何をしたというのか、私は私のベストを尽くしてきたはずなのに。「なぜ」という問いへの答えは長い目で見れば分かるかもしれないもの。ひとまず答えを求めることを保留にし、今の人事を尽くす。You know better than I.  委ねる。

6.一人一人に与えられた飴玉、「ありがとう!」と口々に。口の中でとろけ小さくなりやがて消える、再びそれぞれの遊びにと散っていく。そこに一人、「なんて美味しかったのだろう、美味しい飴玉をありがとう」と言いに来る。与えられた瞬間の湧き上がる感謝の気持ちを、満たされた後にも生き生きと持続させる。そんなことを繰り返していると、ハッピーでないことが難しくなってくる

7.最高にハッピーだった瞬間の高まりは脳にインプットされている。いつだってどんな時だって取り出せるもの。周りの状況にコントロールされるのではなく、自分で自分の考え気持ちをコントロール。ベクトルの向きを変える変換場であるということ。

8.問題ととるかチャレンジととるか、にっちもさっちもいかない底なし沼ととるかまた一回り大きくなる機会ととるか、選択の幅は与えられている。選ぶのは自分


今日はサイクリングで海へ! 朝焼けのアンカレッジより。

Have a wonderful week!

バット・ミツバ パーティー

2012-08-13 00:00:10 | 出来事や雑感や (行事)
スキー場のシャレーにて。

こんなペット・ズー(触れる動物園)も用意されて。


子やぎ子羊の可愛いこと、二匹の子豚の愛嬌のあること。


いよいよ始まる。


スピーチ、歌踊りの後、食事。

ハラ(ユダヤのパン)作りコーナーも。


終わり外へ。ハイヒールにドレス、スーツ姿で丘を上るクラスメート達。


大切な節目を共に祝えたことに感謝を込めて。