靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

「ブリコラージュ(bricolage)」

2012-02-25 02:37:08 | 思うに
「ブリコラージュ」という言葉を初めて聞いたのは学生時代、人類学者クロード・レヴィ=ストロースの著作『野生の思考』を読んだ時のことだった。

「ブリコラージュ」というのは「その場で手に入るものを寄せ集めて、何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ること」(ウキペディア)。

レビストロースは「未開」とされる人々が、いかに古くからあり現代にも行き渡ったこの普遍的知のあり方「ブリコラージュ」に基づいた思考をしているかを明らかにしていった。そして近代以降の無からものをつくろうとするエンジニアリングの思考と対比させる。

アラスカという手に入るものが限られた地で5人の子どもを抱え経済的にもそれほど自由のきかない主婦という立場に暮らしていると、「とにかくまずはあるもので何ができるか」、そんな「ブリコラージュな姿勢」がすっかり身についていく。限られた素材でどう食べたいものを作るか、限られたリソースの中でどう楽しむか、限られた資料のなかでどう考えていくか、目の前に並べられたものにあーだこーだと取り組みながら工夫していく。既にあるものの寄せ集めから、全く予期しなかったものが立ち上がる瞬間。そんな驚きほど嬉しいことはない。


先日、レゴ・ロボット「マインドストーム」開発者の1人シーモア・パパート(Seymour Papert)について読んでいて、久しぶりに「ブリコラージュ」という言葉に出会った。元々数学者だったパパートは教育心理学者ピアジェとも交流が深く、教育の分野でも活躍。「マインドストーム」の基となるプログラミング言語「ロゴ」を開発し、コンピューターをどう教育に生かしていけるかを60年代から模索してきた人物。

パパートは「挑み(try)、試し(test)、遊びまわる(play around)ことを通して学んだり問題解決したりする方法」を「ブリコラージュ」とする。あれやこれやと目の前にあるものをいじくり回し遊ぶことが、学習・問題解決に繋がる。子ども達をみていてまさしく、と納得すること。


新しいもの新しいものと外へ目を向けずとも、既にあるものをこねくりまわし組み合わせていくことでとてつもなく新しいものができることがある。驚くような可能性の芽は実は身近な周りにもう既に転がっているのかもしれない。

読み初歩覚書、文脈の大切さ

2012-02-25 02:36:42 | 子育てノート
子ども達に英語の読み初歩を教えてきてつくづく思うのは「文脈」が大事だということ。

初歩というとABC1つ1つの文字の「音」を覚え組み合わせていく「フォニックス」や頻出したり音がイレギュラーなため丸覚えしていく必要のある「サイトワード」などなど。

1つの単語をその子の内に根付かせていくには、

1.単語を文脈から取り出し、フラッシュカードや単語だけ並べて練習する

2.実際の文章や物語などの文脈で使われる単語に触れさせる

3.書く

とあるわけだけれど、つくづくこの2の大切さを感じている。

例えば「our」などの音だけ組み合わせてはおかしくなってしまうため丸覚えする必要のある単語、まずはとにかく「our」がたくさん出てくる物語をたくさん読み、間にカードなどに書き出された「our」を見せ、またたくさん物語を読み、カードを見せ。2がたくさんであればあるほどその子の内の「our」はより確かなものになる。3という身体を使った行為は小さな子には難しい面もあるけれどまた1つの強力なステップ。

2は本だけでなく日常生活の体験という文脈も含まれる。文字を教える前の小さな頃からとにかく五感を使った体験をたくさんさせる、それは1のような抽象性の理解の定着にも繋がるわけだけれど、「our」をより豊かな「our」に彩ることになる。

読みを教えながら、強く感じることメモ。

寝込む長女リクエスト、「サウンド・オブ・ミュージック」など

2012-02-25 02:35:03 | 出来事や雑感や (子育て)
長女、咳で眠られなくなり熱も続き、ということ再び受診。

「気管支炎」ということで吸入器と抗生物質始まる。


受診後今日で3日目。熱も下がり咳も少しずつ回復、ほっ。


もう勘弁して、学校行きたい、洒落になってない、ゲホゲホ長女のリクエスト:

こんにゃく炒め、


妹弟卵かき混ぜて、


プリン。


「サウンド・オブ・ミュージック」鑑賞。


長女の大好き映画。今になって改めてじっくりみるとかなり感動している自分がいたり。(笑) ひとつひとつの歌、景色、ショット、ジュリー・アンドリュー初め7人の子ども達の歌・演技といい「不朽の名作」といわれるだけあると納得。修道院を飛び出すマリア、妻を亡くし心が硬くなった父、16歳の恋、ナチとの対比ゲシュタポを前に歌う「エーデルワイス」。実際の「ヴァン・トラップ・ファミリー」とはかなり違った部分もあるようですが、マリアの子ども達への姿勢、学ぶこと大。ニヒルだった昔の自分を突き破るような力強く心温まる一時でした。



ベビーシャワー・ケーキ

2012-02-25 02:34:40 | 
自宅ですることになっていたベビーシャワー、長女風邪のため急遽友人宅でして下さることに。
下二人まで連れ出し面倒見て下さる。

ちょこっとだけ参加できた。


この春出産予定の何と3人!の妊婦さん。もういつ生まれてもおかしくない友人からあと2ヶ月ほどの友人まで。周りにいるだけで何だかポッカポカ気分。

友人手作りケーキに圧倒される!

女の赤ちゃん2人&性別まだ分からない赤ちゃん、布団の中でスヤスヤ、のデコレーション。5日かかったと!

急な変更への対応、長女の心配、たくさんの温かい心遣いに感動感謝。

3人の赤ちゃんの誕生、抱っこさせてもらう日を、今か今かと楽しみにしています!