靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

未発達な脳

2011-05-25 01:47:36 | 思うに
5番目の子がまだ4ヶ月頃のこと、何をやっても顔を真っ赤にして泣き止まない、看護婦に電話した。

「初めての子ね」と言われながら(笑)、「コリック(おむつの汚れやお腹がすいたなどの明らかな原因なく激しく泣き続けること)は脳が未発達(brain immaturity)のため」なのだと聞いた。「うまく切り替えられない」のだと。

それまでの4人の子供のときには「コリックはお腹にガスが溜まっているため」と説明を受けて来た。母乳をあげる母親はガスの溜まるキャベツや玉ねぎなどの食事を避ける、お腹のマッサージでガスを出してあげる、などのアドバイス。しっくりこなかった、どうしてもガスとは思えない。

この「脳が未発達で切り替えられない」という説明、ストンと腑に落ちた。顔を真っ赤にして激しく泣き叫ぶ赤ちゃん、悲しいといより怒っているようにも観える。抱っこして欲しいときに抱っこしてもらえなかった、好きな抱き方でなかった、どこかに触れた瞬間出産の時の痛みを思い出したというのもあるのかもしれない。とにかく苦しみや悲しみから抜けることができず、はては怒り狂っている状態。

「切り替える」には、風呂、外の冷たい空気に触れさせる、光ったり音のするものを目の前で揺らしてみる、などがいいとアドバイスを受けた。「脳の記憶」にはまり込んだ状態から、身体の感覚に訴えかけることで、ハッと切り替わる瞬間が来る。



この出来事を時々思い出す。

大きくなった子供たちを見ていても、自分を見ていても、「切り替える」ことができず悶々ともだえていることがある。

鍵は、「外」を感じることなのだろう。自身の枠組みを越えた「外」を身体全体の感覚として。

そして「外」と「内」との一体感を取り戻すこと。

クラフト(God's Eye)

2011-05-25 00:38:12 | 出来事や雑感や (その他)
こちらで子供たちのアクティビティとして時々目にするクラフト、

「神の目(God's Eye)」。

棒を十字にし、毛糸を巻きつけていく。

夏休みに入ってから上三人、せっせと作っている。色々な色を組み合わせて。


メキシコの民芸品。

現地では「Sikuli」と呼ばれ、「まだ知らない物事、知ることのできない物事を見、理解する力
“the power to see and understand things unknown and unknowable”」を意味するそう。