毎度!ねずみだ。
先日、新聞でこんな記事を読んだ。
東日本大震災で息子を亡くした母親が、夢の中に出てきた息子とのやり取りを、目が覚めるやいなやノートに記して残しているという。夢の中の出来事なので忘れないうちにノートに急いで書いているのだろう、文字がかなり乱れている。奥さんと娘を震災で失った父親がやはり同じように夢の中でのできごとを「夢日記」と題して文章に残している。親の子を思う内容に、読みながら涙があふれてきた。3.11が近づくと毎年このような記事をよく目にする。そして同じように涙する。
私も同じようなことをしていて、若くして亡くなった友人の事をこのブログにしたためている。文章にしなくても絶対忘れることはないのだが、やはり文章に残したい気持ちが強いからである。
実際に起きた出来事を日記として残す。夢の中で起きた束の間のストーリーを日記に残す。どちらも同じ行為である。後で読み返して「ああ、こんな事があったな。」と懐かしく思い返す、という点に関してだけ言うとまったく同じだ。現実であろうと夢の中であろうと、同じ感情を脳みそや心で感じているのだから。それは書き残す人たちにとっては大切なたいせつな思い出になる。
多かれ少なかれ、人はこんなささやかな思い出の積み重ねに支えられて生きている、と思う。
じゃ、また次回。
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