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ある番組で、ニュースキャスターが、タイの僧侶の贅沢生活を批判して、「これがホントの坊主ボロ儲け」と、言っていた。 あのことわざは、「坊主丸儲け」から変化して「ボロ儲け」になったものだと思う。 丸は、頭の丸坊主にかけているもので、江戸時代に作られた洒落言葉だと推理する。 それを「ボロ」に変えてしまってはただの慣用句であり、リアルな悪口になってしまう。
タイに例を取れば、僧侶とてピンからキリまであり、ボロ儲けをしているのは一握りの高級僧侶だけで、多くの僧侶たちは、慎ましやかで、厳しい修業に明け暮れているのだろう。
日本とて同じこと、ボロ儲けをして高級車や、自家用飛行機(セスナ)で極楽浄土に近いところを飛び回っている僧侶も居よう。 反面、修行僧や檀家の少ない寺を切り盛りしている僧もいるだろう。
それを一概に「坊主ボロ儲け」と、言ってしまうのは乱暴というもの。 では、「丸儲け」ではどうだろう。 確かに、われわれに見える「材料原価」は無い。 それは法律家や会計士とても同じこと。 「弁護士丸儲け」とか、「税理士丸儲け」みたいな慣用句は無い。
宗教団体の場合、法人収入にかけられる所得税はない。 ただし、その中から僧侶に支払われる所得に対しては所得税がかけられる。
私は、「サラリーマン丸儲け」という慣用句候補を作ろうと思う。 元手がかからず、月づき定収入が入ってくる。 所得税に関しては、僧侶も同じことだ。
これを「サラリーマンぼろ儲け」としたら、私はサラリーマンの方々に袋叩きにされるだろう。 「どこがボロ儲けやねん」と、給料明細書を叩き付けられるかも知れない。
「丸儲け」と、「ボロ儲け」の微妙な違いを書いてみたのだが、もし、癇に障った方が居られたら、謹んでお詫びを申しあげる。 m(_ _)m