雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の日記「白菜と青虫」

2018-04-12 | 日記
   ◇集団登校 児等の喋りや 笑む辛夷

 歌謡曲「北国の春」に、「桃と桜が一緒に咲いて‥」という一節がある。猫爺の住むところは、桃と桜と辛夷(こぶし)が一緒に咲く。児等は、その花の下をお喋りに夢中になり、花など見上げることはない。花に心を寄せるのは、あと幾年月かを経て恋に芽生えたときであろうか。

 (/・ω・)/辛夷はおいといて‥

 先日、北神戸の「道の駅」へ連れて行ってもらった。外出といえば病院通いか、精々近くのスーパーへ買い物に行く程度なので、小学生の遠足気分でちょっと昔に買った一眼レフカメラをぶら下げて行った。貧血気味の猫爺には、これが重くて、折角のズームを一度も使わずに、首から下げたカメラのレンズを被写体に向けてファインダーも覗かずにシャッターをきるのがやっとこせ。はずかしくみごとに酷い写真が撮れた。

       

 「道の駅」へ行った目的は、美味しい野菜を買うためだが、一番欲しかったのは「白菜」である。嘗てご近所から「うちで収穫した白菜です」と、大きな白菜をまるごと戴いた。それは虫食い穴だらけで、菜を捲っていくと菜の茎のあたりは土だらけで青虫も出て来た。スーパーで販売されている綺麗なものとは比べ物にならない程の汚いものだった。
 昔の思い出が蘇る。母は「虫食いがあるものほど安全で美味しい」と言っていた。そのとおりである。綺麗に洗い、煮て喰ってみると、それこそスーパーのものとは似ても似つかぬ美味しさであった。煮てもよし、蒸してもよし、大きな白菜は、あっと言う間に食べてしまった。

 一言ご忠告するが、白菜に付いている青虫は、育てても「紋白蝶」にはならない。飼っていると裸の蛹ではなく繭を作る。繭を破って成虫になると、気持の悪い蛾になるのだ。(経験者談)
 紋白蝶の幼虫(青虫)は、キャベツや菜の花に付く。(誰が飼うもんか! ですよねー)

 行った時刻が悪いのか、白菜は売り切れていた。仕方なく蕗と食用の菜の花などを買い込んで意気揚々(嘘、へろへろに疲れて)帰ってきた。蕗はあくを抜いて煮物に、菜の花は天婦羅にしていただいた。(ん?)スーパーのものと変わりなかったが。

 今夜は、昔を偲んで「大根めし」と洒落込んだ。(全然、洒落こんでないけど)(-_-;)


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