雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「猫爺式小説作法?」第三回 

2015-11-28 | コラム
 「賢吉捕物帖」の第八回は、手の内を明かしながら書いてこうと思う。仮のサブタイトルを「ここで会うたが百年目」としておこう。

 ≪登場人物≫ 「レギュラー」
 主人公・賢吉、 賢吉の親分・右吉(元は地方の藩士・桐藤右近)、
賢吉の実父・長次(目明し)、 長次の下っ引き・幹太
賢吉の親友・長坂心太郎、 心太郎の父・長坂清心(北町の与力)、 

 ≪あらすじ≫ 「猫爺の空想から」
 賢吉は、父親の使いで叔父の家まで行った帰り道、仇討ちの場面に出くわす。
   討つ側 花巻藩士、倉掛半平太の倅・倉掛藤太郎(十三歳)と姉・美代(十七歳)
   敵 側 元花巻藩士、笹川仁左衛門 姉弟の父を殺害し、逃走中。
 賢吉は人だかりに阻まれて、見ることが出来ないので、見ていた人の話を聞く。姉弟は、逃げた敵を追って江戸に来て、捜しもとめて漸くここで会ったらしい。賢吉は、近くに有った木に登って見物することにした。
 屡々少年が返り討ちになりそうになるが、その都度見物人の怒号に救われて時が経つ。そのうち、見物人の一人が「役人が来た!」とさけび、敵の男は逃げだしてしまう。
 姉弟も、敵の後を追ってこの場を立ち去るが、その後、見物人の興奮が冷めると、あっちこっちで「懐の巾着がない!」「財布が無い」と、大騒ぎになる。賢吉は、敵や姉弟を追って駆け出すが、無人の荒れ寺に入る姉弟を見つけて様子を窺う。
 何と、敵役の男と姉弟は親子で、他の男は手練れの掏摸、やがて賢吉は掏摸の男たちに捕えられて手足を縛られる。

 賢吉の帰りが遅いと気付いた長次と右吉が賢吉の行方を捜して足取りを追い、荒れ寺に転がされている賢吉にたどり着く。

 以上の物語に肉付けをして、原稿用紙十五~二十枚程度の一編にして行く。

 次回は、エピローグ部分を書きます。

 
   「猫爺式小説作法?」第一回
   「猫爺式小説作法?」第二回
   「猫爺式小説作法?」第三回
   「猫爺式小説作法?」第四回
   「猫爺式小説作法?」第五回
   「猫爺式小説作法?」第六回
   「猫爺式小説作法?」第七回
   「猫爺式小説作法?」第八回
   「猫爺式小説作法?」第九回
   「猫爺式小説作法?」第十回(終)