
「変身」東野圭吾 1991講談社
脳移植による性格や嗜好能力の変化~
面白く読みました~
『本来のあるべき自分』に対して『変化』していくことを『乗っ取られる』と感じたから起こる悲劇~その変化していく性格に恐れを感じたがため~
そこにはそれが自分の本性ではないのかという怖れもあっただろう。それを否定するために嗜好と能力の変化が付け足されいるんだな。でも、完全に否定はできていない。
犯人側の事情も~憎むべき相手を別に設定。
でも、それによって性格的な変化への説明にちょっと矛盾が生じていたかも。
『脳のことはまだよくわからない』で済みますけどね。
もしも、これが優秀になって性格も穏やかになっていくなら、自分が失われていくと考えただろうか。
また、命を保全しようとすることで、もっと自分に都合の良い解釈をするのではないか~
いまの東野さんだったなら、たぶんもう少し書き込んでいるだろう。
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