「夜のピクニック」恩田陸 2004新潮社(2005年26刷)
『小説新潮』2002年11月号~2004年05月号、隔月
第2回本屋大賞受賞、第2回吉川栄治文学新人賞
2006年映画公開
ハイキングとピクニックの違いは目的。歩くことが目的であるのがハイキング、そしてピクニックは必ずしも歩くことを求めていない。
つまり、この作品のタイトルはそういうことだな。
24時間で全校生徒が80㎞を歩く(走る)そのスタートからゴールまで。
夜間ハイキングなどをしたことのある人間であれば、多くのあるあるを見つける作品。
(私は寝ながら歩いていたらしいので、そういう人間が出てくることを期待したが、残念ながらいなかった)
おまじないがあまりにも無理やりではあるが、二人の相手に対する理解があまりにも出来過ぎであるが、まあ、そういう展開が気持ちいいので許されるらしい。(けど、考えるほどに気持ち悪くなるのはなぜだ)
さわやかな青春なのだと思うが、ああ、鬱陶しいと思うような人間になってしまったよ。こいつらとは(20年くらい)付き合いたくないわ。
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