2017年03月18日（土） NHKニュース7
「嫌われる勇気」岸見一郎／古賀史健 2013ダイヤモンド社
アドラー心理学 目的論
反原因論：原因論は決定論でありニヒリズムの入り口
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
自立・社会調和・自己受容（能力を信じる（普通である勇気））・他者信頼（仲間意識）～他者貢献（自分のため）～
所有ではなく使用
承認欲求の否定！！！（承認欲求過剰は賞罰教育の影響）
幸福とは貢献感
現在の状態は自分が選んだ（望んだ）こと。本当の目的は別にあり、その目的のために動いている。
願いがかなっても状態が変わらないのは、目的がかなっていない（目的を見間違えている）から。：見かけの因果律
「優越コンプレックス」優れているようにふるまい、偽りの優越感に浸る：権威づけ
「特別な存在」であろうとする：弱さは権力（不幸を武器に）：「安直な優越性の追求」～能力に限界を感じると悪目立ちへ～
「人生の嘘」人生の課題を避けようとする言い訳
「自由とは、他者から嫌われることである」（嫌われてもかまわないという態度）ああ、本のタイトルだな。
嫌われる勇気：普通であることの勇気：幸せになる勇気
過去の出来事への意味付けがあなたの課題（タスク）
正しいと思うのは自分の中だけで完結させる。
他人を操作しない、自分を変える。
褒めない：すべてが対等：褒められると自分の能力に疑問を持つ。上下関係。
あなたは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のであり、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」
希望通りにならなくても怒らない！
対話方式を使っているので、まるで小説を読んでいるように楽に読める。（きちんと読もうとするので小説よりは時間がかかりますが）
ものすごく腑に落ちまくりで、普通のことを言っているようで、実際の社会ではなかなか実践が難しい。だから、犯罪も起きているんだな。みんながアドラー心理学の実戦ができたなら、犯罪なんか起こりようがないわけだ。そう考えると理論的に正しくても机上の空論だということだろう。登場する青年も言っているが、まるで宗教みたいな部分も多い。そのまま宗教になってもおかしくない。
「傾向性（嫌われたくない）」っていうのは、まさにいじめの構造の基礎だよね。
いま苦しんでいる人が楽になるためには、まさにこのアドラー心理学が有効だろう。あ、またまた現代に求められる宗教じゃないか。ははは。
日本にもいい言葉があるじゃないか。「分を知る（弁える）」って。
※ 15日（水）の「ほんまでっか」は『嫌われ者』を扱っていましたが、アドラー心理学で分析すると結構なものですなぁ。
※ それでも、この本を欲しいものリストへ！今の自分を認めてやり、目的へ向けて考えられるように。
