20140112

2014年01月12日（日）　NHKニュース7

• 鹿児島桜島　大噴火から100年、現在同規模の噴火が起きたときのシミュレーション
• タイ反政府デモ隊、あすバンコク封鎖を予告
• 国民投票18歳年齢引き下げ他、政治参加を考える
• 北日本、日本海側断続的に雪
• 安倍総理　モザンビーク訪問、大統領と会談、共同声明「資源開発インフラ整備ODA」
• 中国船3隻、今年初の領海侵入
• 南米ペルーマチピチュ　土砂崩れ観光に影響
• スキージャンプ　高梨沙羅、地元でW杯連勝（15勝目）
• ラグビー大学選手権　帝京大5連覇
• 大相撲初場所初日　稀勢の里綱取り挑戦も黒星スタート
• 全国女子駅伝　京都優勝

「母性」湊かなえ

「母性」湊かなえ　2012新潮社

娘の自殺の真相

 

男にも継承の意識はあるが、それは『いのち』というよりも『血と家』であったりする。
『いのち』を生み出すのは女性であり、そこに生ずる母性。
頭ではわかるが自己同一視的な意識が、男とは大きく違う。と思う。

母への甘えの意識と構造。
それが形を変えると献身となる。

愛能う限り（あいあたうかぎり）

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ　2012集英社
『小説すばる』2011年05,07,09,11月号，2012年01月号　加筆修正

ほお、第五章を読んでから第一章を確認してしまった。
資料７～１０へ素直に進めばよかったのに、読みはじめの違和感を確認するためだ。

うわ～、そうか、湊さんはそこまで計算して書いていたんだな。
読者が違和感を覚えながら、「なんだ、この女」程度に思うように仕向けていたのか。
それでいて、悟らせないように・・・
また、それが赤星記者の程度の低さを演出するという・・・
う～ん、上手い！

コミュニティサイトや記事の切り抜き、ブログなど、非常に身近になったものを利用する演出も素敵。

 

しかしまあ、一番の被害者は誰だ？
周りの人間の本音がむき出しになる。
個人情報の流出。
大して他人は気にしていないにしても、残り続ける記録。
「心を殺された私は、あてもなくさまようしかないのです」

それでも、やっぱり、因果応報（迂闊）でもある。

一番きれいなのはだあれ？
本当の白雪姫はどこ？
魔女は死に、白雪姫は眠り（ひきこもり）続ける。

「サファイア」湊かなえ

「サファイア」湊かなえ　2012角川春樹事務所

まったく、いったいどこへ行くのかわからない作品たち。まったく！

• 真珠　アイデアというか設定は古いまんがにありがちなものだが、こういう展開で読ませるか！で、聞き手がそういう状態で聞かせるか。
• ルビー　これはラストで姉妹が話している内容がよくわからない。二人が何を考えているのか。わからない。どんな風景が浮かんでいるんだ？
• ダイヤモンド　まあね、昔話風の恩返しとしてそのまま読んでも楽しいし、とんでもないストーカーの元カレが精神的にやられて、元カノと新しい彼氏を殺害したと読んでもその思い込みが面白い。
• 猫目石　ど、どういう家族だよ！くるくるたのしい。
• ムーンストーン　人間同士の恩返し話。
• サファイア/ガーネット　連作、大切な人を思うがために（？）悲しみの展開、そして絶望からの救済。

迷路のような作品で笑って迷い、最後の2つの話で心揺さぶられてこちらへ帰ってくる。

これ、いい本だな。たぶん。