CBC 21:00~23:24
ああ!被害者家族と加害者家族の感情!
これが映像だと入って来易いね!
ああ、やるせない。
原作の方で物足りないと思ったのは、私の想像力と感受性の不足が原因だったらしい。
ただ・・・刺されて死んだお父ちゃんだけど、救急車を呼ぼうとしなかったのがまだ納得できない。
そこまでして麒麟の像の前に行ったのは・・・って、理解できない。
だって、そこまで責任感が有って立派なお父ちゃんだったら、自分が死んだりしたら息子の友人を殺人犯にしてしまうとわかるだろ。それは避けなきゃならないと思うはずだよ。病院に行こうとするよ。あれか、病院に行こうとしていたけれど、鞄を奪われて連絡を諦めたのか。自分がしっかりしなかったからいけなかったのだと自責の念でも沸いてしまったのか。刺されたショックで冷静な判断が出来なくなったのか。まあ、そうだろう、そうに違いない。
出来心で鞄を奪ってしまった馬鹿者は、バカだから病院に連絡するなんて思いつきもしなかったんだろう。警察に見つかった時、怪我人のことを伝えるよりも保身に走って逃げるくらいだから、元水泳部の3人と同じように先生や社会から「逃げて見つからなければ」と教わってしまったのだろう。責任を取ることを教わらなかったのだろう。
おお、ゆっくり考えれば、だんだん、「そうだな」「そうなるか」「人間なんてそんなもんだ」なんて、やるせなさと悔しさと、そして、そこからの成長を単純に応援したくなるような、今の社会で一番欠けているものを指摘して、それを正していこうとする素晴らしい作品だと気付かされる。
この作品を見て自らの態度を一番反省するべきは政治家だね。