「日本の思想」丸山真男 1961岩波新書
まあ~~~頭の中で思考が横道に逸れやすい本。現在の政治情勢と本や新聞が売れない状況などを連想してしまってなかなかページが進まない。当然、たいして理解できていないだろう。上っ面だけ読ませてもらった形だが、50年前(1959年)に書かれた官僚制度についての記述が現在においても同じ問題を残している事を確認出来ただけでも大きな収穫だ。
日本は議論が足りず曖昧にする風土があったがために、全体的な思想と呼べるものが根付かなかった~みたいな?完成品を何でも受け入れてきたから~根っこでのつながりが無い~とか。まあ、地域的なものと時間的なものの差はあるけれど、それって教育で変っていくものだと思うのね~。その後、どう評価されて取り入れられていったのか知らないけれど、官僚制度を見る限りは「思想」などという「フィクション」は相手にされていなかったらしい。
官僚制はシステムが完全充足性が前提とされているため、新たな状況や事実の発生に対してはシステムの再構築を考えようとはせず、恣意的な処置でその場しのぎをする。
個々の裁量や決断は建前上法規から論理的演繹処理したものと説明されるが、実際はその場しのぎの恣意的処置が行われ、また、それが行いやすくするために法律案の解釈を拡げる事が出来る表現に改ざんしたりしているのである。
日本国憲法第十二条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」
そんなわけで、”実情”への適合(反官僚主義)を進めるためには、地方分権ー道州制ーをきっちり市民の意思によって行うべきだと再認識したわけだが・・・私も仕事をしないとね~