「女ともだち」真梨幸子 2012講談社文庫
単行本2006年
なんかね、読んだことある感が半分くらいまで続く。
真梨さんの作品って、マンションへのこだわりが多いんだろうか。そしてその損得。
真相は連続殺人じゃない。でも、連続殺人の方が良かったくらいの嫌な話。
そしてイヤなのは事件の真相だけじゃなく、ダメな(?)女たちの心理と行動、さらにそれが避けるべくもない状況。仕方ないと思ってしまう環境。うまいよね。読まされちゃうわ。いやだけど。
でも、いやだけど後には残らないよ。一応ちゃんと決着をつけているからかな。それとも嫌なものを意識から排除する働きか。
「孤虫症」真梨幸子 2008講談社文庫(2012年7刷)
単行本2005年デビュー作メフィスト賞受賞作
性感染怖い!おまいら、いい加減にしとけっ!
でも、虫の脳を操って鳥に食べさせるっていう寄生もあるらしいから、感染すると無差別に性交をしたくなるうえに魅力的になるってのもあるかも。(この本ではそういうことはないけど)浮気虫に冒されている旦那に奥さん、あなた、虫が湧いているかもしれませんよ。
余談ですが、コンドームが光って性病を判定するっていうのができてきているらしいね。対応する病気を増やすように開発を頑張ってほしい。あ、でもコンドームを使わない者たちには関係ないな。わぁ。
自分の手をってのは・・・いやだなぁ・・・
ちなみにここ数年梅毒が増え続けているらしいですよ。
まあ中国観光客の増加が原因でしょうけど。皆さん気を付けて下さいね。他の病気も怖いし。
「祝言島」真梨幸子 2017小学館
『きらら』2015年02月号~2016年12月号
「祝言島(ほかい島)」
瞼の痣は~その島は~
親切に登場人物一覧があります。ネタバレしないように並べてます。
読まされてしまいますが、読み終わってから面白かったのかどうかわからなくなる。なんか物足りないんだな。
謎解き、紐ときが「ふ~ん」なんだな。「なるほど!」が読みたいのに。
怖がらせたいなら、狂気の向かう相手を変えないと(加えないと)ね。
パズルが完成しました、おしまいって感じか。
「ニャンニャンにゃんそろじー」有ね蛭北小益真ちっ町 2017講談社
だいたい『小説現代』2017年3月号、マンガ3つ描き下ろし
- 「猫の島」有川浩
- 「猫の島の郵便屋さん(まんが)」ねこまき
- 「ファントム・ペインのしっぽ」蛭田亜紗子
- 「ネコ・ラ・イフ(まんが)」北道正幸
- 「黒猫」小松エメル
- 「鈴を鳴らして(まんが)」益田ミリ
- 「まりも日記」真梨幸子
- イフの世界、もしも売れる前に出会っていたら・・・これは、これまでのどの真梨作品よりも「イヤミス」です!
- 「ちっぴ(まんが)」ヅカねこ
- 八つ墓村がハフ墓村に見えた。検索するとちゃんと八つ墓村がヒットし、破風墓というのが沖縄にあったりもする。
- 「諧和会議」町田康
- おもしろいすよ。
猫なんて飼うもんじゃないですよね。もう。
「カウントダウン」真梨幸子 2017宝島社
『大人のおしゃれ手帖』2015年01月~2016年11月
この作品もラストの転がどんでん返しではない。回収が甘いというか、この構成でいいの?楽しいんですけどね。
あとね、事件らしきことが起きるのがすごく遅かった。
やっぱり余命半年の回想に忙しくて、他の作品みたいに早くから殺人事件は起きないのね。まあ、それ以前に起きてはいたわけだが。
相変わらずは、登場人物たちの嫌さだな。いやな奴等だね。まあ、その面から書いているからだけど。
もっとどろどろできるはずなのになぁ。
亜希子の思惑通りの結末(終活)となったのだろうか。
言葉通りでも、その時々によって想いが違うし、どちらでもよかったのかもしれない。
『私は良かれと思ったことをする』『あとは生きている人たちでどうにかしなさい』って気持ちかもね。
「私が失敗した理由は」真梨幸子 2016講談社
『小説現代』2015年05月号~2016年03月号、大幅加筆
表紙を見て多くの人がエッセイ集だと思ったでしょう。でしょ?
違うんですよ、タイトルと同名のタイトルの本を出そうと企画した者とその周りの失敗の話なんです。何で死んだって話でもある。
一応わかるんですが、変な奴等ばっかりですよ。ちゃんと見てください。しっかりしろ!おまえら。
真梨幸子が登場しますが、その作品評価も自己表現も自虐的です。同姓同名の他人でしょうか。あの・・・「この作品はフィクションであり…」という注釈が見当たらないのですが、真梨さんの告発(告白)本でしょうかwww
少なくとも自分の作品の評価を見てショックを受けたことが多々あるんでしょうねぇ。いや、笑ったのか。
真梨幸子ファンサービスのコメディ(?)ミステリー。
「6月31日の同窓会」真梨幸子 2016実業之日本社
『月刊ジェイ・ノベル』2013年~2015年、加筆修正+書き下ろし
「6月31日」なんて存在しない?いえ、そこにはあるんです。4年に一度やってくる。
「お仕置き」なんです。
6月31日の同窓会案内の場所が、既に存在しないホテルニューヘブンになってはいませんか。
私が一番でなければだめなんです。期待を裏切らないために。
と、いうわけで、読者には予想できるはずもない終盤の転(?)と転(?)でもそうだよね。
うまいけど、それに対する読後感がさっぱりしない。「やられた~」とはならないんだな。
はっ!今回はそういう「イヤミス」なのか。
「ブラックボックス Black Box」伊藤詩織 2017文藝春秋
読後の感想はともかく、山口敬之へのこれがまとめになっている。
山口敬之さんは舐めてたんだな。二重の意味で。
まさか、これだけのことをする女性がいるとは思ってなかった~ってか。ごまかせるとおもっていた~これまではできていた~なんどもやっていたんじゃないか~日本の司法制度を逆手に取って~自分の立場を利用して~
まあ、ホテルでの画像が出れば心象は一発で決まるだろう。(安倍総理よりの山口敬之を忖度する人がいなければね。)
『救急車を呼ぶか病院に連れていくべき』につきるので、山口敬之の言い訳は通常通用するはずがない。
レイプは魂の殺人である。
中高生向けに問題点と対応策を抽出した冊子を”政府”が作ってもいいレベル。
レイプにあった時は「産婦人科じゃない、救急外来だ!」
そして行政と立法はもう一度被害者の立場に立って考え直すべし。取り敢えず、小泉進次郎氏に期待してみていいですか?
生い立ちから書き始めたから『え、こんなことまで読まないといけないの』と思ったが、この本を出版するだけの意思を持った(ちょっとサイコパス系、冒険者系)人物であることへの説得力を増すために必要だったのだな。モーニングアフターピルなんてもの知らなかった。
シェラトン都ホテル東京 鮨屋~
山口敬之(のりゆき)逮捕状を取りながら現場で見送り~中村格元刑事部長~北村滋内閣情報官~
デートレイプドラッグ~催眠剤など~
警察・検察、担当の変更~圧力~
「政府サイドが各メディアに対し、あれは筋の悪いネタだから触れない方が良いなどと、報道自粛を進めている」この真偽も国会で審議してもらいたい。「しんぎ」だけに。
元検事のおじさんがいたのはラッキー!
村田智子弁護士/西廣陽子弁護士
取り敢えずよくやった!
将来は国会議員だな。
「アルテーミスの采配」真梨幸子 2015幻冬舎
『ポンツーン』2014年04月号~2015年03月号、加筆・修正
犯人を作り出すように唆す奴を裏から操るもう一人、過去と動機~わはは、畳み掛けるね。またもや納得しちゃうのだ。
そしてラストがこれまで読んだ真梨さんの作品の中で一番のイヤミス(読者としての)
「もう一つ」ってなんやねん!!!
うわー!読み直してもわからない予感!むずむずするこの感覚!まさにイヤミス!
「鸚鵡楼の惨劇」真梨幸子 2013小学館
その連鎖の始まりは「見ている」ことだった。
そして「助ける」という自己満足を許さないラスト!
どんどんイヤミスになっていく中で、なんという納得の終わり方か。
「無自覚」の罪。
これまたお宝だ。
「深く深く砂に埋めて」真梨幸子 2007講談社
ちょっと文学しているんじゃない?これって『純愛(殉愛)』なのじゃないのか。
そして、不幸の原因は男たちの「忖度」と無理し過ぎ。
シスターの言葉がすべて
「有利子ちゃんはいい子ですよ」
「その純粋さが、世間のそれとは少し違っていることが心肺ではあります」
「地獄?いいわよ、堕ちたって」「地獄に堕ちたら、私、きっと鬼を味方につけて、天国の天使なんかよりも優雅に暮らして見せるわ」
イヤミスだろうか。憧れちゃったよ。
真梨さんはお宝作品が多いかも。
「プライベート フィクション」真梨幸子 2012講談社NOVELS
3作品がほかの本と重複。あ、こちらの方が先か。
「イヤミス短篇集(2016)」の「シークレットロマンス(2012)」がこの本の発行時期と重なって発表されているのは、この本の出版に触発されたのかもね。
- 「一九九九年の同窓会」 『小説現代』2011年11月号
- 2016年発行の『イヤミス短篇集』にも収録
- 「いつまでも、仲良く」 『メフィスト』2007年05月号
- 2016年発行の「イヤミス短篇集」にも収録
- 「小田原市ランタン町の惨劇」 『小説現代』2012年05月号
- 2016年発行の『イヤミス短篇集』にも収録
- 「自由研究ープライベートフィクション」 『群像』2006年03月号
- 真梨さんの家(部屋)にはスーツケースがあるのだろうか。
- 「夢見ヶ崎」 『メフィスト』2012年Vol.2
- 真梨さんの旦那さんは・・・?ってか、結婚してねーか!
「パリ黙示録ー1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件」真梨幸子 2011徳間書店
ああ、この表紙イラストは・・・徳間書店では仕方ないか・・・まあ、外してはいないか。あ、別の意味でイヤミス!
あら~、真梨さんである必要を感じない作品だ。
時代が違うし、臭くて汚いパリだし、感情移入もなく嫌さが薄い。
読ませますよ。面白くないことはない。
でも、真梨さんの作品としては期待外れ。まあ、続編的なものが出れば、それなりに読むだろうけど。