おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

平日にもかかわらず

2012-04-20 17:09:21 | Weblog
今週は月曜日から忙しい日が続いている

特に水曜日は早い時間から11人の団体で店内は賑った

普段ならヒデミと2人体制だが

それ以外にお客様が見えたらとても対応が出来ないと

急遽ボーイのトシに援軍を頼んだ


常連のKさんが率いる飲み会に参加した同じ職場の連中

次の日も仕事という事で8人が小一時間で帰った

その後はタイミング良くリエが来店

早速残ったKさん達と合流

うんこチンチンのギャグで場内をドン引きさせる田中ちゃんも

その後に続いて来店

同じギャグセンスのヒデミに押し付ける


他にもⅠ社長が飲み友達を連れて久々に顔を見せてくれた

彼は近所のお店のママが紹介して下さったお客様で

コンスタントに覗いてくれていたのだが

此処のところご無沙汰だった

少しお歳を召された様に感じられたが

お元気そうで何よりだった

ご一緒の女性が以前、赤坂でオカマと一緒に店をやってたらしい

人当たりが大変良くてお隣に座った別グループの男性とも仲良くして下さり

私たちは助かったのだ

おまけに彼女はスッピンだが色白でとても美人だ

還暦間近とは思えないスタイルで

ぴったりしたTシャツの豊かな胸元からくびれたウエストに掛けてのラインは

さぞかし男性を虜にしたであろう


その後はまたまた最近よく顔を出してくれる吉祥寺Aママたちが

お客様を引き連れ7人でご来店

その中のユキオさんが印象的だった

ハーフの様なイケメンだがノリは関西系

こちらも負けじと猛攻撃

最後にはヒデミともどもヅラまで取って奮戦

みんな大笑いで盛り上がった


他には近所のオッパブで働く女子もフラリと覗いてくれた

小柄で可愛い彼女は

「駐輪場の料金の為に5千札を両替してくれませんか」と

申し訳なさそうにドアを開けた

快く応じたら1時間だけ立ち寄ってくれた

ボーイのトシが接客していたが

また遊びに来てくれると約束していた


閉店30分前には雅彦ちゃんが

フィリピンパブの帰りに覗いてくれた

彼も久し振りのご来店だが

相変わらず女性客にちょっかいを出す

先にユキオさんたちを返して女性3人だけ残ったAママたち

その中のSちゃんはとりわけ可愛い

吉川ひなのにそっくりだ

雅彦ちゃんはSちゃんに声をかけるがガードが固い

私が間に入って雅彦ちゃんをヨシヨシしながら両方を接客

最後は隣の居酒屋からラーメンを頼んで

それを食べてお開きとなった


明けて木曜日もお店はスタート早々団体さんで賑った

ラストまでお客様が切れずヒデミは酔っ払い

遂には今夜金曜日、体調が悪いと休みのメールを寄越したのだ

全く一番忙しくなる週末に休むなんてホント嫌がらせ?













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逃した獲物

2012-04-18 15:56:28 | Weblog
週明けからお客様に恵まれて好調なスタートだ

月曜日は口開けからイケメン2人が店を訪ねて来た

聞くと駅の反対側で居酒屋をやっているマスターの紹介だ

2人もその駅の近所にあるショットバーのスタッフだった

この日は他のスタッフの出番の日なので

彼らは近隣の飲み屋を色々探訪している様だった

若いイケメンと盛り上がっている処へT子からメール

「行っても良いかしら?」

彼女はバッティングしたくない客が来店していないか

予めメールを寄越して来る

「あらラッキーよ!若いイケメンが来てるよ」

返信後3分で当店のドアが開いた

T子は早速彼らのテーブルに乱入

どうやら彼女の新しい恋の行方に付いて話があった様だが

目の前の若い坊や達にたちまち夢中だ


その後は女性2人が初来店

母子ほどの歳の差コンビだ

母親と思しき熟女が口を開く

「いつも此処の前を通るんだけど

 なんか気になっていたのよね~

 愛想のない人が下向いてボーっと立ってるから

 まるで調布の鬼太郎通りのオブジェみたいよ」

ヒデミの事だ

「あら無愛想なんじゃなくて

 そう言うデザインなのよ

 でも酒が入るとたちまち凶暴になるから気をつけて」

一応あんまり飲ませない様に念を押した

何たって胃に穴が開いてるらしいから…


その後は吉祥寺のクラブAのママが

キャスト達を連れて4人で来店

久々にお顔を拝見だが相変わらずボリュームのあるバディだ

このママには色々とお客様をご紹介いただき

お店にも何度か呼んでいただいた

着なくなったドレスもたくさん頂戴した

以前その店に居たM子やK子は既に別の店に居るが

たまに速水パパに連れて行って貰っては

懐かしい話で盛り上がるのだ

ちょうどこの日は失恋したばかりと言うキャストを占ってあげた

彼女はそう悪くないが相手が最悪な時期で

お互いに特殊な星である事も判明

職人の彼氏にまだ未練のある彼女

吉川ひなの似でとても美人だ

「アナタなら次から次へと男から声がかかるわよ」

と励ましておいた


そうこうしている内に閉店時間が来た

オープン間もなくやって来たイケメン2人は

T子と共に母子コンビと合流して盛り上がっている

全てのテーブルが会計した後

まだ飲み足りないT子とイケメンたちは

その後カラオケボックスへ行ったらしい

後片付けをしながらゴミを出しにドアを開けたら

通りすがりのイケメンと目が合った

坂口憲二風のワイルドな若者だ

向こうから「こんばんは」と挨拶して来たので

「あら飲んで行かない、まだやってるわよ~」

彼は一瞬興味を示したかの様に見えたが

笑って逃げて行った

あらやだ、営業終了と共に私ヅラを脱いでたわ

1000円の床屋で短くして貰った髪の毛は

ヅラで蒸れて変な形になっている

店内で掃き掃除をしていたヒデミが

この期に及んでまだ色気こいてる私に

小声で「バ~カ」と吐き捨てた

酔うといつも悪態をついて周囲を不快にさせる

全くアンタだって若い男には目がないでしょ

それより逃した獲物は大きかったわ~


















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またまた気味悪い話

2012-04-16 15:13:41 | Weblog
金曜日に常連のKさんが連れて来たチハル

ショートヘアでファッションもかなりマニッシュだ

オナベの匂いプンプンだが

単なるスポーツ女子なだけかもしれないし

セクシャリティに付いては触れない様にしていた

しかし時間が経つにつれ皆が其処をつつくので

仕方なく「グレーゾーンと言う事で…」に落ち着いた

まだ20歳なので方向性が定まらず

試行錯誤しているといった感じだ


ところで彼女には少し霊感があると言う

その手の話なら当店にはたくさんのエピソードがあるので

早速カウンターの中を見てもらおうとしたのだが

彼女は客席から見渡しただけで既に何かを感じていた

当店のカウンターの奥にボトル棚があり

その上には掛け時計が置いてある

そして棚の端にリアルな剥製の様な猫(置物)が

店内の様子を見下ろす様に居るのだ

この猫はいつから其処に置かれているのか誰が持って来たのか不明だが

お客さんによっては「気持悪い」と言う人も居る

チハルは先ずその猫を気味悪がった

何か多くのモノをこの猫が内包しているのかもしれない


そしてカウンターのちょうどシンクのある辺り

其処にも嫌な空気を感じると言う

この水周りは盛り塩しているが

霊感のあるお客様の殆どから何か居ると指摘されている

チハルに言わせれば、今すぐに何とかしなくてはならないほど

邪悪なものではないとの事

本当にヤバイ場合は

ドアを開けた瞬間に中から独特の空気が押し寄せて来て

とても中には入れないと言う

それよりも隣の席に居たアニメイターのYちゃんが

先日写メに収めた異様な画像を見たところ

コチラはすぐに御祓いしてもらうべきと言う

あまり良くないオーラを感じるらしい

Yちゃん、早くどうにかした方が良いわよ


さて明けて土曜日のこと

暇だったがチラホラとお客様が見えた

その中の本間ちゃんご夫妻

先日東北の被災地を車で見て来たそうだ

まだまだ復興と呼べる様な状態ではなく

瓦礫の山がそのままになっている処も多くて

報道などで何度も見た光景と同じ状況を写メに収めて来た

そんな話の後で昨夜のチハルの事を打ち明けたら

早速ダンナの方がカウンターの奥の猫にカメラを向けた

「変なモノが写ってたら怖いから止めなよ~」

奥さんが止めるのも振り切ってシャッターを押した

フラッシュが光り、今撮ったものを再生すると

何と其処には画面の半分以上が黄色い光でぼやけ

猫の姿もブレた様に写っていた

ダンナさんはしっかりケータイを固定していたはずだ

「やだ~、何コレ?」

あまりの気持悪さにダンナさんはすぐにケータイを仕舞った

もしかして被災地で浮かばれない人々の何かを背負って来て

あの猫にソレが吸い込まれていったのかもしれない

なんちゃって勝手に恐ろしい事を想像してしまう私


それにしてもあの猫は誰が持って来たものなのだろう













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アブナイ土曜日

2012-04-15 22:25:36 | Weblog
土曜日は酷かった

雨が降ったお陰で客足は伸びないだけでなく

当店でお断りしている方、若しくは厄介な御仁が足を運んで来たのだった

早い時間にKさんが久々に顔を見せた

この人は心の病で随分前から苦しんでいる

以前はチーママが付きっ切りでお相手していたが

彼女が辞めてからKさんは足が少し遠ざかっていた

その後、何かのきっかけで又遊びに来てくれる様になったが

日によってアップダウンが激しく

かなり接客が難しいのだ

手を焼く事もしばしばで、ベテランのサナエさんですら

「あの人だけは面倒だわ」とよくこぼしていた

そんなKさんが「今度八王子の実家に戻る事になった」らしく

馴染みの店に挨拶回りをしていると言う

当店もその内の一軒に入れてくれた訳だ

彼が前回ご来店の際には他のお客様がカラオケで歌っているのを聞き

「この店カラオケ出来るんだ」と今更のお言葉

そしてお得意の徳永英明を何度も披露してくれた

Kさんの後にご来店の本間ちゃんご夫婦と盛り上がっている私に

「ホントにお世話になりました」と何度も頭を下げて帰られた

八王子ではお母様とご一緒に暮らすらしい

それほど懇意にしていた訳ではないが

去り際の握手が妙に感慨深くて

大事な人が何処か遠くへ行ってしまう様で何だか寂しくなった


本間ちゃんご夫妻と小一時間盛り上がった後はノーゲスト

後片付けをしていたらドアが開きイチノセさんが入って来た

この人は出入り禁止なのだ

前回もヒデミがキャッチしていたら入って来て

最初は良かったのだが、すぐに大声で意味不明の暴言を叫びだした

他のお客様にも迷惑なのでお帰り願おうとしたら

大暴れするのだった

兎に角店の外へ引き摺り出して二度と来ない様に釘をさした

なのに懲りないと言うか入れてくれる店がないのか

またまた昨夜もやって来たのだ

速攻でお帰り願ったのは言うまでもない


その後はⅠさんがお見えになった

当店の常連さんで、やっとまともな方のご来店だ

近所のスナックで帰るに帰れず飲んでいたらしい

その店の名前がユニークだ

レディーババ

海外の超メジャーアーティストの名前をもじった店名

勿論、熟女のママさんがお相手してくれる

ちょっと気になるお店だ


Ⅰさんも眠くなってタクシーで帰られた

その後もまたまたノーゲスト

何て寂しい土曜日だろう

外でキャッチしていると向かいの店から怒鳴り声が聞こえる

声の主はすぐに判った

そう、この界隈を飲み歩いている年配のオジサンだ

昔は当店にもよくお見えになっていたが

大変酒癖が悪く他のお客様に必ずイチャモンを付けるのだ

とにかく口が悪く必ずトラブルを起こす

なのである時から出入り禁止とさせていただいた

それでも近所の店で相変わらず狼藉を働き

暴力沙汰にまで発展したらしい

一度は救急車を呼んで運ばれる姿も目撃した

そんな彼もここの処は穏やかに飲み歩いている様で

キャッチ中にお会いしても必ず向こうから挨拶をしてくる

病気が治ったのかしらと思っていたがぶり返した様だ


向かいの店から怒鳴り声が聞こえてから暫くして

年配のカップルが出て来た

「何だかゴメンナサイ」と女性が男性に謝っていた

件のオジサンとトラブルにでもなったのかも…

少しして問題のオジサンも出て来た

暗闇に向かって吼えている

どうかウチには来ないでねと祈るのだった

ま、来ても丁重にお断りするけど


その後はヒデミがキャッチ中にコワモテのグループが

値段交渉をして来たと言う

そのコワモテはいかにも昨年の新しい法律に触れてしまう方達だ

私は新しくお見えになった男性の接客中だったので

ヒデミにお断りする様伝えた

そしてキャッチも中止する事にした

こんな夜は他にもアブナイ人が徘徊しているかもしれない


3時になってバイトのトシに早上がりをしてもらった

それから数分後、Dさんが店のドアを開けた

「あらァ、トシはさっき帰ったばっかりよ~」

Dさんはトシと非常に気が合うのだ

残念そうにしていたが折角来たのだからと飲んで行ってくれる事に…

其処からが長かった

髪の毛に不安を抱えるDさんと増毛、育毛、植毛、果てはヅラまで

延々話込んでいる内に5時を30分も過ぎていた

日曜日も仕事だと言うDさんを促してお帰り願った

ヒデミも眠そうだ

何だかドッと疲れが出たが来週は忙しくなります様にとお祈りする私なのでした














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昨日の続き

2012-04-13 17:49:48 | Weblog
昨日の続き…

久々に遊びに来たユミちゃん

相変わらずイケメンの若いホストと付き合っている様だ

今回の彼はリュウちゃんだ

まだ23歳で礼儀正しい硬派だ

女子と付き合う延長線上には結婚を考えていると言う

ホストらしからぬ感覚にユミちゃんが戸惑う

既婚者であり、遊びとして付き合っている彼女には

リュウちゃんの言動は営業?それとも本音?と図りかねている

後者なら重過ぎる

2人は考え方の違いで口論になって行く

さっきまでの甘いムードは何処へやら

こっちはヒヤヒヤしながら成り行きを見届けるだけだ

余計な口を挟もうなら飛び火しそうだからである


其処へカスミが1人でふらっと現れた

彼女もホストに目がない

「今日は気分が良いの」

新しい男が出来たのだろうか

そう言えば前回は付き合っている男と大喧嘩になって

最後は男が呆れて先に帰ってしまった

「アノ人とはもう終わったの?」

コクリと頷くが何故かニコニコしている

今日あった嬉しい出来事の方を早く聞いて欲しいと言った感じだ

「それで何があったのよ」


ユミちゃんたちのテーブルをヒデミに任せた所

ガブ飲みして酔っ払い、ピント外れな事ばかり言っているので

ユミちゃんがイラついている

彼女を怒らせては不味いのでチェンジする

リュウちゃんは相変わらずムキになっている

「ホントいつもこんな感じなのよ」

ユミちゃんが溜息をつく

何だかんだ言っても年下の彼氏が可愛いのは間違いなさそうだ

「あらやだ、もうこんな時間」

昼間仕事をしているユミちゃんは会計をする

リュウちゃんはもっと飲みたい様だ

マッコリは2本目が空いている

「また来るわね~」

タクシーの後部座席でイチャイチャしている

何だかおのろけ喧嘩を見せられたって感じだ

ま、売り上げにはなったから良いんだけどさ…

店内にはカスミが居る

彼女の良い話とは一体?








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