昨日は雨と風で桜はもう駄目かと思ったが
地元ではまだまだピンクの可憐な花びらが元気に咲いている
儚い命こそ美しい
さて昨夜はT子が一番乗り
来店早々ニコニコしている
「ちょっと~アタシ恋してるかも」
聞けば、先日合コンしたらしく
その中の1人にときめきを感じたそうだ
幸いにも帰り道が一緒だったので
盛り上がる花見客を横目に井の頭公園を散策したらしい
「この肉食系のアタシがキスもしてないのよ~
彼ってとってもウブなのよ~」
「好きにおしよ」と言いたいところだが
「あらっ、T子にもやっと春が訪れたのね~
その純愛をしっかりと育むのよ~」
などと応援しているふりをしておいた
T子が酔っ払って眠り始めたので
帰るよう促してドアの向こうに見送った
入れ替わる様に久々のユミちゃんが若いイケメンを伴ってご来店
先程、私のケータイに電話があって
「今からイケメン連れて行くんだけど
マシなオカマ居るのかしらァ?」
マシ=ルックス的に優れているオカマの事をさす
「そうね~今夜はマツコとカメムシを踏み潰した様なのしか居ないわ」
前者は私で後者はヒデミだ
「あらやだッ、地獄絵図じゃないの!」
「たまにはそう言うのも良いじゃない
心霊スポット巡りって事で彼を説得してよ」
ユミちゃんが来ると一気に売り上げが伸びるので
必死で懇願する私
「ちょっと彼と相談してから決めるわね」
そう言って電話は切れた
数十分後ユミちゃんと彼氏は中睦まじく現れた
ドアから入って来たイケメンをすばやく値踏みするのは職業病だ
市原隼人に似ているが線が細く
いかにもユミちゃん好みである
「あら~嬉しいわ
勇気を出して来てくれたのね~」
「やだ~貸切じゃない」
閑古鳥の店内を見渡して呆れるユミちゃん
でもマンツーマンでベッタリ接客がキライじゃないのだ
ところで傍らのイケメンは…
「リュウって言うの」
血液型と年齢を当ててと言われBで23歳と答えると的中した
実は歌舞伎町のホストだそうだが
とても礼儀正しくて爽やかな好青年だ
「でも私の前ではオラオラ系なのよ~」と身をよじるユミちゃん
前回彼女が来た時もホストを連れていたが
その時の彼は硬派なイケメンで
今回のリュウちゃんよりもホストっぽかった
とにかく若い子が好きなのだ
リュウちゃんはこれまで付き合って来た彼女とは
その延長線上に結婚をいつも考えていたと言う
勿論ユミちゃんとも同じである
ホストらしからぬ考え方の様に思う
聞けば18から水商売で他の仕事の経験がないとか
「何か重いよね~、そう言うの」
あくまでも遊び感覚で付き合いたいユミちゃん
「だって結婚できるわけないじゃん」
リュウちゃんより一回り以上年上で既婚者の彼女が口を尖らす
彼は営業トークで言ってるのか単に子供なのか
でもマジっぽい
続きは次回…
地元ではまだまだピンクの可憐な花びらが元気に咲いている
儚い命こそ美しい
さて昨夜はT子が一番乗り
来店早々ニコニコしている
「ちょっと~アタシ恋してるかも」
聞けば、先日合コンしたらしく
その中の1人にときめきを感じたそうだ
幸いにも帰り道が一緒だったので
盛り上がる花見客を横目に井の頭公園を散策したらしい
「この肉食系のアタシがキスもしてないのよ~
彼ってとってもウブなのよ~」
「好きにおしよ」と言いたいところだが
「あらっ、T子にもやっと春が訪れたのね~
その純愛をしっかりと育むのよ~」
などと応援しているふりをしておいた
T子が酔っ払って眠り始めたので
帰るよう促してドアの向こうに見送った
入れ替わる様に久々のユミちゃんが若いイケメンを伴ってご来店
先程、私のケータイに電話があって
「今からイケメン連れて行くんだけど
マシなオカマ居るのかしらァ?」
マシ=ルックス的に優れているオカマの事をさす
「そうね~今夜はマツコとカメムシを踏み潰した様なのしか居ないわ」
前者は私で後者はヒデミだ
「あらやだッ、地獄絵図じゃないの!」
「たまにはそう言うのも良いじゃない
心霊スポット巡りって事で彼を説得してよ」
ユミちゃんが来ると一気に売り上げが伸びるので
必死で懇願する私
「ちょっと彼と相談してから決めるわね」
そう言って電話は切れた
数十分後ユミちゃんと彼氏は中睦まじく現れた
ドアから入って来たイケメンをすばやく値踏みするのは職業病だ
市原隼人に似ているが線が細く
いかにもユミちゃん好みである
「あら~嬉しいわ
勇気を出して来てくれたのね~」
「やだ~貸切じゃない」
閑古鳥の店内を見渡して呆れるユミちゃん
でもマンツーマンでベッタリ接客がキライじゃないのだ
ところで傍らのイケメンは…
「リュウって言うの」
血液型と年齢を当ててと言われBで23歳と答えると的中した
実は歌舞伎町のホストだそうだが
とても礼儀正しくて爽やかな好青年だ
「でも私の前ではオラオラ系なのよ~」と身をよじるユミちゃん
前回彼女が来た時もホストを連れていたが
その時の彼は硬派なイケメンで
今回のリュウちゃんよりもホストっぽかった
とにかく若い子が好きなのだ
リュウちゃんはこれまで付き合って来た彼女とは
その延長線上に結婚をいつも考えていたと言う
勿論ユミちゃんとも同じである
ホストらしからぬ考え方の様に思う
聞けば18から水商売で他の仕事の経験がないとか
「何か重いよね~、そう言うの」
あくまでも遊び感覚で付き合いたいユミちゃん
「だって結婚できるわけないじゃん」
リュウちゃんより一回り以上年上で既婚者の彼女が口を尖らす
彼は営業トークで言ってるのか単に子供なのか
でもマジっぽい
続きは次回…