木曜日の閉店間際にご来店のご一行様
滑り込みセーフで延長営業したのだが…
最近よく遊びに来て下さるKさんが会社の先輩に加え
近所の店のマミ子ママ、スタッフのヒメ子さんを伴って
店のドアを開けた
マミ子ママは仕事終わりに時々覗いて下さるのだが
まさかKさんと小、中学校が同じだったとは知らなかった
この日は私とヒデミの2人体制
先程までいらした向かいのチーフが
後から来たお客さんにバトンタッチとばかりにお会計
チーフを見送った後、賑やかなこのご一行様のテーブルに付いた
ヒメ子さんは当店お初だがかなり言いたい事をズケズケ言うタイプだ
近隣のオカマバーでは常連らしく
「顔だからいつも値切ってるわ~」
水商売ズレした強引なタイプなので適当にあしらわれているに違いない
ついでにその店のママやキャストと撮った写メを誇らしげに見せた
しかしサイズが小さく暗いので不鮮明で
誰が誰なのかよく判らなかった
渋谷や新宿2丁目にもこの調子で飲みに行っているらしいが
気の強いオカマだったらきっと喧嘩になるだろう
ところでヒメ子さんとお喋りし始めて僅か5分くらいで
彼女の顔色が一変した
「やだ、この店居るわ~」
私は何の事かスグに解ったので
「そうよ、でも何処か当てて」
「そのカウンターの辺りよ」
一緒に来ているマミ子ママにも同意を求めると
ママもこくりと頷いた
そして私に塩を持って来るように命じたので
小さなお皿に塩を入れて渡すとヒメ子嬢は
何かを取り払う様に頭から身体へとパッパと撒いて
「わたし無理だわ、隣に行くわ」と言って出て行ってしまったのだ
マミ子ママも後を追って隣の居酒屋へ…
後に残されたKさん達は呆れている
そしてじわじわとそれが怒りに変わって行った
「なんだよアレは!」
「ゴメンナサイ、きっとヒメ子さんは霊感が凄く強いんだと思うの
時々そう言ったお客さんがいらして…
でもあんなに血相変えて出て行ったのは初めてよ」
「失礼だよな、全く」
Kさんと先輩はしばらく居て下さったのだが
私は隣に行った彼女たちが気がかりで
「ママたちの所に行った方が良いんじゃない」と促した
すると
「じゃあお前らも一緒に来いよ」と誘ってくれたのだが
後片付けもあるので一応ママたちにお詫びだけしに行った
暖簾をくぐるとママとヒメ子さんはカウンターで飲んでいた
「さっきはゴメンナサイネ~」
その言葉も終わらない内に彼女は
「其処に居たらアンタもその内精神的におかしくなって死ぬわよ~」
隣のマスターはビックリしている
私はマミ子ママとヒメ子さんに謝って
その後はヒデミにバトンタッチした
私は店に戻り後片付けや掃除をしたのだが
店内の明かりを全開にしても
先程のヒメ子嬢の言葉が耳に残っていて怖かった
ビクビクしながら問題のカウンターで洗物を済ませ
トイレも掃除した
特にトイレの鏡はなるべく見ない様にした
私以外の何かが映っていたら怖いからだ
15分位してヒデミが帰って来た
「ヒメ子さん何か言ってた?」
「エドナに死相が出ているって
そのままにしていたらノイローゼになって死ぬって言ってたわよ」
益々怖いではないか
ヒメ子さんがあまりにも変な事を言うのでさすがにKさんもブチ切れたらしく
隣は大揉めだったらしい
ヒメ子嬢によるとカウンターの中に
2~30歳の男が1人、女が3人も居ると言う
やだ~、そんなに大勢居るの?
続きは次回…
滑り込みセーフで延長営業したのだが…
最近よく遊びに来て下さるKさんが会社の先輩に加え
近所の店のマミ子ママ、スタッフのヒメ子さんを伴って
店のドアを開けた
マミ子ママは仕事終わりに時々覗いて下さるのだが
まさかKさんと小、中学校が同じだったとは知らなかった
この日は私とヒデミの2人体制
先程までいらした向かいのチーフが
後から来たお客さんにバトンタッチとばかりにお会計
チーフを見送った後、賑やかなこのご一行様のテーブルに付いた
ヒメ子さんは当店お初だがかなり言いたい事をズケズケ言うタイプだ
近隣のオカマバーでは常連らしく
「顔だからいつも値切ってるわ~」
水商売ズレした強引なタイプなので適当にあしらわれているに違いない
ついでにその店のママやキャストと撮った写メを誇らしげに見せた
しかしサイズが小さく暗いので不鮮明で
誰が誰なのかよく判らなかった
渋谷や新宿2丁目にもこの調子で飲みに行っているらしいが
気の強いオカマだったらきっと喧嘩になるだろう
ところでヒメ子さんとお喋りし始めて僅か5分くらいで
彼女の顔色が一変した
「やだ、この店居るわ~」
私は何の事かスグに解ったので
「そうよ、でも何処か当てて」
「そのカウンターの辺りよ」
一緒に来ているマミ子ママにも同意を求めると
ママもこくりと頷いた
そして私に塩を持って来るように命じたので
小さなお皿に塩を入れて渡すとヒメ子嬢は
何かを取り払う様に頭から身体へとパッパと撒いて
「わたし無理だわ、隣に行くわ」と言って出て行ってしまったのだ
マミ子ママも後を追って隣の居酒屋へ…
後に残されたKさん達は呆れている
そしてじわじわとそれが怒りに変わって行った
「なんだよアレは!」
「ゴメンナサイ、きっとヒメ子さんは霊感が凄く強いんだと思うの
時々そう言ったお客さんがいらして…
でもあんなに血相変えて出て行ったのは初めてよ」
「失礼だよな、全く」
Kさんと先輩はしばらく居て下さったのだが
私は隣に行った彼女たちが気がかりで
「ママたちの所に行った方が良いんじゃない」と促した
すると
「じゃあお前らも一緒に来いよ」と誘ってくれたのだが
後片付けもあるので一応ママたちにお詫びだけしに行った
暖簾をくぐるとママとヒメ子さんはカウンターで飲んでいた
「さっきはゴメンナサイネ~」
その言葉も終わらない内に彼女は
「其処に居たらアンタもその内精神的におかしくなって死ぬわよ~」
隣のマスターはビックリしている
私はマミ子ママとヒメ子さんに謝って
その後はヒデミにバトンタッチした
私は店に戻り後片付けや掃除をしたのだが
店内の明かりを全開にしても
先程のヒメ子嬢の言葉が耳に残っていて怖かった
ビクビクしながら問題のカウンターで洗物を済ませ
トイレも掃除した
特にトイレの鏡はなるべく見ない様にした
私以外の何かが映っていたら怖いからだ
15分位してヒデミが帰って来た
「ヒメ子さん何か言ってた?」
「エドナに死相が出ているって
そのままにしていたらノイローゼになって死ぬって言ってたわよ」
益々怖いではないか
ヒメ子さんがあまりにも変な事を言うのでさすがにKさんもブチ切れたらしく
隣は大揉めだったらしい
ヒメ子嬢によるとカウンターの中に
2~30歳の男が1人、女が3人も居ると言う
やだ~、そんなに大勢居るの?
続きは次回…