ミニストップで

日曜の夜は昼間２～３時間の睡眠をとっていても

眠気に襲われてしまうのである


いつもの様にパソコンに向かって

ヤフオクをチェックしている

先程からアキラちゃんのメールにも付き合っている

何だか今夜はとても寂しい様で

いつもとは違った感傷的な文面が続く

離婚して２人の子供とも離れ離れになった

奥さんの話はあまりしないが

息子たちの話は時々私に聞かせてくれる

上の子は確か高校生ぐらいではないだろうか

ちょうど夏休みの時期だ

子供たちと楽しく過ごした夏の思い出に浸っていたのだろうか


私は眠い目をこすりながらパソコンの画面を見ている

もうそろそろ限界だ

明日は朝一で銀行の口座へ入金しなくてはならない

公共料金の自動引き落とし用のお金だ

近所に出来たミニストップへ行ってみよう

あそこのＡＴＭが果たして“第一勧業銀行”時代の

キャッシュカードを受け付けてくれるか

アキラちゃんからまたメール

「いま暇？」

きっと長電話に付き合えと言うのだろう

もう私にはそんな気力が残っていない

電気を消してお休みモードに突入

彼には悪いが今度ゆっくり聞いてあげる事にする


朝から良いお天気だ

目覚まし時計を見ると９時前だ

急いで起きてシャワーを浴びる

何枚かの一万円札を財布にねじ込みミニストップへ急ぐ

隣が警察署なので強盗も狙わない好立地だろう

そんな事はどうでも良い

店に入ると明るい女性の声で

「いらっしゃいませ～

　只今新発売の○○○は如何でしょうか？」

他のコンビニにはない応対だ

ミニストは初めて利用するのでこれは新鮮だった


ＡＴＭに私のキャッシュカードを突っ込む

無事に認識してくれて入金する事が出来た

よく考えてみると私のこの古いカードを拒否するのは

サンクスだけだ

セブンもローソンもファミマもミニストップも大丈夫だった

とっとと“みずほ銀行”のカードに

変えて貰えば良いだけの事だが窓口に行くのが煩わしい

ミニストップが出来たお陰で

これからは遠路はるばるセブンやローソンまで歩かなくても良いのだ

お礼がてらジャンバラヤと言うピラフと

ホットケースに入ってあるフランクフルトを買った

ついでにＤＶＤ付きの心霊本も…

キャップを被ったレジのお姐さんはとっても感じが良くて

言葉遣いがデパートの店員さんの様だ


アパートの近所には４つのコンビ二がある

どこもこの時間は主婦のパートさんが働いているので

きめ細かい心遣いや感じの良い対応が期待できる

このミニストップとて例外ではなかった

接客態度で客の気持ちは大きく左右される

改めて痛感するのだった