ドアの郵便受けから大きめの封筒が落ちた
見慣れた茶封筒はこのアパートを管理している行政書士からだ
前回の更新からまた2年が過ぎた事を知らせる内容である
このアパートに越して来てから何回目だろうか
私が働く店は中央線沿線で住んでいる所は小田急線沿線だ
月々の交通費は馬鹿にならない
店のお客さんには「何でそんな遠い所から通っているの?
こっちに引っ越して来れば良いのに…」
と何十回言われたか分からない
引っ越しと簡単に言うけれどオタクの私が鞄一つで越せるわけがない
他人には解らないゴミとしか思えないコレクションは既に2部屋を圧迫している
捨てる事が出来たらどんなにスッキリするだろう
畳の部屋は寝室にするはずだった
日曜の朝は向かいのお宅のお庭から聞こえて来る小鳥のさえずりで目を覚ます
そんな夢も引っ越し業者が荷物を運び込む度に音を立てて崩れて行く
「コレ、この部屋に積み重ねといて良いっすか?」
「えっとそこは寝る場所なんだけど…ええっ、そこで結構です」
前のアパートに溜め込んだ一部は廃品業者のトラックで捨てて貰った
何であの時にもっと持って行って貰わなかったか今更ながら後悔
アパートの更新の度に苦い思いに苛まれる私なのだった
見慣れた茶封筒はこのアパートを管理している行政書士からだ
前回の更新からまた2年が過ぎた事を知らせる内容である
このアパートに越して来てから何回目だろうか
私が働く店は中央線沿線で住んでいる所は小田急線沿線だ
月々の交通費は馬鹿にならない
店のお客さんには「何でそんな遠い所から通っているの?
こっちに引っ越して来れば良いのに…」
と何十回言われたか分からない
引っ越しと簡単に言うけれどオタクの私が鞄一つで越せるわけがない
他人には解らないゴミとしか思えないコレクションは既に2部屋を圧迫している
捨てる事が出来たらどんなにスッキリするだろう
畳の部屋は寝室にするはずだった
日曜の朝は向かいのお宅のお庭から聞こえて来る小鳥のさえずりで目を覚ます
そんな夢も引っ越し業者が荷物を運び込む度に音を立てて崩れて行く
「コレ、この部屋に積み重ねといて良いっすか?」
「えっとそこは寝る場所なんだけど…ええっ、そこで結構です」
前のアパートに溜め込んだ一部は廃品業者のトラックで捨てて貰った
何であの時にもっと持って行って貰わなかったか今更ながら後悔
アパートの更新の度に苦い思いに苛まれる私なのだった