シフト変更で

ここの処お店が暇で

平日のシフトがかなり変更されて

そのしわ寄せが新人に来ている

これまで金曜日以外は４人で営業していたが

あまりにも暇なので出番を減らされたのだ


一昨日は私とマヤとトシの３人だったが

信じられないくらいに静かで

近隣のお店の状況を見に行ったら

何処の店も早々と看板を消していて

町はゴーストタウンと化していた

しかも深夜になってぐっと気温が下がり

コートの裾から冷え切った空気が容赦なく襲って来る

キャッチをしていても吐く息は当然白い


昨日はヒデミと２人で営業したが

早い時間からお客様が途切れる事なくご来店

速水のパパからも電話があり

「吉祥寺の某店が３周年なので

　身体が空いたら顔出して」との事

しかし目の前には久々にご来店のご夫人２名が

大変盛り上がっている

ヒデミはもう一方のお客様をお相手しており

ここで抜けるわけにはいかず

パパにはお詫びをして伺えない旨を伝えた

勿体無い

いやらしい話だが

駆けつければ１００％の確率で同伴をして貰える

しかも先週ご来店いただいた別のお店のママの所にも

お礼かたがたお邪魔できるのに…

きっと目の前のご夫人たちのカラオケに手拍子を打ちながら

私は複雑な表情をしていたに違いない


ヒデミのテーブルは

マヤを気に入って下さっているＫさんだ

今夜は女友達を伴ってお見えになった

ヒデミは裏で焼酎を呷ってテンションを上げようとしている

飲み過ぎてお客様に絡まなければ良いが…


更に私のケータイがメロディーを奏でる

風邪をひいていたＭ子からだ

久しぶりなので積もった話をぶつけたい

ちょうど目の前のご夫人たちも

そろそろお会計と言う流れだった


Ｍ子に続き速水パパもお気に入りのマリアを連れて来店

「絶対に来てね」と念を押したのが効いた様だ

かなり酔っ払っているが機嫌は良い

ムックにも立ち寄ったらしく

新人のニューハーフが入っていたらしい

「あら私も会いたかったわ～」

テーブルには恐子が付いてメルモは居なかったらしい

そう言えば前回連れて行って貰った時に居た男子部２人は

まだ頑張っているのかしら

片方がワイルドなイケメンでちょっと萌えた私

「う～ん、どうだったかなあ」

男には興味ないパパ

眼中にないのは当然だ


パパたちをお見送りしたら既に時計は３時過ぎ

カウンターに溜まっていた洗い物を片付けていたら

ヒデミが外でキャッチした男性が入って来た


一昨日の惨状が嘘のように

何とかお客様に恵まれた木曜日

３人体勢が暇で２人の時が忙しい

水商売はホントに読めない

ま、とにかく

昨夜の調子で今夜もお店が賑わいますように…