夏だ、ハスだ!
今回2回続けて宇治市植物公園に行った目的のひとつがハスです。
ここ宇治市植物公園では、地元巨椋池のハスを多く育てています。
以前もご紹介した通り、巨椋池は平安の昔から舟で蓮見を行うなどハスの名所でした。
昭和初期に巨椋池は干拓され広大な農地に姿を変えましたが、各地より採取された種が保存されていました。
それを宇治市植物公園が預かり、育て、この季節に綺麗な花を咲かせるようになりました。
宇治市植物公園のハスはハス鉢で育てられ、主に修景池の周回路に置かれています。
この日も多くの人がハスを楽しんでいました。
見ての通り、旬の時期はもう少し先になりそうです。
しかもお昼前だったので花は閉じかけ・・・それでもいくつか綺麗な姿を見せてくれていました。
ここから先は、品種名・写真・説明の順でご紹介しますが、クイズではないし、覚える必要もなし。
美しい花と独特な名前をどうぞのんびり楽しんでくださいませ。
巨椋の白鳥
「花は白一重大型。京都市伏見区向島西定請にある府立商業高等学校の東側で採取。旧名は商高東。」
綺麗な名前に変えてもらったんですね。
巨椋の輝
「花は爪紅大型有条。昭和45年ごろ、京都市伏見区向島二本柳の水田で発芽した幼芽を採集。」
なるほど、翻訳すると花弁の先が赤くて大きくて花弁に筋があるということですね。
目川西
「花は紅一重大型有条。宇治市槙島町目川池内で採集」
開いたら、ザ・ハスなのでしょうね・・・閉じていても赤さは分かります。
ドウマ池
「花は白色一重で中型。名前は大内池に隣接していたドウマ池から。」
開いていました! それにしてもカタカナの地名なのですね
大島先佐野清一郎氏の田
「花は桃色中型無条。名前は採取した場所に由来する。」
このピンク色、可愛い~! それにしても採取した場所の名前が付けられるんですね・・・
内田爪紅
「花は中型一重爪紅有条」
この花はとても人気があり、ひっきりなしに人々が写真を撮っていましたよ~
ついでに水滴も・・すごい撥水効果ですね。
観世橋又又瑞光型
「観世橋のところで採取。又又とは橋が複数かかっているところを指す。
花色は爪先が濃い桃色をする爪紅。」
こちらも結構人気。
観世橋又又無条
「花は桃一重大型無条。観世橋のところで採取。」
瑞光型と同じ場所で取れた種なのに、花は違うのですね。
東観世定請
説明がありませんでした。有名だから?
黒坊の鬼紅
「花は桃一重大型有条。巨椋池北部、京都市伏見区向島黒坊より採集。
少し細長い花弁が立ち気味で捩れ状になり、寺院の鬼瓦に似ているので鬼紅と名付けられた。」
見た感じ、実に素直なハスの花に見えました。写真間違えた??
それにしても、名付けた人の想像力の豊かさすごい。
ふぅ・・・
まだ温室横にもハス鉢があったのですが(下の写真)、説明はこの辺にしておきます。
今度はもっと早起きして綺麗に開いたハスを見に行きます!
【撮影:2023/7/2 宇治市植物公園】