なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の木を楽しもう!その2~葉痕、樹皮

2018-02-28 06:08:27 | 植物
冬の木を楽しもう、第2回は葉痕と冬芽です。

あまりいい写真はないのですが、先日行った宇治川の河原で、センダンの典型的なお猿顔の葉痕を見かけました。



葉痕はその名の通り、落葉した痕のこと。
よく見ると顔のように見える葉痕があり、結構楽しめます。

有名なオニグルミの葉痕。京都府立植物園イチオシでしたが、写真はイマイチ・・
それでも一応猿顔は分かります。




自分としてはこちらがオススメ!
アジサイの冬芽と葉痕です。妖精さんのようで可愛いです。
(ちなみに、アジサイの冬芽は、「裸芽」の代表選手です。)



落葉した木を見つけたら、ぜひ葉痕も確認してみてくださいね!
面白い発見があるかも・・・


冬のお楽しみ、最後は樹皮です。
宇治川右岸、アラカシのトンネルを歩いていて見かけたこのトゲトゲ!



そのときは名前を知らなかったのですが、調べてみてカラスザンショウらしいと分かりました。
ここまで派手に棘が付いていると、遠めにも目を引きました。

他にも、面白い樹皮の木が結構あります。

まだら模様の樹皮。左から、カゴノキ、リョウブ、カリン。
  

深い裂け目が入った樹皮。左:コナラ、右:チシャノキ。
 

針葉樹は見分けにくいですが、宇治名木百選のモミ群落のモミです。




アカマツの層になった樹皮。これをみてミルフィーユを思い浮かべるのは私だけ?(笑)




最後は・・・



う~ん、キノコ?
こうなったら元の木が何か分かりません^^;

ちょっと面白いなと思ったら写真を撮ってネットで検索したら、結構名前が分かり、益々木が好きになりますよ~

明日はもう3月。
いつまでも冬の特集をやってるわけにはいきません。
早く春の花、咲かないかな~
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冬の木を楽しもう!その1~冬芽

2018-02-27 06:18:37 | 植物
もうすぐ3月だというのに、今更冬ですみません(笑)

春の便りがそこここから聞こえてきますが、自然界は厳しく、今の時期に散策しても、文字通り花も実もありません。
でも大丈夫!
そんなときこそ楽しめるのが木の観察です。
特に、落葉樹の冬芽や葉が落ちたあとの葉痕、樹皮の様子など、日ごろ目が行かない部分に目を向けるチャンス!
ぜひ、じっくり見てみてください。

たとえば・・・



アカメガシワの冬芽。他の木々と違い、芽の赤ちゃんががむき出しになっています。
これを「裸芽」(らが)といい、アカメガシワの芽はその代表です。
むき出しになっていますが、ふわふわした毛で覆われ、保護されていますね。
バンザイしたような形が可愛いです。

一方、先日キラキラ玉ボケ写真で紹介したアキニレの芽は、堅い殻で覆われ、芽の赤ちゃんが保護されています。



これを「鱗芽」(りんが)といい、多くの木の冬芽は鱗芽です。
なんとあのコブシやモクレンの毛皮のような冬芽も鱗芽の一種なんだそうです。

写真が小さくてわかりにくいですが、クヌギの冬芽も鱗芽です。



余談ですが、このクヌギ、宇治市名木100選の木で、宇治観光の中心地、朝霧橋のふもと付近にありますので機会があればご覧ください。




冬芽で一番謎だったのがイチョウの冬芽です。



ぱっと見、LED電球がくっ付いているような冬芽です。
分かりにくいので、昔京都府立植物園で撮ったアップの写真を見ると・・・



あれ?小さい枝の先に付いている茶色の部分が冬芽?

ということで、色々ネットで検索してみると、枝のような部分は葉痕が積み上がってできたもので、その数をみると枝の年齢が分かるらしいです。
それで、一見、「冬芽の長さ」が違っているように見えるのですね。
う~ん、奥が深すぎ!

芽吹きが近い今の時期、これらの冬芽をもう少し注意深く観察して、芽吹きの様子をキャッチしたいと思います。


葉痕や樹皮についても書くつもりでしたが、長くなるので今日はこの辺で・・・(続く)











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もう咲くよ!咲いている!

2018-02-26 06:15:49 | 植物
先週行った宇治市植物公園で見た蕾たち・・・

ヒサカキ(モッコク科ヒサカキ属)のようにまだ堅い蕾もあれば・・・




いつまで蕾やねん、のギンヨウアカシア(マメ科アカシア属)も・・・




今にも咲きそうな蕾もあり・・・

サンシュユ(ミズキ科ミズキ属)




ジャノメエリカ(ツツジ科)




アセビ(ツツジ科アセビ属)




クリスマスローズ(キンポウゲ科ヘレボルス属)は日当たり具合で蕾だったり、咲いていたり・・・






いつも咲いているセイヨウタンポポ(キク科タンポポ属)。



地面にへばりついて咲いていますが、綿毛になるときは背伸びしています。




スイセンも満開です。光が当たって綺麗!




こちらもいつも咲いているローズマリー
(シソ科マンネンロウ属)。
癒しの薄紫色・・・







さて、次に行くときにはどれくらい咲いているでしょう。







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出会った鳥たち

2018-02-25 08:33:11 | 自然
このところのお散歩では、花に出会えず、そのかわりに鳥の姿をよく見かけました。
今日は、鳴き声とわずかな枝の動きを頼りに愛用のコンデジを向けてパチパチやって姿を捉えた一挙公開!
(全然お見せできるような写真ではないのですが・・・)

最初は、近所の田んぼで見かけたケリ(チドリ科タゲリ属)。



鳥の部分だけトリミング。



留鳥で、黄色いくちばしと、胸の黒い三日月模様がアクセント。
飛ぶと結構迫力があり、羽の色分けが結構派手で綺麗です。


ここから3種は宇治川畔で出会った鳥。
まずはツグミ(ツグミ科ツグミ属)。
冬鳥で、今の時期はどこにでも普通にみられます。
公園の芝生や、稲刈りあとの田んぼなどでぴょんぴょん走り回りながら餌を探す姿はお馴染みなのではないでしょうか。






こちらもお馴染みヒヨドリ(ヒヨドリ科ヒヨドリ属)です。
ピーィ、ピーィと甲高い声で鳴きながら餌に群がっています。
今の時期餌が少ないからか、最後まで取っておいた(おそらく不味い)ナンキンハゼやセンダンの実に沢山いました。
カメラを向けるとわっと逃げますが、この一羽、隠れたつもりで見えていました。





それにしても、鳥はどうして鳴きながら飛ぶんでしょう。
そのおかげでいる場所がわかることがよくあります。


そして、宇治川畔道路沿いのサクラの木に止まったモズ(モズ科モズ属)
遠めでも明るい茶色の姿がよく目立ちます。
久しぶりに出会ったので興奮しました。






お次は、緑色が美しいメジロ(メジロ科メジロ属)です。
宇治市植物公園のナンキンハゼの大木からピィピィ賑やかな鳴き声が聞こえてきました。
慌てて見上げると、沢山の小さな鳥。
メジロがナンキンハゼの実を食べに群がっていました。





メジロは留鳥で、庭のサザンカやウメの蜜を求めて市街地にもよく来ますが、この時期はナンキンハゼまで食べるんですね。
よほど食べ物がないらしい・・・
目の周りに白い輪っかがあることから、メジロと名付けられたそうです。
色が、いわゆるウグイス色であることから、よくウグイスと間違えられるとか・・・

「ウグイスちゃいまっせ~」と言ってます。




本日ラストはなんとカワセミ!
カワセミ科カワセミ属の留鳥(北海道では夏鳥)で、その青い姿から「渓流の宝石」などとも呼ばれるそうです。
公園のつり橋の上から下を見下ろしたときに、小さい青いものがひゅっと動くのを見つけ気付きました。

こんなところからでも見えてびっくりしました。
(この写真には写っていません)



慌てて下におり、どこにいるか探しました。
ようやく見つけて撮ったのがこの一枚。どこにいるか分かりますか?
(これで一番の望遠です^^;)



ずっと待っていると、一度ひゅっと水に飛び込み、魚を捕まえ、そのあとどこかに行ってしまいました。
時刻は夕方4時半。きっと晩御飯を食べ終わったのでしょう・・
もっと望遠のカメラ欲しい~!と思った瞬間でした。




オマケ。
カワセミを待っていたとき、ふと横を見ると・・・

巨大ネズミ、ヌートリアでした~






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今日の一枚~カワウ

2018-02-24 09:09:48 | 植物
宇治川を散歩すると必ず出会う黒い大きな鳥・・・カワウです。
先日散歩したときにも、川辺の石の上で休んでいるカワウに出会いました。
何気なく撮った写真、帰宅してから見てみると、なんか違う!!



私の中のカワウのイメージは、黒い、大きい、竹生島の糞害など、決していいものではありませんでした。
でもこの姿、碧色に輝く目、白くふわふわの頭、茶色に黒の縁取りのある羽のうろこ模様・・・。
どこをとってもオシャレで魅力的です。

カワウ、ウ科ウ属。
世界中に広く分布し、日本では留鳥だそうで、宇治川でも通年みられます。
Wikipediaによると、1970年代には全国で3000羽まで数を減らしましたが、今は川に魚が戻って15万羽まで増えたそうです。

今回見たウの頭が白くなっているのは繁殖羽。
ウはこのあたりでは今の時期に繁殖するようで、このような特徴的な姿がみられます。

先週見たカワウ。




去年12月に同じ場所で見たカワウ。
この時期はまだ普通の黒い頭です。




ウはご存知の通り水に潜って魚を獲りますが、そのために他の鳥とは違って羽が濡れやすくなっているそうです。
なので、時々岸辺で羽を大きく広げて乾かす姿がみられます。
何度も見かけているのですが、残念ながら写真は撮っていませんでした。

集団で水道橋にとまって休んでいました。



水道橋に先客(トビ)がいたときは、橋脚で休憩(去年12月の写真です)。

 

ちなみに鵜飼のウはカワウではなくウミウです。
宇治では日本で始めてウミウの人工孵化に成功し、ウッティーと名付けてキャラクターにしています。
ラストは、宇治市植物公園のウッティーのタペストリーで・・・



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