なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2020年2月

2020-02-29 05:51:04 | 道草日記

令和2年2月の道草日記です。
やはり今年は相当暖冬ですね。
いくつかですが、今の時期に咲くのはびっくりの花が見られました。
記録メインの記事なので、今回も淡々と行ってみたいと思います。
前回同様、いつもの通勤路やお散歩道から離れた場所で見た植物には「拡」と書きました。

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は2月に今シーズン初見 だったもの
・アメリカフウロ 拡 ☆(花)
葉はあちこちで見かけますが、一か所だけ花を見かけました。早いです。
・アメリカセンダングサ 拡 
通勤路から少しだけそれたお散歩道で見つけました。コセンダングサが咲いてるのだから当然?
・イヌハコベ 拡
花に花弁のないハコベです。こちらもお散歩道。去年見たのでひょっとしてとみると、もう花だけではなく種までできていました。
残念ながら写真ピンボケ・・・
・イヌホオズキ
先月は沢山の花と実を見ましたが、今月は急に弱って花がほんの少し。


・オオイヌフグリ ☆
・オオキバナカタバミ 
・オニタビラコ
・オランダミミナグサ ☆
ついに花が咲き始めました。ただ、お天気のいい昼間しかみられないので、写真は蕾です。


・カラスノエンドウ
例年冬から春へ中休みがあるのですが、今年は暖冬なので咲き続けています。


・コセンダングサ

格子になった溝蓋の隙間から延々と咲き続けています。
かなりぼうぼうなので、他人事ながら気になります。


・コハコベ
・シロツメクサ
どんどん咲いています。


・シロバナマンテマ 拡
・スズメノカタビラ
・セイヨウタンポポ
・タチツボスミレ ☆
自宅の溝蓋隙間からついに咲いてきました!


・チチコグサモドキ
・ツタバウンラン
近所の家の塀の隙間から湧き出るようにツタバウンランが伸びています。


・ツメクサ ☆
やっと葉が出てきたと思ったら、なんと晴天の昼間、花が咲いていました!


・ツルニチニチソウ
先月は1,2輪しか咲いていなかったのに、今は同じ場所で沢山咲いています。


・ニセカラクサケマン 
2月もおそろしく沢山咲いています。勢力を広げ、同じ町内でも石垣の隙間で見かけました。


・ノゲシ
いつ見ても元気に咲いていて、ついつい撮ってしまいます。


・ノボロギク ☆
ついに花が咲き始めました。といってもまるで蕾みたいな花。
咲き終わると綿毛になりますが、さすがにまだ見かけません。


・ノミノツヅリ ☆
通勤路の道草で今月一番驚いたのがこちら。
先月の段階で数ミリの芽吹きしか見られず、何の植物かわからなかったのですが、今月は早くも開花!
同じナデシコ科のツメクサのお隣で見かけました。


・ヒメオドリコソウ
どんどん咲いてきています。写真の株はまだ寒い時期に撮ったので葉が赤いですが、
今見掛ける株は普通の緑色が多いです。


・ヒメジョオン
・ヒメツルソバ
去年より少ないです。先月ツルニチニチソウの隣に咲いていた花の写真を載せましたが、暖かすぎるのか茶色く枯れていました。


・フラサバソウ ☆
先月葉を見つけましたが、ついに今月は花が咲いているのを見ました。
あいにく雨のあとだったので、半開きですが、それはそれで可愛いです。


・ホトケノザ
カラスノエンドウ同様、ずっと咲き続け。


・マメカミツレ
・マメグンバイナズナ
大きな株は、遠くから見たら白い花束のようです。


・ミチタネツケバナ
今月一番沢山見つけたのがミチタネツケバナです。
どんな溝の隙間からも顔を出すしたたかさと丈夫さに脱帽です。エイエイオー!


・ランタナ

〇葉、芽のみ
・アカカタバミ
・オカタイトゴメ
野生のセダムの仲間。紅葉して綺麗です。鉢植えにしてもよさそう。


・オヤブジラミ
・カタバミ
・カニクサ
・ギシギシ
・コマツヨイグサ
・スズメノエンドウ
・スミレ
・ハナカタバミ
・ムラサキカタバミ
・ヤエムグラ
・ヨモギ 今年の株登場! 

〇実、種、終わりかけ 
・エノコログサ
・カラムシ さすがに枯れかけ
・コニシキソウ
・セイタカアワダチソウ
・メリケンカルカヤ
・ヨモギ 去年の株です

以上、のべ51種類です。
前回よりさらに種類が減りましたが、もう咲いてる!は増えました。

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早春桜の園バージョンアップ~京都府立植物園2020年2月下旬(5)

2020-02-28 05:49:16 | 植物

早春の草花展を出た後、正面花壇に向かいましたが、まだ何の花もありません。
ということで、いつもの桜園方面に向かいます。
途中右手に見えたピンクの花。ウメではなさそうと思い近づいてみると・・・


まだほとんど蕾でしたが、少しずつ咲き始めています。
樹名板を見ると「唐橋」。カラミザクラ系の園芸品種で、なんと「ブラジル野生個体由来」だそうです。
よく意味がわからないのですが・・・(笑)

カラミザクラといえばダンチオウトウと同じ種類。
なるほど、蕊の多さと長さはわが家のダンチオウトウと似ていますね。
色はこちらの方がピンクが濃く、さすがブラジル!


先に進みます。いつもの冬桜のゾーン、まだちゃんと咲いてくれていました。
この間は撮り損ねたジュウガツザクラ(十月桜)。エドヒガン系列でコヒガンの園芸品種。
咲き始めよりピンク色が濃くなって、可愛いです。


こちらでは今年初お目見えのカワヅザクラ(河津桜)。
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種だそうですが、両親のいいところだけ受け継いだ羨ましい桜ですね。


最近お気に入りの(笑)、青空に一輪だけのフユザクラ(冬桜)。
ヤマザクラとマメザクラの自然交配種とも言われているようで、一重咲きです。


こちらは絶え間なく咲くフダンザクラ(不断桜)。
鈴鹿市観音寺に原木があり、天然記念物に指定されているそうです。


またもや青空にポツリタイプの写真で申し訳ありません。
シキザクラ(四季桜)です。
エドヒガンとマメザクラの交雑種だそうで・・・あれ、これさっきも書きました。
フユザクラのご親戚のようですね。


エレガンスみゆきちゃんも健在!


いつもはここで終わるのですが、サクラの続く園路を歩いていると・・・


左手にまたサクラが見えてきました。
こんどはカンザクラ(寒桜)です。
一番早く咲く(春の)桜だそうで、カンヒザクラとヤマザクラの雑種と言われているそうです。
カワヅザクラといい勝負という感じでしょうか。


その隣で咲き始めていたのがツバキカンザクラ(椿寒桜)。
カンヒザクラとカラミザクラの種間雑種だそうで、確かにこちらも蕊蕊しくて、カラミザクラの系統を感じますね~


最後は桜園に沢山植えられているボケ(木瓜;バラ科ボケ属)の花。
今の時期から結構沢山赤い花を咲かせています。
こんな鋭いトゲがあるのは初めて知りました。


ソメイヨシノが咲くころにはピンクや白のボケも満開になって実に綺麗です。
今年の桜の開花予想は3月20日頃だそうですので、今年はぜひ見に行きたいと思います。

さて、2時間しかいなかったのに、まだしつこく植物園案内を続けます。
次は四季彩の丘付近です。

【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】

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早春の草花展早回り~京都府立植物園2020年2月下旬(4)

2020-02-27 05:54:11 | 植物

植物生態園を出て向かったのが「早春の草花展」。
今年のテーマは『 KYOTO2020 ~祝いの春、令の春、和みの春~』
大芝生地に設けられた特設会場で、色鮮やかな100 種、1万株の春の草花を見ることができます。
というのは、今回の草花展のポスターを見て知りました。
例年と同じく、パンジーの円錐塔がお出迎え。


すると、入り口付近で手を振る係りの方。
「あと5分で閉まりまーす。急いでください!」
え~、なんで!閉園は5時、あと1時間もあるのに!
と思ったら、この草花展は4時まででした。中に入りさえすれば、15分は見られるそうです。
急いで中に入ると、おお、春!


祝いの花舟。


年号の花文字など。


あとで知ったのですが、各ゾーンには名前が付いており、この部屋は「祝いの春」。
一足早いチューリップに元気をもらえましたよ~


次は「和みの春 里の一服」だそうで、春の七草や、野菜の花が沢山展示。
申し訳ないことに、「去年もあったなあ」とスルー。
次の部屋は入るなり黄色一色!一面の菜の花でした。
それもそのはず、この部屋の名前は「和みの春 菜花の道」でした。


いよいよ時間切れに近くなり、気がせきます。前に人が詰まってきて、写真も撮れません。
次の「うるわしの春」(箱庭を展示)、「幸せの春」(国内では珍しい花を展示)、「ぼたん庭園」は完全スルー。
ちょっと残念でしたが、また来年はゆっくり来ようと思います。

大芝生地。左手に少し見えるのが早春の草花展が行われている会場です。


まだ寒いこの時期に花が見られることで人気を博していますが、正直私は外の花の方が好きかも・・・
北門を入って初めに見た球根ガーデン、チューリップの芽がつんつん出てきていました。


よく見るとクロッカスが少しだけ咲き始めています。
いいですね~


4時過ぎに草花展を出されましたが、まだお日様が出て暖かいです。
ということで、正門の方から桜園に歩いて行くことにしました。

【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】

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生態園にもうゲンカイツツジの花が!~京都府立植物園2020年2月下旬(3)

2020-02-26 05:34:10 | 植物

見たいものを見てしまいましたが、せっかくなので他のゾーンも巡ります。
何もないだろうな~と思いながら、湿地ゾーン方面へ。
そうそう、去年あったあのヤナギの芽は・・・ありました!
ちょっと小さめだけど、クロヤナギ(黒柳;ヤナギ科ヤナギ属)です。


こちらは湿地ゾーンの木道の手前の通路に生えています。
さすがに、毎年通い詰めていると、どの時期に何があるか大体分かってきます。
で、一番湿地らしいゾーンですが・・・


季節ごとに、クリンソウやエンコウソウ、ツリフネソウにサクラタデなど、色々咲き乱れるゾーンですが、今は何もありません。
そういえば、こちらに咲くザゼンソウ、去年は2月10日に見ていました。
今年は見逃したのか、出てこなかったのか・・・
右手の緑色は、美味しそうなセリです。
反対側に咲いていたこちら。
この場所にはニシノオオタネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属)が沢山生えるのですが、合ってるでしょうか。


オランダガラシにも似ています。食べられそうです。
花はいかにもアブラナ科・・・


湿地ゾーンはThat's All!
突き当りから右手に行きます。すると、だれが置いたのか、ツヤツヤ瑠璃色の実。
どなたがおっしゃったのでしょう、まるでラピスラズリのような輝き・・・


お馴染み、ノシラン(熨斗蘭;キジカクシ科ジャノヒゲ属)の実でした! 
すぐ横にまだこんなに残っていました。


肉眼で見たときは青紫色がかってもっと綺麗だったのに、デジカメで撮るとどうしてもこんな青になってしまいます。
こちらの写真の方が少しは実物に近いです。


な~んてやってると、向こうの方に白い灯りが点って・・・
と思ったらなんともうゲンカイツツジ(玄海躑躅;ツツジ科ツツジ属)の花が!


ツツジの中でも開花が早い種類で、野生の花はピンク色です。
筒型にならず、平たく咲くので覚えやすいです。
花言葉は「自制心」だそうですが、こんなきれいな花を見たら、自制心が吹っ飛びます(笑)
でもいくら写してもイマ億・・・


まだほとんどこんな蕾なので、しばらくは楽しめそうですね。


くるっと園路を回って、湿地ゾーンの入り口近くまで戻ってきました。
青空が綺麗です。


もう生態園には何もなさそうなので、次はこの時期だけのお楽しみ、「早春の草花展」を覗いてみることにしました。

【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】

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生態園のユキワリイチゲとセリバオウレン~京都府立植物園2020年2月下旬(2)

2020-02-25 05:43:19 | 植物

今回一番見たかった花がこちら。
毎週金曜日に発行される「週刊植物園」の週刊見頃情報を見て楽しみにしていました。
そう、ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)です!

蛍光を帯びたような薄紫の萼片が得も言われぬ美しさ・・・
でも、光沢がなく白い点々のある葉は結構ごつい感じで、花の可憐さとはうらはらです。

そういえばユキワリイチゲは一昨年3月上旬にわち山野草の森で見ていました。
すごく早いと思っていましたが、それよりさらに2週間くらい早いですね。

そしてもう一つ楽しみにしていたのがこちらです。
1月末に行ったときはまだ赤い葉っぱばかりでガッカリしたのですが・・・
おお、咲いているじゃないですか!


セリバオウレン(芹葉黄連;キンポウゲ科オウレン属)です!
セリバオウレンには雄蕊・雌蕊の両方がある両性花(左)と、雄蕊だけがある雄花(右)があります。
中央の茶色いのが雌蕊ですね。
 

セリバオウレンの葉は2回3出複葉だそうですが、う~ん、分かったような分からないような・・・


受け売りのご託はともかく、まるでレース細工のような繊細な花ですね!


実はもうひとつ、見たかった花が・・・
前に行ったときはたった1輪しか咲いていなかったので、今回期待していたのですが・・・


どこかにいる? がんばって目を凝らして見つけました!
ビタミンカラーのフクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)です。もう葉も出てきていました。


こちらは生態園ではなかったのですが、四季彩の丘の横にある希少植物を集めたエリアに似た花が。
てっきりこちらもフクジュソウかと思ったら、フクジュバイですって。
柵のはるか向こうだったので、こんな写真しか・・・
しかも、名札をみたら「園芸品種」。なんでやねん!


元のエリアに戻ります。フクジュソウの咲いていた場所には、例の台風で倒れたエノキ(榎;アサ科エノキ属)や、


オニシバリ(鬼縛り;ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)や、


カラスもいます。
全然逃げないカラスは珍しいのですが、池の中のカワニナ?を食べるのに熱中していて、カメラは無視でした。
嘴が細いので、ハシボソガラス(嘴細烏;カラス科カラス属)でしょう。


もうこれで見たかった花は見終わりました。
あとはのんびり、湿地ゾーン方向に向かいます。

【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】

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