なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記 2023年9月

2023-09-30 05:41:46 | 道草日記

2023年9月の道草日記です。
この間8月の日記を書いたばかりだというのに、あっという間に9月も終わり。
季節も秋のお彼岸を過ぎるとめっきり朝夕涼しくなりました。
草刈りは相変わらずですが、後半雨が降ったことで多くの植物が再び生長、新しい花も咲きました。
さあ、どのような入れ替わりがあったでしょうか。


〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)   116種類 +21
・アオツヅラフジ(花)
・アキノエノコログサ
・アキノノゲシ(花)☆
優しいクリーム色の花が咲き始めました。意外に株全体はごついです。
 

・アゼガヤ
・アメリカアサガオ ☆
先月まで影も形もなかったのに、今やびっしり咲いています。
 

・アメリカアゼナ
・アメリカセンダングサ ☆
葉だけではコセンダングサとの区別が難しいですが、たてがみのような総苞片が特徴。


・アレチニシキソウ

葉の真ん中の赤い斑がないこと、少し立ち上がることからおよその見当が付きます(再掲)。


・アレチヌスビトハギ 
・アレチハナガサ(花)
・イタドリ(花)
・イヌガラシ
・イヌタデ(花)
あちこちで咲いています。
 

・イヌビエ(花)
イネ科の花が一斉に咲き始めたのでついついまた撮りました。
 

・イノコヅチ(蕾)☆
今見に行ったら咲いているかも。超地味花です。


・ウチワゼニクサ(花)
・エノキグサ(花)
・エノコログサ(花)
イネ科の花は9月によく咲くようですね。花粉症にご注意。


・オオオナモミ(花)
先月一面葉が生えてきたところが、緑ポンポン花盛りになっていました。


・オオスズメノカタビラ(穂)
・オオニシキソウ(花)
トウダイグサ科の特徴的な花ですが、小さすぎて・・・


・オオバコ(花)
・オギ(穂)
・オシロイバナ(花)

わが家の溝蓋隙間でもまだまだ咲いています。夜に香りで気づきます。


・オッタチカタバミ 
・オニタビラコ
昼に通りかかると可愛く咲いています。たまには撮ります。


・オヒシバ
・オモダカ ☆
懐かしの田んぼの雑草、まだほんの少しですが健在なのが嬉しい。


・カタバミ
・カナムグラ(蕾)☆
こちらも草刈り後に一斉に生えてきて、次々蕾が付いてきました。


・カヤツリグサ(穂)
・カラスウリ(花)☆:朝7時に通りかかったら沢山の萎んだ花が・・・
・カラムシ(花)☆
地味な花ですが、ジーっと眺めるととても小さい花が沢山。
  

・カンナ(花)
・キツネノマゴ(花)☆
まだまだ最盛期~
 

・キハマスゲ ☆
ハマスゲの色が抜けちゃったのかな~と思っていたら、キハマスゲという植物でした。


・ギョウギシバ
メヒシバをうんと小さくしたような花。やはり花粉が沢山出ています。


・キレハノブドウ(花)

緑色の花がとても綺麗。
 

・クグガヤツリ(穂)
・クサネム(花)
草刈り後にもちゃんといの一番に生えてきて、花も実も生ってます。


・クルマバザクロソウ(花)☆:ザクロソウの葉が輪生バージョン
・クワクサ(花)
雌雄同株異花です。
 

・ゴキヅル(花)☆
あっという間にあちらにもこちらにも花。雌雄同株異花。雌花にも退化した雄蕊あり。
 

・コセンダングサ(花)
暑すぎて葉がちりちりになった株が多いです。それでも下旬には咲き始めました。


・コナギ(花)☆
先月偶然田んぼの中に株を見つけました。綺麗な青紫の花。


・コニシキソウの仲間(花)

コニシキソウには葉に赤い斑があるはず。何ニシキソウなのか謎です。
 

・コマツヨイグサ
何度も載せていますが花を見るたび撮ってします。
  

・サクラタデ(花)☆
やった!去年同様かそれ以上の群落発見。


・ザクロソウ(花)
小さい花ですが、あちこちで咲いているので結構存在感アリです。
 

・サデクサ(花)☆
今年はなかなか葉もないと思ったら、ゴキヅルと一緒に咲いていました。



・シマスズメノヒエ
 
イネ科の花があちこちで咲いているので、ついついパチリ。葯が黒いです。


・ジュズダマ(花)

先月撮った場所は草刈り後葉がやっとでてきたところ。こちらは池の畔です。
    

・シロツメクサ(花)
・シロバナキツネノマゴ ☆
やった!今年もキツネノマゴの白花を沢山発見しました。
 

・シロバナユウゲショウ ☆

今年は見られないかと思ったら、少しだけ咲いていました。


・スベリヒユ(花)
炎天下、乾燥下でも元気いっぱい。


・セイタカアワダチソウ(蕾)☆:下旬に涼しくなると蕾が出てきました。
・セイバンモロコシ(穂)
・セイヨウタンポポ(花)
・センニンソウ ☆
先月も登場しましたが、今月はもっともっとびっしりと咲いてきました。
 

・タカサブロウ 
田んぼの畦に沢山咲いています。旬です。
 

・タチスズメノヒエ(花)

今月も沢山咲いて、ガンガン花粉を飛ばしています。
       

・タマスダレ
先月「まだ咲いていた」と書きましたが、今月は6か所で咲いているのを発見!
黄色いタマスダレも野生化。

 

・チチコグサモドキ
・チョウジタデ ☆
葉だけでは分からず、花が咲いて気づきました。ちょっと増えました。


・ツタバウンラン
・ツユクサ 
涼しくなって急激に増えました。毎年そんな感じです。

  

・ツルマメ ☆
大豆の原種のツルマメ、道草散歩でも見つけました。


・トキワハゼ
・トゲヂシャ(花)

・ナガエコミカンソウ(花)
・ニガカシュウ

・ニラ(花)
まだまだ咲いて居るどころか、さらに増えました。
 

・ヌカキビ(穂)☆
去年と違う場所で見ました。イヌタデ咲く水路です。

 
・ノアサガオ(花)
まだ暑いので、ぽつぽつ咲いています。
 

・ノゲシ
・ノコンギク 
まだ細々と咲いていました。先月と同じ場所です。


・ノブドウ(花)
・ハゼラン(花)
池の横の溝でなぜか沢山咲いていました。珍しく撮れてしまった。
 

・ハナカタバミ(花)☆:草刈りされなかった場所でまた咲き始めました。 
・ハナタデ(花)
水が好きですね。花の付き方がまばらで、花穂があまり垂れません。
お供しているのはイヌビエですね。



・ハマクマツヅラ ☆
最初アレチハナガサかと思いましたが、花があまりに小さいです。


・ヒナガヤツリ ☆
全くの初見です。というか気づいていなかったのでしょう。
 

・ヒメクグ(穂)
・ヒメジソ ☆
見慣れない花と葉、シソ科っぽい花。GL先生の助けを借りヒメジソ認定。地元初見です。
 

・ヒメジョオン
今月は生き生き元気。


・ヒメツルソバ
あれだけ先月弱っていたのに、ふと見ると花がびっしり!驚異の生命力。


・ヒメミソハギ
知らない間に花が咲いていました。外来種で田んぼの雑草。
 

・ヒメムカシヨモギ(花)
・ヒレタゴボウ
増えました!!
 

・ヒロハホウキギク
大きな株にミニサイズの花がかえって目立ちます。


・ヘクソカズラ(花)
・ベニイタドリ(雌花)
イタドリの中でも花が赤みを帯びたものをベニイタドリ、別名メイゲツソウと呼びます。


・ホシアサガオ ☆
去年咲いていたフェンスに今年も咲いていました。葯が白。


・ホソバツルノゲイトウ(花)
まだ咲いていますね・・・


・ホナガイヌビユ
・ママコノシリヌグイ(花)
花のシーズンは本来秋。じゃんじゃん咲いています。
 

・マメアサガオ ☆
短日性なので、日が短くなったら咲いてきました。
 

・マメグンバイナズナ
・マルバツユクサ(花)
ツユクサもそうでしたが、涼しくなってまた沢山咲いています。


・マルバルコウ(花)

先月咲き始め、9月になって大量に咲いています。


・ミントの仲間
・メヒシバ(花)

イネ科の花が面白くついつい撮ってばかり。


・メマツヨイグサ ☆
早朝散歩で花を見つけました。


・メリケンガヤツリ
・メリケンムグラ ☆
地元では初見!可愛い花です。
 

・ヤナギタデ(花)☆:葉を齧って辛かったのでヤナギタデです。
・ヤナギバルイラソウ(花)
終了したと思っていたら、雨が降ったらまた満開。


・ヤブガラシ(花)
・ヤブラン(花)

・ユウゲショウ(花)
いつまでも沢山咲き続けるしたたかな花です。家では種に。


・ヨウシュヤマゴボウ(花)
まだまだ咲いていますよ~


・ヨシ(穂)
出たばかりの穂は綺麗な黄緑色なので、またついつい撮ってしまいました。


・ヨモギ(蕾)☆
地味ですが、蕾がびっしりと付いています。
 

・ランタナ(逸)
花の数がすごい!!
    

・ワルナスビ(花)
草刈りの刈り残りです。



〇葉、芽が主   43種類  -13
・アキノノゲシ(葉)
・アメリカアサガオ(葉)
葉は3裂も4裂も5裂もあります。丸いのはマルバアメリカアサガオ。


・アメリカオニアザミ(葉)
・アリアケスミレ
・イタドリ
・イヌホオズキ(葉)
・ウチワゼニクサ
・オオフサモ(特定外来)
・オギ(葉)
・オッタチカタバミ(葉)
・ガガイモ ☆:去年はもっとあったのに。
・カナムグラ(葉) 
・カニクサ
・カラスウリ(葉)  
・カラムシ
・キカラスウリ 
・ギョウギシバ(葉)
・クズ
・コセンダングサ
・コニシキソウ(葉)
・ジュズダマ(葉)
・スギナ

・セイタカアワダチソウ(葉)
・セイヨウタンポポ(葉)
・センニンソウ(葉)
・ツルニチニチソウ
・ツルマンネングサ
・ドクダミ(葉)
・ノアサガオ(葉)・
・ノゲシ(葉)
・ノチドメ(葉)
・ヒメツルソバ(葉)
・ヒメミソハギ(葉)☆:葉を見つけて喜んでいたら、下旬にもう花が・・・

・ミゾソバ(葉)
・メキシコマンネングサ
・メリケンカルカヤ
・モリムラマンネングサ
・ヤハズソウ(葉)
身近な歩道に生えていたのでついついパチリ。

 

・ヤブガラシ(葉)
・ヤブマオ(葉)
・ヤブラン(葉)
・ヨシ(葉)
・ヨモギ(葉)


〇実、種、終わりかけ 29種類  +5
・アキノエノコログサ
・アレチヌスビトハギ(実)
・イシミカワ(実)
見ないうちにもう実ができていました。



・イタドリ(実)
・エノコログサ(実)
こちらは花が咲いた後の実ですね。


・オオオナモミ(実)
もう引っ付き虫になってる!


・カタバミ(実)

・クサネム(実)
マメ科ですね・・・



・コミカンソウ
・コムラサキ(逸・実)
ビックリするほど沢山の実が紫色に。


・スベリヒユ(実)☆:キャップの付いたような実ができています。
・スミレ(実)
・セイヨウタンポポ(綿毛)
・ダンドボロギク(綿毛)
・トゲヂシャ(花後)
・ナガエコミカンソウ(実) 
何気に撮った一枚です。長い柄のついた実。


・ノブドウ(実)
・ハマスゲ(花後)
・ヒメムカシヨモギ(綿毛)
・ヘクソカズラ(実)
まだ緑色の実です。


・ヘビイチゴ(実)
・ホソバイヌビユ(実)
・マツバゼリ(実)
・ヤブガラシ(実)
・ヤブマオ(実)
よく見ると全部実。


・ヤブラン(実)
ヤブラン、思った以上にあちこちに生えています。まだ緑です。


・ユウゲショウ(実)
・ヨウシュヤマゴボウ(実)
いつも花と実がセットで撮れてしまいます。


・ランタナ(実)

以上、のべ188種類。

先月見た数が175種類でしたので、13種類増えました。
先月に比べて花が21種類、実も5種類増えています。
特に、短日性植物のヒルガオ科サツマイモ属の花や、タデ科イヌタデ属の花が目立ちました。
今月は土曜日が月末なので、最後に観察したのが24日。
なので、ギリギリまで探したらもっと見つけられたかもしれませんね。

【撮影:2023/9  宇治市】

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今日は道草で見た鳥や虫で小休止

2023-09-29 05:46:53 | 自然

いや~今週は大変でした。
というのも、9月の月末が土曜日。
つまり、いつものやり方だったら、8月24日の日曜日に道草日記を含む6日分の記事を書く必要が・・・
頑張りましたが、結局週末は道草の写真とリストの整理、それに3日分の原稿しか作れませんでした。
平日の夜に必死のパッチで道草日記を書き上げたのが月曜日の晩。
火曜日に木曜日分の原稿を書いて、残り一日。
それがこの記事です。

え~と、長々書いて何が言いたいかと言うと、
「今日の記事は手抜きです!」
まあこの事態は自業自得なんですよね~
最近あちこちで花が咲き始め、じっとしていられなくて週末ごとに出かけています。
そりゃじっくり記事を書く時間はないですよね。

こらー!言い訳で12行も使うな!と自分を叱っておきますね。

で、ゆる~い今日の中身は、道草散歩の途中で見た鳥や虫。
そして少し気になった花を少々載せてみますので、ゆる~くご覧ください。

小学校のグラウンド横に現れたこの鳥。


お久しぶりのイソヒヨドリ(♀)ですね!
最近地元の街中のあちこちに出没。特徴的なのが飛びながら囀ること。
なので、声を聞いて写真を撮ろうと思っても、どこかに行ってしまっています。


歩いていると目の端に留まったのがこちら。

ナミアゲハ?それにしては色が茶色っぽく、全然動きません。
翅を乾かしているところ??
調べてみたら、ナミアゲハの♀はこのように少し色が薄めの茶色のようです。

田んぼの方に移動すると、もうヒメミソハギが咲きはじめていました。
写真を撮ろうとしたら、一緒にバッタが写っていました。
ショウリョウバッタでしょうか?茶色くて細いその姿、横の枯れたイネの葉とそっくり!


で、これがヒメミソハギですね。
ほんの2週間くらいで咲いたとはすごいです。


こちらは、北池の畔で見かけたイトトンボです。
見たことがない体色。オレンジ色がとても綺麗!

すぐに名前が分かると思ったら、アオモンイトトンボかアジアイトトンボ(いずれも未熟♀)のどちらか分からず。
♂や成熟した♀は、よく見る綺麗な青なんですけどね~

おや、赤っぽいイタドリの花が咲いていました。


こちらはベニイタドリの雌花のようです。
別名メイゲツソウ。今の時期にぴったり!
あちらの白い花は普通のイタドリのよう。細かい雄蕊が花から飛び出して綺麗です。


おや、ちょこまかしているのは・・・スズメガの仲間ですね。
昨日のMIMI69さんの投稿を拝見して、ホシホウジャクではないかと思いました。
逃げもせずに花から花へ渡り歩いて蜜を吸っていました。



最後は虫とも鳥とも関係ないのですが、今年の道草大賞をえらぶとしたら選出されるかも・・・
 

ご存じタマスダレです。
数年前から野生化なのか植えられているのか分からない植物です。
お散歩コースで5か所くらい花を発見しました。
 

こちらもヒガンバナ科なので自力で(?)移動したのかもしれませんね。
わが家のサクラの木の下のタマスダレは、増えるどころかほとんど咲きません。
日当たりのいい場所がいいようです。

【撮影:2023/9  宇治市】


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秋のタデ科イヌタデ属祭りが始まりました!

2023-09-28 05:34:01 | 植物

昼間は暑くても夜には温度が下がり、秋が深まってきているのを感じる今日この頃・・・
そんな季節の花と言えば、タデ科!
月末の道草日記にも沢山出てきますが、それに先立ちタデ科イヌタデ属をラインアップしてみました。

タデ科には水辺が似合う・・・


花がぽつぽつ咲いているこちらはハナタデだと思います。イヌタデ属です。
ヤナギタデに似ていますが、花があまり垂れないのが特徴とのこと。
まあ、葉を齧ってピリッと辛かったらヤナギタデに間違いないですが・・・


こちらも水辺に咲いています。
普通はそれこそ道端や空き地などどこにでも咲いているのですが・・・


今年は雨が少なかったので、半分枯れたこの川が結構いい生息地になったようです。
あちこちにこんもり群落を作っていました。
イヌタデ属のザ・イヌタデです。
普段はこんな感じで・・・見慣れた赤まんまですね。


お次のタデ科イヌタデ属は人気の高い種類です。
一昨年オギロードで群落を見つけ、去年は池の畔でも発見。
今年はオギロードがなくなったので、池の畔に行ってみると嬉しいことに沢山咲いていました。


ご存知サクラタデ、色が白いのでシロバナサクラタデですね。


なつみかん好みの蕊蕊しい可憐な花。咲き始めの初々しい花に目が釘付けです。
実はこのサクラタデ、雌雄異株で雄蕊が雌しべより背が高いのが雄株なんだそうです。
ということは、私が見たのはどれも雄株?
全ての写真を確認しましたが、雌蕊の方が長い花はありませんでした・・・


う~ん次の課題は雌花を見つけること?
ちなみに雄花も雌花も雌蕊の柱頭は三裂しているそうで、確かに三つ又になった雌蕊が見えます。

お次も地元で最近よく見かけるタデ科イヌタデ属。
花は金平糖のようで可愛いですが、茎の棘がいかにも痛そう!


こちらはご存知ママコノシリヌグイです。
何度聞いても酷い名前です。名付けた人は相当性格が悪いです。


他にもツル性のイヌタデ属があります。
その一つが先週末出かけた寿長生の郷で見かけたこちらです。
最初ママコノシリヌグイかと思ったのですが・・・


葉が違いました。楔のようになった根元が深く茎を抱いています。
それに茎に棘がほとんど見えません。

この写真ではよくわかりませんが、拡大してみると茎には下向きに細かい棘があります。
アキノウナギツカミのようですね!

こちらもイヌタデ属です。


この写真では葉の形がよくわかりませんね。
前に同じ場所で撮った写真をご参考までに。
葉の基部が張り出し、托葉が歯車状、茎に棘があります。

こちらはサデクサ。京都ではレッドデータブックに載っているそうです。
でも意外とあちこちで見られます。花は白っぽく、やや見栄えがしません・・・

お次は花ではなくて実ですが、これを見たらすぐに名前が分かると思います。


たった一つだけですが、色づいていました。イシミカワです。
去年はオギロードに大群落を見たのですが、全部地ならしされてしまいました・・・
葉は△です。ちなみに左下の葉はナンキンハゼです。


イヌタデ属のラストはこちらです。
寿長生の郷で紅白並んで咲いていました。といえば分かるかも・・・
最初は白。


そして赤。


紅白です。・・・この写真では分からん!


ということで、ラストはめでたく紅白のミズヒキです。
花が開くと可愛いのですが、大抵こんなふうに粒々に咲いています。
寿長生の郷で見た花ですが、赤はじいちゃん庭でも沢山咲いています。

いかがでしたでしょうか?
このほかにもヒメツルソバやオオケタデ、オオイヌタデやヤナギタデなどがあります。
また機会があったらご紹介しますね~

【撮影:2023/9  宇治市、大津市】

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東登山道と駐車場のわずかな花たち~伊吹山2023/9中旬(5)

2023-09-27 05:40:38 | 植物

伊吹山山頂の散策を終えた後、帰りはいつものように東登山道から下りることにしました。
東登山道の入り口には、
「これより先危険!登山靴等の装備出ない方はご遠慮ください。
この先は転倒事故が多く、軽装では大変危険です。」
という看板があり、途中で引き返す人も多く、静かに下りられる道です。
ところが昨日も書いた通り、この日は軽装の人が次々降りて行きました。

東登山道はあまり整備されておらず、両側はわりと荒涼としています。


一昨年9月下旬に行った時はトリカブトなど少し咲いていたのですが・・・
あ!何か咲いてる!


今年初見のアケボノソウ(リンドウ科センブリ属)が咲いていました。
たった1本でしたが、少し気分が上向きます。
花はありませんが、景色は広々として気持ちがいいです。


何もないので写真もない(笑)
でももう少し歩いたら、まるでクッションのような緑のもこもこがあるはず。
ありました!


スギゴケです。
なぜかここだけ道の両側にスギゴケがもこもこ。目に優しい緑ですね~


山の上にあるのが不思議だったのですが、調べてみたら日本では海抜の高い場所に見られることが多いそう。
スギゴケの緑に紛れて分かりにくかったのですが、ヒカゲカズラや(左)、シダなども同居してました。
 

こちらでは花(胞子体)が付いていました。黒っぽいですね。


前日の雨で道がぬかるんでいる場所もありました。


伊吹山には木が少ないのですが、左手にマユミが生えていました。
秋になると、紅葉と赤い実が綺麗らしいです。


おや、向こうの方にまたアケボノソウが咲いています!


ズーーーム! 残念、ほとんど蕾でした。


見るとあっちにも、こっちにも咲いていました。
開きかけの花も可愛いですね!


他に咲いていた花と言えば、


葉が輪生しているのでクルマムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)でしょうか。
山の上だからか、背が低くとても小さいです。

そして、近くにはこんな花も。


分かりにくいですが、萼などに毛が沢山生えているのでイヌトウバナだと思います。
ということは、昨日載せたあの背の高い花は何!?

・・・ということで駐車場まで下りてきてしまいました。


でも、まだ駐車場がある!
8月下旬に行った時には満開だったこちらの花・・・

コアカソではなく、アカソ(イラクサ科ヤブマオ属)です。
こんなに赤かったかな~
まるでベニヒモノキのように赤かったです。

他には、こちらの黄色い花が群生していましたね。
全然珍しくないですけど・・

キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)です。
半分以上、実になっていました。

で、その隣に咲いていたのが、やったー!見たかったこの花。


くるんくるんカールした花弁、釣鐘のような形はクサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属)です!
色も落ち着いた灰紫色で結構お気に入り。
葉が牡丹の葉ににているので、この名前が付けられたそうです。

それにしても駐車場の端の崖の上の方に咲いているので撮りにくいのなんのって・・・(左)
センニンソウ属なので、花の後はお鬚になります(右)
 

ということで、帰りのドライブウェイの所々にある展望場所に車を停めて、近くからパチリ。


道路の縁に沢山咲いています。
こういう場所は結構日当たりもよく、花が咲く条件が整っているのでしょうね。
ところで、何枚も撮りましたが、どの写真にも白い綿のようなものが写っています。
検索してみたら、アオバハゴロモの分泌物と言われましたがどうでしょうか・・・

あ!ここにもアケボノソウ!

それにしてもこの完璧なまでの5倍数性の花は見事ですね。
黄色い蜜標にはアリさんがたかって、蜜をなめていました。

これでいよいよおしまいなのですが、ちょっと気になった植物を最後に2種類並べます。
最初はこちら。

エノコログサ風なのですが、穂が小さく、地面にへばりついています。
結構あちこちに生えていました。
名前は不明・・・

こちらはまだ蕾でした。
これから秋が深まると一面に咲く予定です。

リュウノウギク(多分)ですね。
10月上旬に行った時は、ほぼリュウノウギクしかありませんでした。
そしてそのあとは紅葉です。

ということで今回の伊吹山のお花たちはこれにて終了~
ご覧いただいてありがとうございました。

【撮影:2023/9/16  伊吹山】






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山頂の足元に咲いていた花たち~伊吹山2023/9中旬(4)

2023-09-26 05:22:36 | 植物

伊吹山頂に咲いていた花の続きです。
シソ科トップバッターは、伊吹山を代表する花です。


8月初めに来たら満開だったでしょう。
イブキジャコウソウ(シソ科イブキジャコウソウ属)です。
イブキジャコウソウの属名のラテン名はThymus。そう、ハーブのタイムはお仲間なんです。

お次、ちょっと似ているように見えますが、サイズがかなり大きいです。


こちらももう少し早く咲く花、クルマバナ(シソ科トウバナ属)です。
確かに、大きなトウバナという風情ですね。


次もシソ科です。

萼が赤く、シソの花っぽいです。
ヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ属)でしょうか。

次はもっと分かりません。柵の中の遠くの方に咲いていたので、こんな写真だけです。

いろいろ検索していたら、自分のブログが出てきました。
近いのはイヌトウバナ(シソ科トウバナ属)でしょうか??
ヤマクルマバナというのもあるようです。
どちらも違うようにも思えますが、この一枚しかないので謎です。

シソ科でもう一つ。
残念ながらまだ蕾。


分かりにくいですよね。
ではヒントに一昨年見た花を・・・

はい、こちらナギナタコウジュ(シソ科ナギナタコウジュ属)です。
長刀のような花穂は一度みたら忘れません。

お次は結構山のあちこちで見かける花です。


ピンクの花に銀色の蕊、背が低いです。

こちらはタニソバ(タデ科イヌタデ属)
ミゾソバとツルソバの親戚みたいな感じ。

もう一つ、タデ科イヌタデ属。

背が高く、ミゾソバより花がちょっと小さいです。葉はボロボロ。
調べましたが分かりません・・・
⇒ ヤマミゾソバのようです。shuさん、ありがとうございました!

山頂にはこのような石の祠がいくつもあり、仏様が祀られています。
こちらは弥勒菩薩。


花を続けます。
可愛いお花!


団子鼻のような柱頭が特徴。

イワアカバナ(アカバナ科アカバナ属)です。
普通のアカバナの柱頭はこん棒状。

こちらも季節は終わっていますが、少しだけ花が残っていました。
最盛期に行くと、西登山道の入り口付近の斜面で沢山見られます。

ルリトラノオ(オオバコ科ルリトラノオ属)です。
ベロニカという園芸種が沢山あるのでスルーしていましたが何と伊吹山固有種。
絶滅危惧種にもなっています。

少なくなったとはいえ、まだまだ色々咲いていました。
下りは東登山道の方から下りることにしました。
こちらはあまり整備されていない道なので、軽装での通行は禁止されています。
なのに、避暑感覚のサンダル履きの親子連れやカップルなど、平気で次々降りていきました。
まあ、全然難所はないので、それを知ってる人は通るのでしょうね。
人が多いところはあまり好きではないなつみかん、ちょっと不満(笑)

【撮影:2023/9/15  伊吹山】


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