なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今が旬~ウツギが満開!

2018-05-31 05:54:11 | 植物
5月上旬に行ったときにはまだ蕾でした。
下旬の今、どうでしょう。もう咲き終わってるかしら。
やった!満開!



そう、ウツギです。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木。
〇〇ウツギという名前の木は多いですが、これこそ本家本元のウツギ。
5月の終わりから6月の初めに純白の花が沢山咲く、まさに初夏を代表する木で、比較的野山でよく見かける種類です。
別名「卯の花」。木の名前を全然知らないときから、この別名はなぜか知っていました。

ちなみに、「卯の花」は「おから」の別称としても知られています。
これはウツギに似ているからではなく、豆腐の絞りカス(殻)に丁寧語の「お」をつけた女房言葉なんだそうです。
由来はたった今、Wikipediaで知りました・・・^^;

一番いい時期にあたったようで、純白の花が本当に綺麗でした。




こんな所に生えています。

   

             

5月上旬にみた蕾。
これはこれで、新緑が綺麗でした。




おまけは、宇治朝霧橋付近の木々の様子をどうぞ。
何度かご紹介したことがありますが、季節ごとに新鮮な姿をみせてくれます。

沢山のヤドリギやツタを養って、それでも元気一杯のエノキ。


緑の実も沢山♪



兎が戯れる、兎楽の木(クスノキ)。





サクラの木に赤い実がぽつん。他の実は鳥さんたちの餌になってしまったようです。




おしまい。
また明日!











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今が旬~ユキノシタが満開!

2018-05-30 05:49:43 | 植物
天ヶ瀬ダム下流左岸の林道にユキノシタを見に行きました。
昨年11月頃、湿った林縁にユキノシタの葉を見つけて以来、開花を楽しみにしていました。

タイミング大正解!
まずはご覧ください。









立ち止まって後ろを見ても、前を見てもユキノシタだらけ。

 

ユキノシタ科ユキノシタ属。
本州以南の湿った岩場などによく見られる他、人家の庭の日陰などにもよく栽培されます。
記憶をたどると、子供の頃、実家の北側の庭に沢山生えていました。
今は自宅の庭のアラカシの木陰でどんどん増え、つい先日同じように花を咲かせていました。

4月下旬に行ったときにはまだ蕾も出ていませんでした。
自宅の花が咲きだしたので、そろそろと見に行った5月上旬、残念!山は少し涼しいせいか、まだ蕾でした。



そして、5月下旬、ようやく美しく咲いた花が見られました。
感動の光景でした。
人の形にも似た花は特徴的で、アップにすると魅力が倍増です。




この近くには、4月下旬に沢山のクサイチゴの花が咲いていましたので、きっと実が生っているに違いないと楽しみにしていました。
あ~遅かった!
ほとんど実は落ちてしまい(もしくは、鳥などに食べられてしまい)、少しだけ黄色い実などが残っているだけでした。

 

クサイチゴの実は甘くて美味しいので、見つけたら試食したかったのですが、唯一見つけた赤い実、触ったとたん、小さい虫がぶわっ!
毒はないと思うけど、さすがに生きた虫を一緒に食べる勇気はなく、諦めました。
来年は勝つぞ~!

他には前にも咲いていたクサノオウ(ケシ科)や・・・



ヤブマオ(イラクサ科)などが茂っていました。



冬の間はこれらの他の草がなかったので、もっと見事なユキノシタの群生になるかと思っていましたが、案外遠めには雑然とした光景(笑)

その他にも、カタツムリや、



ホソオビヒゲナガなどの昆虫もみられ、散策にはとても楽しいところでした。









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今日の一枚~シナノキ三兄弟

2018-05-29 05:56:38 | 植物
宇治市植物公園のハーブ園にあるシナノキ三兄弟。

長男シナノキ(科の木)!



アオイ科シナノキ属。
日本特産種で、特に長野では有名で、「しなの」の名前はシナノキ由来と言われているそうです。
長野市の市の木でもあります。

樹皮が強靭で、古くはロープや衣類などにも用いられたそうです。
生活に密着した木だったんですね。
写真ではまだ蕾ですが、シナノキ属の特徴であるびろーんと長い苞葉がよく分かります。

この日は風が強くてほとんどの写真がピンボケだったので、ショカさん風にアーカイブで・・・

八甲田山のふもとでシナノキの巨木を沢山見かけました。

 

冬も残った実。



4月上旬の芽吹きの頃。




つづいて、次男フユボダイジュ(冬菩提樹)!



ちょうど花が咲き始めていました。
苞葉が傘のようになって、可愛い姿です。

びっしり付いた花。



フユボダイジュはヨーロッパ原産で、高さは30mに達するそうです。
ナツボダイジュに比べて葉がつるっとしており、花がハーブ、葉がお茶として利用されるとか。
・・・なるほど、なのでハーブ園に植えられていたのですね。
で、効能ですが、ググってみると「精神的ストレスを緩和してくれる優しい香り」とか。
素敵!もっと香りをかいでおけばよかったです。
ちなみに、ブッダが悟りをひらいたのはこの菩提樹ではなく、クワ科イチジク属のインドボダイジュとのこと。
なので、この木の下で瞑想しても・・・・案外悟りひらけるかも(笑)

木、全体。




こちらもアーカイブで・・

 

左は冬の見上げる写真(説明付き)、右は4月の芽吹きの頃です。


最後は三男ナツボダイジュ(夏菩提樹)!
(なぜ次男が冬で、三男が夏と聞かないでください。深い意味はないです^^;)



こちらも蕾で、苞葉が可愛いです。
ナツボダイジュもフユボダイジュと同じくヨーロッパ原産で、西洋菩提樹とも呼ばれます。
現地では街路樹として一般的だとか。
ハーブとしての効能も同じだそうです。

フユボダイジュとの違いは、葉がざらついて少し大きめであること。
でも大きさでは分かりませんよね。

アーカイブ、見上げる。


(去年同時期の写真です)

 

左は12月の冬の実、右は4月の芽吹きの頃。


最後に、三兄弟、全員勢ぞろいの写真でお別れです^^/


(左手前:シナノキ、真ん中奥:ナツボダイジュ、右の背が高い木:フユボダイジュ)


以下、追加です。
な、なんと、肝心の「ボダイジュ」を忘れていました!
京都府立植物園で昨年8月に撮ったボダイジュです。
丸い実になっていますが、苞葉はしっかりわかります♪



                   








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今日の一枚~謎の煙の木

2018-05-28 05:53:36 | 植物
先週行った宇治市植物公園で、出会いました。



ピンクの煙がもやっています。





全体が煙に巻かれていました。




その名もスモークツリー。
ウルシ科ハグマノキ属。
和名はケムリノキ(煙の木)。そのままですね。
別名はハグマノキ(白熊の木)。なぜに白熊?

拡大写真で見てもらえば分かりますが、このピンクの部分、どうも蕊とかではなくて、毛が生えているような感じです。
では花は? 実は?

困ったときはググってみます。
ふんふん、雌雄異株、花は小さくて目立たない、雌株では花後に花茎が伸びてもやったようになる・・・
なるほど、この木は雌株で、ピンクのもやは、花茎だったんですね!

で、古い写真を調べてみました。



これは去年の同じ時期に撮った写真ですが、まだ花茎が伸びかけなのでしょうか。
少し雰囲気が違います。

所々に見えている粒々が実なんでしょうか。
そもそも花には気付いていなくて、写真が一枚もありません。

一方、秋の紅葉は有名・・・だそうですが、しょぼい写真しかありません。
 

左は11月、右は12月に撮った写真ですが、どちらも葉の赤さが際立っています。

これで自分に宿題ができました。
来年は絶対に花の写真を撮りたいです。
そして、もしあれば雄株を見てみたい。
忘れないようにしなくては・・・(メモメモ)


最後にちょっとだけオマケ。
同じ日に、赤い蕊々のブラシノキが沢山咲いていました。
さざんかさんのお庭の豪華な木が印象に残っていますが、植物園の木も少し小さかったですが結構綺麗でしたよ~



 






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この実、な~んだ(3)いろいろ編

2018-05-27 07:45:37 | 植物
この実の名前当てクイズ最終回は、「色々な実」編です。
だれでも見たことのある実もあれば、なんじゃこれ?もあるかも。
さっそく行ってみましょう!

第一問!



タコさんみたいなこの実は・・・

冬になってもこんな感じで残っています。




そして春に先駆けて咲くこの花は・・・




そう、ソシンロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)です。
花と黒くなって残った実は見たことがありましたが、若い実は初めて見ました。




第二問!



お豆さんのようなこの実。
今の時期、わりとあちこちで見ることができます。

花をみたら、だれでも、あ~なぁんだ!
と思うこと間違いなし!




はい、答はハナズオウ(マメ科ハナズオウ属)
蘇芳の名前は、花の色からきているそうです。



第三問!



この黒い実、どこかで見たことあるのでは・・・

全体像も見てみましょうか。




なんだか腰蓑のようなこの姿、花の時期にはこんな感じです。




あー、これ~と思われたのでは・・・
答は、ヒイラギナンテン(メギ科メギ属)



これが最後の問題、ちょっと難しいですが、行ってみましょう!



なんにゃ?これ?
新緑も綺麗だけど・・・蕾じゃないの?といいたくなるこの姿。



7月になると、こんな感じに熟してきます。




答は、ヤナギイチゴ(イラクサ科ヤナギイチゴ属)
ミニミニ木苺の風情、Wikipediaにも甘くて食用と書いてありますが、実際はどうなんでしょう。
イラクサ科というだけでちょっと引いてしまいますが、食べた人のレポートでも、薄甘いだけ、ガジガジしてるなどいまひとつの様子。
でも鳥たちにはご馳走のようで、実の熟す時期には、沢山の鳥たちが群がっていました。


これで「この実、な~んだ」クイズはおしまいです。
ご紹介した実の様子が変わったら、またクイズにしますね!
(誰ですか~、もう勘弁して!っておっしゃってるのは)











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