なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2021年12月

2021-12-31 06:00:46 | 道草日記

令和3年12月の道草日記に行く前に・・・
早いもので、2021年も今日でおしまい。
去年に引き続きコロナに翻弄された一年でしたが、少しは賢くなりそれなりに散策や小旅行など楽しみました。
特に、今年は道草の数が激増。
それもこれも、鵜の目鷹の目で道草を日々観察した(できた)からだと思っています。
来年こそ、自由にお出かけしたいですが、この近場の自然を楽しむ暮らしもぜひ続けたいです!

最近咲いたわが家の出窓のシャコバサボテン


まだまだ満開のサザンカ


さて、お待たせしました。
ここから今年最後の道草日記です。
先月はびっくりするほど沢山花が残っていましたが、12月に入ってから何度か寒波があり、その多くが姿を消しました。
それでも頑張って咲いている花。
この寒さの中で、生き生き元気にその数を増やしている花。
どうぞご覧ください。
そうそう、葉や実にも注目ですよ~

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  49種類
☆印は12月に今シーズン初見 だったもの、(逸)は園芸種の野生化。

・アカカタバミ
・アメリカセンダングサ
もう終わりと思っていたら、まだまだ綺麗に咲いていました。たてがみのような総苞片も健在!


・アメリカフウロ ☆
びっくり仰天、なんと花が咲いていました。それどころかもう蠟燭のような実まで!
一か所だけですが・・・


・イヌガラシ
前に咲いていた場所にはなく、無くなったと思ったら別の場所で見つけました。


・イヌホオズキ
寒さに強いのでしょうか、まだあちこちで美しい白い花を咲かせています。
アメリカイヌホオズキかもしれません・・


・イヌタデ 
オシロイバナ(上旬のみ)
・オニタビラコ
・オランダミミナグサ(蕾)
蕾まで付いているのは少ないですが、葉はあちこちで見かけます。


・カタバミ
・カラスノエンドウ(花)☆
お散歩道でも咲き始めました。


・カンナ(逸)
・キクイモ(上旬のみ)
・キュウリグサ ☆ 
春の花のはずが、駅前の植え込みの下に沢山咲いていました。
 
・コセンダングサ
まだまだ花も実も沢山残っています。実は厄介・・・


・コマツヨイグサ
・シロツメクサ
可愛くあちこちで咲いています。


・シロノセンダングサ

・スズメノカタビラ
・スミレの仲間 ☆
なんと、大みそか、買い物途中で見つけてしまいました。何スミレか分かりません。
ひょっとしてスミレサイシンかも・・・

 
・セイタカアワダチソウ(花)☆
もう花は終わったと思っていたら、咲いていました。

 

・セイヨウタンポポ
・タチツボスミレ
家の外の溝蓋で寒風にさらされながら咲いていました。完全野生化。


・タネツケバナ ☆

近くの水路を見ると、沢山咲いていました。
ミチタネツケバナは乾燥した場所に咲く印象なので、多分タネツケバナ?(自信なし)


・チチコグサモドキ

・ツタバウンラン 
こちらも寒くなって生き生きしてきたように見えます。
花の色が濃いです。


・トキワハゼ
道端や田んぼの畦にまだまだ咲いています。


・ナズナ 
結構咲いています。


・ニセカラクサケマン(花)☆
寒くなって、あちこちで一斉に咲き始めました。
寒さに強いですね~


・ノアサガオ
あの恐竜のように茂っていた場所に行ってみると、葉しかありませんでした。
・・・と思ったら、なんとミニサイズになった花がたった一輪!最後の一花です。


・ノアザミ
近づけなかったので100%ノアザミかと言われたら自身はないのですが、見た感じノアザミの返り咲き・・

・ノゲシ
いつも元気印。


・ノジスミレ ☆
スミレの小型バージョンみたいな紫のスミレです。
名前に自信なし(これしか知らない)


・ノボロギク ☆ 葉は見ていましたが、花も咲き始めました。綿毛も・・・
・ハキダメギク
・ハタケニラ
・ハナイバナ 
小さい花ですが、あまり揺れないので助かります。


・ハナカタバミ(逸)
・ヒナギキョウ

・ヒメオドリコソウ ☆
霜が似合うヒメオドリコソウ、今シーズン初見です。去年と同じ場所でした。


・ヒメジョオン
背が低くなった株もあります。


・ヒメツルソバ 
今回の写真は、町中のガードレール下です。どこから来るのか・・・


・ヒメムカシヨモギ
・ヒロハホウキギク
意外な場所(国道の交差点の歩道の脇)に咲いていてびっくり。


・ブタナ

・ホトケノザ 
寒くなったから少なくなったかな~と思いましたが、ますます大繁栄中。
分かりにくいですが、左の写真ほぼすべてホトケノザです。

 

・マメグンバイナズナ

案外年中無休。


・ムラサキカタバミ
・メマツヨイグサ
・ユウゲショウ
クリスマス寒波の翌朝、咲いているのをみつけてびっくり!


・ランタナ
全部草刈りされた公園の片隅で、したたかに咲いていました。


〇葉、芽のみ  29種類
・アオツヅラフジ
・アメリカフウロ
・アリアケスミレ
・アルストロメリア
・アレチウリ
一か所だけ草刈りから逃れて繁っています。

 
・オオキバナカタバミ
・オオニシキソウ
なんでここだけ青々しているのか謎。風が当たらず草刈りを免れたせい?


・オカタイトゴメ
・オヤブジラミ ☆
正直、オヤブジラミとヤブジラミの葉の区別がつきません。
でも前にオヤブジラミがあった場所なので多分・・・


・ガガイモ
・カラムシ
・クズ
・コハコベ ☆
葉が柔らかくて美味しそうに見えます。春の七草に入れて良し。


スギナ
・スズメノエンドウ ☆
・スミレ
・セイヨウカラシナ ☆
場所によっては一部咲いていますが、地元ではまだ大根の葉のような根生葉のみ。
・センニンソウ
さすがに花はなくなりましたが、濃い緑の葉は生き生きしています。


・ツユクサ
・ツルニチニチソウ 
・ツルマンネングサ
・トキワツユクサ

元気な植物です。


・ドクダミ
・ヒガンバナ(葉)
田んぼの畦などに緑の細長い葉が沢山。


・マメカミツレ ☆:まだ小さい葉ですが今シーズン初見!
・ミチタネツケバナ ☆ 今の時期は根生葉の方が目立ちます。
・ミドリハコベ
・モリムラマンネングサ
・ヤエムグラ
あちこちで群生を始めました。


・ヨモギ

〇実、種、終わりかけ  30種類
・アレチヌスビトハギ
・アレチハナガサ(花後)
・イヌホオズキ(実)
・エノキグサ
・エノコログサ
・オギ
・オヒシバ
・カズノコグサ
・カヤツリグサ
・ギシギシ
これも春の印象でしたが、結構見かけます。

 
・コセンダングサ(実)
・コニシキソウの仲間(紅葉・実)
・セイタカアワダチソウ(実)
もこもこ~


・セイバンモロコシ(実)
・タチスズメノヒエ(実)
たまには写真を撮ってみました。


・ナガエコミカンソウ(実)
・ナツフジ(実)
・ニラ(実)
・ハゼラン(実)
・ヘクソカズラ(早乙女花、ヤイトバナ)(実)
ツヤツヤした実が沢山。星夫がこれでリース作ってた・・・


・ホシアサガオ(実)
・ホナガイヌビユ?(実)
・マメアサガオ(実)
・マルバツユクサ(花後)
・マルバルコウ(実)
マメアサガオやホシアサガオとも似ていますが、マルバルコウが咲いていた場所なので・・・


・メヒシバ
・メリケンガヤツリ
・メリケンカルカヤ(綿毛)
・ヤナギバルイラソウ(実)
・ヤブガラシ(実)
・ヨシ(穂)


以上、のべ108種類。⇒ 110種類(スミレの仲間、ヒナギキョウの花を大みそかに発見!)
先月から比べると相当減りましたが、思ったよりありましたね。
今は冬に元気になるヒメツルソバやニセカラクサケマンが咲き始める時期。
この寒さでも、元気な葉っぱが何種類もあります。
これからが楽しみです!

最後になりましたが、自由気ままに書き散らしている「なつみかんの木々を見上げて」
今年もご覧いただきましてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください!


【撮影:2021/12  宇治市、京都市】

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ペーターくん衣替え~宇治市植物公園2021/12中旬(5)

2021-12-30 06:00:34 | 植物

いよいよ大晦日イブですね。
明日は今年最後の道草日記の予定なので、普通の投稿は今日が最終回です。
ということで、宇治市植物公園で見たちょっといい雰囲気の光景をごらんくださいませ。

最初は、今年になってようやく名前が判明したウサギのペーター君です。
もこもこのベゴニア服を脱いで、定番のパンジー服に着替えました!


ハクセキレイちゃんもペーター君に目が釘付け


そうそう、園内各所にパンジーが植えられていましたね。
まだ株は小さいですが・・・


今シーズン初めてツグミちゃんにも出会いました。


バラ園に足を向けると、わずかですが咲いていました。


         

タペストリーを見下ろす水階段に向かいました。
そこに咲いていたのは、シクラメンと


スノードロップです。


恒例の草屋根も!


風や鳥が運んだ種が屋根で芽吹いたものを「草屋根」というそうです。
ヨーロッパで有名とのことですが、日本でもありますよね。
朽ちた家屋の屋根など、草ぼうぼうのことがあります。ちょっと違う?(笑)


時刻はそろそろ15時。
一年で一番日が短いこの時期、もう夕暮れの気配が漂ってきました。


ということで残りの時間は温室で過ごしました。
そちらはまた年が明けてからということで・・・
今年も毎日毎日、「なつみかんの木々を見上げて」を読んでくださってありがとうございました。
あと一日ありますので、どうぞよろしくお願いします!

【撮影:2021/12/18  宇治市植物公園】

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花のある光景~宇治市植物公園2021/12中旬(4)

2021-12-29 05:23:34 | 植物

これまでどちらかというと寒々した光景をお届けしてきましたが、今日はこの寒空にも咲いていた花をどうぞ!

冬一番に咲き始める花と言ったらこちら、ロウバイです。
中央まで黄色いこちらはソシンロウバイですね。
宇治市植物公園には結構ロウバイの木があるのですが、一本だけもう咲き始めていました。


まあるい蕾が開きかけたところ。


ロウバイの木の近くには満開のサクラが!
こちらはジュウガツザクラです。
10月はまだ咲き始めで、11月から12月にかけて満開になります。

紅葉したラクウショウを背景に咲き誇るジュウガツザクラ。
この光景好きですね~


優しくて少し華やかなサクラ・アーコレードも少しだけですが残っていました。
白っぽい花や、


ピンクがちょっと濃い花など。


そして季節の花壇には、少し早いハナナが咲き始めていました。


毎年恒例の伏見寒咲花菜です。
近所のスーパーにこの花菜が売っていると、ついつい買ってしまいます。


そういえば今年は野生のセイヨウカラシナも早くから咲いていましたね。
あちらは葉っぱは食べられないですが。


こちらは花と水のタペストリーの横で咲いていたハナナ。
黄色いお花は元気が出ますね。


開花に向けて着々と準備中の植物も・・・
こちらはギンヨウアカシア。
黄色いポンポンのような花を咲かせますが、蕾がもうこんなに。




おなじみ、アセビも赤い蕾がた~くさん!


今年の冬は結構寒くなりそうですが、頑張って咲いている花に元気をもらいました。

【撮影:2021/12/18  宇治市植物公園】

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修景池・ラクウショウとガマ~宇治市植物公園2021/12中旬(3)

2021-12-28 05:20:45 | 植物

宇治市植物公園に行ったらどんなに時間がなくても必ず行く場所。
今回もそこに向かいました。
わずかに残るトサミズキの葉の向こうに見える茶色・・・


目を上げると、そこには・・・


ふかふかの落ち葉散り敷くラクウショウ林でした~


ここ宇治市植物公園の開園は1996年なので、今でちょうど25年。
(チャチャ王子がタペストリーでお祝いしていましたよね!)
ラクウショウも大きく育ったものです。
あのネチネチの実もすっかりカラカラに・・・


そして今回見つけたのがこちら。


大阪市大理学部附属植物園などで沢山みられる気根、こちらではこれまであまり見たことがありませんでした。
今年はこんなに見つけたよ~
家族でお祈りしているようなすがたに、ほっこりしました。


修景池越しにみるラクウショウもいい雰囲気。


修景池のほとりのセンダンの実、やっぱり房にならず、ぱちぱちと離れています。


そしてお楽しみと言えば・・・
池の畔に下りて行きましたが、ガーン!手前に残っていたガマもみんな刈られてる~
離れたところに少しだけ残っていたガマ、ちょうどふわふわになっていました。


自分で穂を押して爆発させたかったのに~
あ、なんとか手を伸ばしたら届く小さな穂が一本だけありました。
よいしょっと。
モコモコモコモコ~ほわほわほわほわ~


よかった!
これでスッキリです。
もし皆さんもちょっと白っぽく熟したガマの穂を見つけたら、押して遊んでみてくださいませ。
そうそう、fukurouせんせいのご忠告、部屋の中では爆発させないようにとのことですよ~

【撮影:2021/12/18  宇治市植物公園】

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モチノキ科・バラ科といえば~宇治市植物公園2021/12中旬(2)

2021-12-27 05:41:32 | 植物

冬に植物園に行くと、花と同じくらいかそれ以上、実に目を向けることになります。
葉を落とした枝に残る実は、厳冬下には小鳥たちのご馳走になりますが、今は残っている木が多いです。

今回見た実の中で一番美しく輝いていたのがサンシュユ。
ミズキ科ミズキ属で、早春に咲く黄色い花は春の訪れを感じさせてくれます。
そして冬にも残る実。
甘くてジューシーに見えますが、酸味と渋みがあるらしく、ドライフルーツのようになるまで残っているのをよく見ます。
カキと同じく、そうなったら渋みも抜けるのしょうか。


ジューシーに見えると言えばこちらもですね。
サネカズラの実です。マツブサ科サネカズラ属。
毒はないので食べても問題ないのですが、甘みは全くないそうです。
鳥には人気なさそうですね。


いつまでも残っている赤い実の代表格がモチノキ科の実。
こちらは、モチノキですが、実は結構こんな感じで黒っぽくなっているのが多いです。


こちらもモチノキ科のタラヨウです。
例の、葉の裏に字が書けるという木ですね。
ひどい写真ですが、上のモチノキ同様、赤い実が沢山残っているのがお分かりのことと思います。


そしてこちらはご存じウメモドキ。モチノキ科モチノキ属ですが、こちらは落葉樹。
なので、こんな風に実だけが可愛く並んでいます。


モチノキ科の実がどれもこの時期までたっぷり残っているのは、美味しくないからだそうです。
鳥の味覚が人間とどう違うのかよく知りませんが、少なくとも甘いものがが好きなのは間違いないです。
果実でも酸っぱいうちは食べずに、甘く熟してから食べますものね。
他の美味しい実が食べつくされた後、しぶしぶ食べる感じでしょうか。

さて、赤い実はこれだけではありません。
こちらは本当は一昨日投稿したかったクリスマスカラーのストランウェエシア・ダヴィディアナです。


一部の葉が赤くなるといったら何かの木を思い浮かべませんか?
そう、カナメモチですね。同じバラ科です。
そして同じような実が生っています。


園内一番みられた赤い実といえばこちら、マンリョウです。
いつも同じような写真ばかりなので、上から撮ってみました。


最後は赤い実ではなく、紫のムラサキシキブの実です。
宇治は源氏物語宇治十帖の舞台だからか紫式部イチオシで、植物園にもムラサキシキブが沢山植えられています。




じいちゃん庭のコムラサキの実はもうほとんど落ちてしまっていますが、ここのは随分沢山残っていますね。
こちらは鳥が食べているのを見たことがありますが、お味はどうなんでしょうね~

ということで今日は宇治市植物公園で見た実特集でした。

【撮影:2021/12/18 宇治市植物公園】


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