私の住む宇治の隣町は京都市伏見区。私の生誕の地でもあります。
そんな伏見で有名なものと言えば酒蔵。
先日用事があって近くに出かけたので、ついでにちょこっとだけお散歩してきました。
京阪中書島駅から少し歩いたところに宇治川派流という水路があります。
ここが十石舟の乗船場になります。
横の板塀の向こう側は酒蔵。なかなかのロケーションです。
ふと下を見るとイモカタバミが美しく咲いていました。
ついつい写真を撮っていると、十石舟がやってきて通過。
あ~撮り損ねた!
通過した船は、乗船場で停車する準備。
連休中だったのですが、時間が少し遅めだったので人は少なめです。
ところで十石舟とは何?
「とっておき京都プロジェクト」のHPから引用すると、
「伏見十石船は、酒蔵の町“伏見”の風景を、まるで江戸時代にタイムスリップしたかの気分でゆったりとめぐる船の旅。十石舟とは、江戸時代に淀川から宇治川を経て、伏見港まで酒、米などの特産物や旅客などを運んだ舟です。平成10年(1998年)、悠久の時を超え復活。春は桜、初夏はアジサイ、夏は緑、秋は紅葉と四季折々の風景が楽しめます。(後略)」
とのこと。
いつも横から見るだけで乗ったことがないのですが、桜の時期に乗ってみたいなあ。
な~んて、思いを巡らせていたらもう一艘やってきました!
思わず手を振ってしまいましたよ~
ということで、舟も見られたので満足し、川沿いを離れ一番の繁華街大手筋通りに向かいます。
水路を渡る橋から見下ろすと、また十石舟がやってきました。
渡ったところには坂本龍馬で有名な寺田屋があります。
鳥羽伏見の戦いで焼失し、現在の建物は再建ですが、中を見学することができます。
これまであまり意識していませんでしたが、このあたりは酒蔵が連なりなかなか風情がありますね。
電柱や奥のビルがちょっと邪魔ですが、その分生活感は溢れています。
ここは南北に走る龍馬通り商店街。お店が増え、どこも観光客で賑わっているようでした。
通りを進むと、ちょっと洋風のアーケードがある納屋町商店街に繋がります。
そこを進むと、東西に走る広い大手筋商店街に突き当たります。
まだ予約の時間まで1時間以上あったので、一筋東の通りをさらに北に向いて歩いて行きました。
街中に由緒ありそうなお宮さんを発見。
金礼宮というこちらの神社のご由緒はホームページから引用すると、
「京都伏見の当社・金札宮は、伏見で最も古い神社のひとつで、
祭祀を司る霊験あらたかな天太玉命(白菊翁・白菊大明神)を祀り
また観阿弥の謡曲「金札」や、ご神木で京都市指定天然記念物のクロガネモチの木でも知られ
開運と幸運を呼ぶ神社として永く人々の尊崇を集めています。」(下線部筆者)
なかなかすごい神社ではありませんか。
特に目を引いたのがこちらです。
京都市指定天然記念物のクロガネモチ。ご神木らしくしめ縄が巻かれていました。
見上げた木も迫力ありますが、もっとすごかったのがこちら。
木の根元は、まるで恐竜の足のようにごつごつ太い!
巨木好きのなつみかんとしては、もううっとり。
例によって写真撮りすぎ・・・
すぐ後ろにはマンションが迫り、いかにも町中ですが、そこに平安遷都前の神社があることに驚きです。
こちらもご由緒ある白菊井。
「その昔、この村に白菊を育てていた翁がいた。干ばつで稲が枯れかかった時、翁が白菊の露を注ぐと、清水がこんこんと湧き出した」という伝説があり、霊水信仰から社が興ったことを表わしています。
(金礼宮ホームページ記載を要約)
元々伏見は伏水と書き、あちこちに湧水があります。
それで酒造業が盛んになったわけです。
現在では名水を訪ねるイベントなどもあり、あちこちの名水が観光資源にもなっているようです。
よく知っているはずの場所でも新しい発見があるものですね。
京都に来る機会があれば、皆さんもどうぞ歩いて見てくださいませ。はんなりしたお酒もどうぞ!
【撮影:2025/5上旬 京都市伏見区】
大原三千院散歩の最終回です。
観音堂を出た後、緑豊かなお庭(あじさい苑)を歩きました。
もちろん今の時期はアジサイはなく、色々な春の花が咲いています。
ヤマブキがちょうど満開。
まだベニバナアセビがこんなに咲いているなんてビックリです。
こちらはハナズオウですね。
観音堂の近くに川(律川)があり、小さい橋がかかっていました。
橋を渡り、もう一本の橋方向に歩いて行くと、途中に沢山の石仏様が。
とてもほっこりする光景です。雰囲気だけでも感じていただければ・・・
そして右手に見えている朱塗りの橋を渡ることに。
川を覗き込むと、何やら白い花が咲いています。
なんだろうと思いズームで確認すると、何とニリンソウが沢山!
ほくほく顔で先に進みます。
苑内には小川が流れており、そこにはこんな花が・・・
コチャルメルソウです。お庭と自然がまさに融合していますね。
さらに進むと、こんな素敵な小径に。
両側にシャクナゲが沢山!上には桜があったようですが生憎散ってしまっていました。
シャクナゲをクライマックスに、あじさい苑を離れました。
帰路につきます。
朱雀門
西方門。
ここを出た左手の円融蔵には、展示室と売店があり、御朱印がいただけます。
薬師如来と阿弥陀如来、どちらにされますかと聞かれ、選びきれず「両方」いただきました。
ここを出ると、先ほどの客殿の外の通路にでます。
右手に勅使玄関(最初に写真撮ったところですね)、奥が受付、左手が門です。
ということで今回の三千院参拝はおしまい。
この後同じ道を通って戻りました。
途中の山里
途中にあった出世稲荷神社
のどかな集落の道
アオキの雄花
びっしり花を付けたアケビ
ここを下りたところが駐車場所です。
写真はイマ兆でしたが、大原をしっかり楽しめました。
【撮影:2025/4中旬 京都市左京区】
いよいよ京都大原三千院の初参拝です。
最初に三千院の由来をホームページから引用させていただきますね。
ちょっと長いですが、三千院が比叡山ゆかりの天台宗のお寺であること、長く門跡寺院であったこと、
そして、大原に移転したのは明治維新後だったことが分かります。
「三千院は延暦年間(782‐806)に伝教大師最澄が比叡山東塔南谷の山梨の大木の下に一宇を構えたことに始まります。その後、慈覚大師円仁に引き継がれ、最雲法親王入室により、平安後期以降、皇子皇族が住持する宮門跡となりました。
寺地は時代の流れの中で、比叡山内から近江坂本、そして洛中を火災や応仁の乱などにより幾度か移転し、その都度、寺名も円融房、梨本坊、梨本門跡、梶井宮と呼称されてきました。
明治4年、法親王還俗にともない、梶井御殿内の持仏堂に掲げられていた霊元天皇御宸筆の勅額により、三千院と称されるようになりました。
明治維新後、現在の地大原に移り「三千院」として1200年の歴史を紡いでいます。」(三千院ホームページより)
最初に三千院HPの境内マップを貼っておきますね。とにかく広いです。
受付を済ませて、まず客殿に入ります。建物の中は撮影禁止ですが、外の写真はOK。
というわけで最初の写真はこちらです。
こんな風に外の見える窓や入口からの景色がとても風情があり、訪れる人が皆写真を撮っていました。
(そのせいで、斜めからの写真に・・・)
こちらのお庭は聚碧園(しゅうへきえん)。
池泉観賞式庭園だそうで、緑が多くて心が落ち着きます。
ちょうどシャクナゲが満開で至る所で目を楽しませてくれました。
花の命は短くて・・・お庭一面に桜の花びらが散っていました。
コチャルメルソウやアセビも咲いていて、その後ろにも花びらが沢山落ちて・・・
「お庭」なのですが、自然がたっぷりでいつまでも見ていたい感じです。
客殿の次は順路に従い宸殿に向かいます。
途中にあった「清浄水」。タネツケバナが沢山咲いているのが印象的でした。
同じような蹲が隣にもあり、そちらにはユキノシタが。
宸殿の写真は撮れないので、下りてから振り向いてパチリ。
で、お気づきでしょうが庭の苔が素晴らしいです。
まるでビロードのようになめらか。
そして、シャクナゲに囲まれ佇むお地蔵様。
うっとり眺めながら、往生極楽院へ。
質素なお堂ですが、こちらは「三千院の歴史の源ともいえるお堂」で重文に指定されています。
中には立派なご本尊と脇仏がおられ、ちょっと驚きました。
こちらが国宝にも指定されている阿弥陀三尊像です。もちろんしっかりお参りしてきましたよ。
その先には有名なわらべ地蔵様たちが点在。
どうしてもうまく撮れなくて、情けない。
この辺りは、素敵な写真が沢山公開されているのでそちらをご覧くださいね。
こもれびこぼれる境内をさらに進みます。
ヤマネコノメソウの種をみーっけ。
こちらは弁天様です。
下の箱には、ヘビがとぐろを巻いた像が入っていました。
弁天様=宇賀神=蛇ゆかりというのは、前に不忍池の弁天さまで学びました。
この上には金色不動堂がありました。
ちょうど不動大祭が行われる期間で、準備の人々が忙しく立ち働いておられました。
前で護摩祈祷されるのでしょうか。
回りに綺麗なしだれ桜やシャクナゲが沢山咲いていたので、その写真だけ撮らせていただきました。
続いて観音堂にお参りしました。
こちらの建物は新しそうです。
その横にも大きなしだれ桜が・・・
陽射しが強すぎて、イマ億どころかイマ兆、イマ無量大数の写真しか撮れなかったのが残念・・・
どうぞ皆様、ご自分で訪ねてくださいませ。
あと一回続きます。
【撮影:2025/4中旬 京都市左京区】
京都で暮らしてン十年、かの有名な大原三千院に一度も行ったことがありませんでした。
というのも、大原を通る国道367号線は私が通るときはいつも渋滞し、ついつい敬遠していたからです。
最近所用で通る機会があり、「意外と空いてるやん」と思ったので行くことにしました。
その時の様子を3回に分けてご紹介します。
例によって早起きして出発、久しぶりの京都市内の運転にマゴマゴしながら1時間半弱で到着です。
途中の山は春霞、淡いパステルカラーで得も言われぬ美しさでした。
そして、ナビの指示通り右の細い道に入ると、いくつも駐車場の案内が現れました。
奥に大きな駐車場があるようでしたが、手前の駐車場に車を停めてそこからはぶらぶら歩いて行きます。
(ちなみに、距離があるほど駐車料金は安いです)
標識に従って右の道を歩いて行きます。
下に咲いていた今年初見のキランソウ。
先に進むと、わぁ!なんだか素敵。
少し茶色がかった緑は、カエデの新緑と花でした。奥は葉桜です。
上の方には少しだけ花が残っているようでした。
道の脇に咲いていたアケビ。この花は最終回にも出演予定です。
横に咲いていたこちらの花。どこかで見たような気がしますが、その場では思い出せず。
家に帰って調べて思い出しました。コクサギの花です。
枝に乗っている小さい虫も気になりましたが、こちらの名前は不明です。(下はトリミング写真)
さらに進んで小さい川を渡ります。ここにも沢山のカエデ!
ここから色々な花が出現。
今年初見のシャガ
ヤマブキは沢山咲いていましたね~
まだアセビがこんなに咲いているとは。
シキミの花はあちこちで見かけました。
さらに先に進みます。意外に距離がありました。
そして、もう一つ小さい橋を渡った先に、ようやく三千院の石段がありました。
まだ時間が早いからか、人はあまりいません。
鮮やかなシャクナゲが咲いていました。
シャクナゲはこれから沢山見ることになりますのでお楽しみに(笑)
石段を登っていきます。
やっぱりカエデが綺麗!何枚も同じような写真を撮ってしまいました。
そして奥の方に沢山の人が。いったい何をしているのでしょう。
あらら、勝手に8時半開門と勘違いしていましたが、9時開門だったようです。
時間は8時45分。
私も人々の中に入り、門前の見事なしだれ桜とカエデのコラボ写真を撮って開門を待ちます。
やっと開門です!
石段を登って中に入りました。
(つづく)
【撮影:2025/4中旬 京都市左京区】
宇治川散歩の続き、天ヶ瀬吊り橋を渡るところからです。
今回、右岸から左岸に吊り橋を渡った後、Uターンしてもう一度吊り橋を渡りました。
理由は簡単、左岸からでは逆光で橋が真っ黒になったからです。
ということで、左岸から右岸に渡る様子をパチリ。
コロナ禍のときは、毎週のように通った宇治川ですが、今回は数カ月ぶり。
久しぶりに行ったら懐かしい感じがしました。
水面を見下ろすと、ホシハジロとキンクロハジロが泳いでいました。
上流に目をやると・・・
遠くに白虹橋が見えています。そして水面には・・・
お~、結構沢山のキンクロハジロがいました。
ここからはまた左岸に出て川沿いを歩いていきます。
そして、先ほど見えていた白虹橋を渡ります。
さっき渡った天ヶ瀬つり橋が遠くに見えています。
もう旅立ってしまったという情報も多い中、ここではまだキンクロハジロが沢山残っていました。
おそらく、揃って旅立つ準備をしているのでしょう。
結構な数が見られました。
不思議なことに、大半がオス。10羽中、メスは1~2羽という感じです。
去年は4月上旬まで見られましたが、今年はいつ頃旅立つのでしょうか。
などと考えながら、今度は右岸を下流方向に歩いていきました。
クチナシの実に
アオキのつやつやの赤い実
びっしり白く咲くスズシロソウ、まだ葉っぱだけです。
左岸には色々な春の花が咲くのですが、少し時期が早かったのか今回は皆無。
次のお楽しみに取っておくことにしました。
最後に、先日もご紹介した「あじろぎの道」。
ここで見かけた鳥さんたちを載せて、今回の宇治川散歩の締めくくりにしますね。
ツグミです。見事な枝被り・・・
ヤマガラですね。これはもう枝だらけで何がなんだか分かりません。
載せるなレベルです。
そして、サクラの木の枝をちょこまか飛び交っていた鳥の姿が・・・
うわ~、エナガの落武者姿・・・
こっち向いて!
苦心惨憺、粘りに粘って、やっと顔が見えましたが、やはり枝だらけ。
しゃーないなー
撮ってもいいよ。
少々枝がかぶっていますが、やっと可愛い姿を撮ることができました!
エナガちゃんありがとう。
ということで、支離滅裂な宇治川投稿最終回、これにて終了~
【撮影:2025/3下旬 宇治川】