なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2021年1月

2021-01-31 06:00:45 | 道草日記

令和3年1月、今年最初の道草日記です。
昨年1月に始まったコロナ禍、いつ終わるとも知れませんが、道草観察にはほとんど影響がありません。
黙々と歩いて道路脇や線路沿い、川辺や田んぼの草を見ていると、ざわざわした心が静まってきます。
ただ残念なことに、いつも観察場所にしていた通勤路の整備がどんどん進み、ほとんど道草がなくなってしまいました。
そこで、今年からは従来拡大版としていた、通勤路以外の地元徒歩圏内で見られる草花も対象にすることにしました。
ただし、宇治川や山科川沿いは道草日記の対象外としています。
それでは、今年もなつみかんの道草散歩にお付き合いくださいませ!

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は1月に今シーズン初見 だったもの
・アメリカフウロ  
先月と同じ場所です。他の場所でも葉は出ていますが、むしろ紅葉してる感じ。


・オオイヌノフグリ ☆ (星の瞳、瑠璃唐草)
田んぼの畦で見つけました。寒い朝だったのでちゃんと開いていませんが、嬉しいです。


・オオキバナカタバミ ☆(花)

カタバミの仲間はお日様がでないと花が開かないので、なかなか花を見られませんでしたが、晴れた休日ついに花が・・・
それも知らない間にあちこち沢山咲いていました。


・オニタビラコ  
・カタバミ 
・カラスノエンドウ
ひと頃花がいったん増えましたが、寒さでまたあまり見かけなくなりました。


・キュウリグサ 
・コセンダングサ
・コマツヨイグサ   上旬には咲いていたんですけどね~
・スイセン 
周りが立ち枯れる中、凛と咲く姿が素敵!
 

・スズメノカタビラ ☆ (花)
そうそう、今くらいから咲き始めるんでした。
あとひと月もしたら、「雑草!」と抜かれるのですが、生え始めは緑が嬉しいです。


・スミレの仲間
何スミレか分かりませんが、咲いていました。周りは種だらけ・・・


スミレの仲間は閉鎖花を付けていることが多く、大抵こんな姿で咲いています。
虫の少ない時期には合理的ですね。


・セイヨウタンポポ

あの池中が凍った日に咲いていた姿に感動しました。


・セイタカアワダチソウ
・タネツケバナ ☆ 一度マンションの植え込み下で見つけて写真を撮ろうと次に行ったら抜かれていました・・・
・チチコグサモドキ
・ツタバウンラン
・ツルニチニチソウ ☆
寒波で一時花がなくなりましたが、その後の陽気でまた開花!


・トキワハゼ
やっと何とか撮れました。冬の花は小さすぎです。


・ナズナ 
時々マンションの庭とかにも咲いていて、ここは田んぼだったのかな~て思います。


・ニセカラクサケマン 

最初は山科川でしか見なかったのに、最近はお散歩コースのあちこちで見られます。
私が運んでいるんじゃないですよね。


・ノゲシ
先月は一番咲いている花として紹介しましたが、寒波でちょっと少なくなりました。
それでも霜が下りない場所では元気!


・ノボロギク
元気元気です!


・ハハコグサ:勘違いしたのか咲いていました。葉は時々見かけます。
・ハルジオン ☆
記事にもしましたが、なんとスーパーの横の植え込みの下でハルジオンが開花!


・ヒメジョオン

あれほどあちこちに咲いていたのに、一気に消えてしまいました。
最後に残ったのがじいちゃん家の門扉の外。可哀そうで抜けません。


・ヒメツルソバ
・ホトケノザ

先月あんなに咲いていたのに、今月の寒波でほとんど見られなくなりました。
わずかにあぜ道で咲いていた花です。


・マメカミツレ ☆
目立たない花ですが、じんわり勢力を拡大している気がします。
街路樹の下がお気に入り。カミツレという名前ですが、香りはありません。


・マメグンバイナズナ
・ムラサキカタバミ ☆ (花)
・ヤエムグラ ☆(花)
びっくりしたのがヤエムグラ。ハルジオンの横でしっかり咲いていました。やはり暖かい?


・ユウゲショウ:まさかのまさか、あぜ道で1輪咲いていました。

〇葉、芽のみ
・アカカタバミ
・アメリカオニアザミ
・アルストロメリア ☆
これを道草に入れるかどうか悩んだのですが、複数の道端でみかけたので載せることにしました。
まさかこんな花が道端に生えていると思わなかったので、去年は花が咲くまで何か分からず悩んでいました。


・オランダミミナグサ ☆
生えてきたと思ったら、下旬には緑の葉はオランダミミナグサばかりになりました。


・カニクサ
・カラムシ
・ギシギシ
・クコ
・シロツメクサ
・セイヨウカラシナ
・ドクダミ
・ナガミヒナゲシ ☆:特徴のある根生葉、去年は悩みましたがもう覚えました!
・ニシキソウ
・ノアサガオ:ついに花がなくなりました。  
・ノミノツヅリ:毎年花を楽しみにしていたのに、歩道整備で消えました。持って帰ればよかった!
・ハゼラン
・ハナカタバミ
・ヒガンバナ
・ミチタネツケバナ ☆:こちらも特徴のある根生葉。まだちょっとひ弱です。
・ヨモギ

・ランタナ:気温が氷点下になってほとんどの株が枯れてしまいました。

〇実、種、終わりかけ 
・イヌホオズキ(実):氷点下で大半が朽ちてしまいました。
・エノコログサ(枯)
・オオオナモミ(実)
・コセンダングサ(実)
・セイタカアワダチソウ ☆
ふわふわ綿毛をみると、ついパチリ。


・セイヨウタンポポ
旅立つ前の綿毛が、凍りかけていました。


・ナガエコミカンソウ
・ノゲシ
・ヒメムカシヨモギ(綿毛) 
・フユサンゴ
・メヒシバ
・メリケンカルカヤ
・メリケンカヤツリ

以上、のべ67種類。
かなり減った先月の73種類よりさらに減りました。
こうやって見ると、冬枯れの中でも季節は確実に春に向かっていますね。
今年も道草日記をよろしくお願いします!

コメント (11)
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温室の花シリーズ(第2回)~ベゴニアの仲間たち

2021-01-30 05:40:59 | 植物

温室の花シリーズ、第二弾はベゴニアの仲間です!
冬に限らず、宇治市植物公園の温室にはいつもなにかしらベゴニアの仲間が咲いています。
ベゴニアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の花の総称です。
一番よく見かけるのは、あの宇治市植物公園のうさちゃんの衣装にも時々登場するベゴニア・センパフローレンス。



これは木立性ベゴニアの中では一番有名ですが、今日ご紹介するのはこれではありません。
というとどんなすごい蘊蓄が語られるかと期待してくださる向きもあるかもしれませんが・・・

とりあえず、ベゴニア・パルビフロラの名札があったこちらから。
白い花に黄色い蕊が際立っています。
こちらは雄花でしょうか。


なぜか宇治市植物公園の温室は雨が降ると、温室の中にいてもずぶぬれ。
でも花は生き生き。


この木の小さい橋の右手にもベゴニアの仲間が沢山生えています。
でも名札がありません。




どのベゴニアもそうですが、閉じたような花弁がぱかっと開いて中の黄色い蕊が見えてくるようです。


こちらは前に葉だけ投稿したことがある、レックスベゴニアのエスカルゴ。
花も可愛い!
ベゴニアには雄花と雌花があるそうですが、こちらは魚の卵のように粒々なので雌花でしょうか。
花弁の後ろに子房が見えます。
詳しいところは前にさざんかさんが記事にしてくださっていました。
(この記事を投稿する前に気づけばよかったのですが・・・)


特徴のある花なので、ネットで色々調べてみたのですが、結局ベゴニアには木立性と根茎性と球根性があること、
南米原産らしいが、ほとんどが改良された園芸品種であることが分かっただけでした。
ちなみに、今回載せた中で、うさちゃんを含め、最初の3種類は木立性、レックスベゴニアは根茎性だそうです。
レックスベゴニアにはこのほかにも葉が美しい種類が多く、まるで観葉植物のように育てられるそうです。
下の写真は、撮りにくいところを無理に撮ったレックスベゴニアの品種(多分)。雰囲気だけ。


もう一つの球根性ベゴニアは、まるでバラのように咲く品種が多く、今人気だそうです。
リーガースベゴニアなんてのが、有名なようですね。
写真でみると、ホームセンターなどで売っているのを見かけたことがあります。

ちなみに、日本にほぼ野生化しているシュウカイドウ科シュウカイドウ属といえば、このシュウカイドウ。
てっきり国産だと思っていたら、中国原産なんだそうです。
もうすっかり日本ではお馴染みで、日本の原風景にも溶け込んでいます。
下の写真は8月に撮った写真です。

(2019/8上旬 滋賀県)

わりと綺麗な花が多かったので2回目の特集としました。
でも、最初に書いた通り、園芸品種が多く植物的なことは何も分かりませんでした。
何かご存じの方がおられたら、どうぞご教授くださいませ。

(追記)
fukurouさん、ヒントをありがとうございました!
また、さざんかさん、以前の木立ベゴニアの投稿大変参考になりました。
引き続き、よろしくお願いします。

【撮影:2021/1/23 宇治市植物公園】

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新シリーズ・温室の花始動! 初回はノボタンの仲間

2021-01-29 05:30:26 | 植物

毎日ネタ、ネタと悩む日々とはもうおさらば。
構想1日、作業2日を経て、ようやく温室花リスト(暫定版)が完成しました!

日本の野草好きなので、これまで植物園に行っても、冬以外ほとんど温室に入りませんでした。
今思えば、折角難しい外国の花を育ててくださっている植物園の方々に申し訳なかったです。
世の中はグローバル化社会、今こそ温室に咲く、世界の花を紹介しようではありませんか!
・・・と思ったものの、ネックとなるのがあのカタカナ名前の複雑さ。
毎度名札を撮ってはそれを一生懸命書き写す手間がとても大変!
そこで、道草リストの要領で、行くたびに花の名前、学名、科名、原産地、花の色、見た場所、見た日・・・
などを記録することにしました。
また、花の写真はリンクで見られるようにしました。
これを使えば、科で集めたり、色で集めたり簡単!
名前もコピペでOKといいことづくめです。

前置きが長くなりましたが、そういうことで今日からネタのないときには温室の花をご紹介することにします。
場所は時節柄、宇治市植物公園が主で、一部京都府立植物園の温室からも出していく予定です。
記念すべき第一回は、長い花期と美しい紫の花が印象的なノボタン科の花です!

最初はこちら。
ヘテロケントロン エレガンス 'コートダジュール'
園芸品種ですが、見ての通り折れ曲がった蕊がいかにもノボタン科。
シコンノボタンに似ていますが、ノボタン属ではなくメキシコノボタン属だそうです。
深い紫色も魅力です。


過去写真を見てみると、冬だけではなく、春も夏も咲いています。
これだけ温度に適応力があるのだったら、温室でなくても咲きそうですが・・・



お次はちょっと珍しいノボタン科の花。
コメツブノボタン
1月初めに京都府立植物園に行ったときに見つけました。
その名の通り、小さすぎる花は、ほとんどの人がスルー。でも可愛いです。
インドネシア原産。



雰囲気分かっていただけますでしょうか。
ネットで見ると紫色の蕊が美しいようなので、今度はその姿を見てみたいです。

(2021/1上旬 京都府立植物園)

温室には「メディニラ」という名前の付く花が何種類かありますが、それが何とノボタン科でした。
まずはこちら。
メディニラ・クラサタ
透明感のある花をよく見ると、確かにノボタンの花に似ています。
雄蕊に長短があって、短い蕊と長い蕊があるのが特徴のようですね~


別名シャンデリアツリーがぴったり!

(2020/1上旬 京都府立植物園)

お次はこちらです。
メディニラ・スペキオサ
つい最近、宇治市植物公園で見たのは実でしょうか。
付き方は確かにクラサタと同じくシャンデリアっぽく、葉もノボタンに似ています。
茎の付け根から流線型に伸びる葉脈が特徴的ですね。

(2021/1下旬 宇治市植物公園)

マイアルバムを紐解いてみると、8月に綺麗なピンクの花が咲いていたようです。
ほぼ同じ場所で撮った写真です。

花のアップ。透明感のあるピンクの花は、確かにノボタンの姿です。

(花の写真は、2020/8/30  宇治市植物公園)

メディニラ属、過去のアルバムを見ると、他にもいくつかありそうです。
残念ながら花の写真がないので、今度見たら追加していきますね!

いかがでしたか~
こんな感じで、自分としてもあとで図鑑的にみられたらいいな~って思っています。
どうぞ、ご贔屓に!


コメント (14)
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冬枯れにモズ点景~宇治川Weekly散歩2021/1/17

2021-01-28 05:39:56 | 植物

相変わらず暇さえあれば川辺を歩いています。
前に投稿したのが1/11の光景。
1週間足らずで景色が変わるわけもなく・・・
あ、でも橋のたもとにお久しぶりのムラサキツメクサちゃん発見! 元気だった~?


でも色があったのはこれだけで、あとは延々枯れ野原・・・


右手に生えているのはメリケンカルカヤ。
うんとズームで見てみると・・・


うん、これがなかなか綺麗なんですよね。綿毛が光って・・・
と自分を慰めながら歩き続けます。
何も見つからないまま、京滋バイパスの高架の下までやってきました。
ここにいつもいるネコ。餌を待っているのでしょう。
そんなに見つめないでください。


高架下には沢山のノゲシが生えています。
水もかからない場所でよく元気に咲いていること・・・


お顔を見せてくださいませ。


ここで元来た道をUターン。
まだ鳥が食べないセンダンと・・


まだ穂がふわふわのススキを横目で見ながら歩きます。


そこに何かがちらっと見えました。鳥?
うまいこと枯れた茎に止まってくれました。今年初見のモズです!


ちっちゃ~
急いでもう一枚。トリミングしてみました。
目のところの線の色が薄く、おなかにうっすらうろこ模様があるので、メスのようです。


もうちょっと近づいて撮ろうと思ったら、向こうから双眼鏡を持ったオジサンが・・・
ちょ、ちょっと待って!
思う間もなく、モズは飛んで行ってしまいました。
というわけで、点のようなモズしか撮れず、点景でした~

この日のお散歩はここまで。
橋のたもとのセンダンの木に「またね~」とご挨拶して帰りましたとさ。


【撮影:2021/1/17  宇治川】

<お知らせ>
先日来せっせと取り組んでいた「温室花リスト」ができたので、明日から温室の花の特集です。
名前のややこしさにめげず、どうぞ来てくださいませ~

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寝坊助ちゃんの水鳥たち

2021-01-27 05:40:40 | 鳥さん

宇治市植物公園の特集もあっという間に終わってしまったし、週末お出かけできなかったし・・・
というわけで、今日は少し前にちょこちょこっと撮ってお蔵入りしていた写真を引っ張り出してきました。

いつものK池、雨が少なかったので水が減ってしまい、カモでも足が立つくらいになっていました。
ところが、この日見たのはびっくりするような光景・・・
なんか、カモ増えてない?


しかも・・・


ズームで見てみると・・・
これまでキンクロがほとんどで、ホシハジロは数羽だったのが、ホシハジロの大軍勢が!


しかもみんな寝てる~


かろうじて浮いていられる池の中ほど、気持ちよさそうにみんなぷかぷか浮かんでお昼寝中・・・
動かないので、せっせと数をカウントすると、なんと合計約280羽いました!

よく見ると、目が白い・・・
調べてみると、カモの瞼は白く、下から上に閉じるそうです。


池の端に近い場所にはハシビロガモの小団体がいました。
こちらもほぼぐっすり・・・


私がカメラを向けたからでしょうか。睨まれてしまいました。
オレンジ色の細い足が可愛いです。
立ってて疲れないのかな~


後は・・・絶対に振り向いてくれなかったダイサギと、


すいすい泳いでいたのに、この後私を見て飛び立ったカワウと・・・


数が急に増えたオオバンと・・・


ふわふわのセイタカアワダチソウの泡立つ綿毛だけでした~


おしまい。

【撮影:2021/1中旬 宇治市】

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