なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ヤブミョウガの藪とソクズの花のお客さん

2023-07-17 05:30:51 | 植物

一昨日、久しぶりに所用を済ませた後、桃山御陵の横の道を歩いて帰りました。
歩道脇の斜面や、林床には四季折々の草木の花が咲き、結構楽しめる場所です。
(何度も、オドリコソウの群落をご紹介した場所の近くです)
今回はというと、残念ながら草刈りを行った後だったらしく、草一本生えていません。
ところどころに、白い花を付けたヤブミョウガが点々としているだけです。
ところが、そのヤブミョウガですが、とある場所でえらいことになっていました。



お分かりでしょうか、森の木々の下にびっしりと咲いているのがヤブミョウガです。
私の経験でこんな感じで林床に咲くのを見たのは初めてです。


多すぎてどこを撮っていいのかもわかりません。


ふぅ、ちょっと興奮しすぎました。
気を取り直し、ヤブミョウガの復習をば・・・


ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草で、関東以西の林床に生えます。
暗い藪に生え、葉がミョウガの葉に似ていることからこの名がつけられたそうです。
どちらかというと暖地系の植物ですが、温暖化が進むと北の方にも進出するかもしれませんね。


ヤブミョウガは雌雄異花で、一株に雄花と雌花(両性花)が見られます。
この写真では、黄色い葯を付けた雄花、もう受粉が終わって実になりかけている雌花、若い実が見られます。
白い実には最初は長い花柱が残っています。


書きながら、今さらながら「へ~」でした。
それにしても花が多いです。湿った場所に生えるそうですので、今年の気候にぴったりだったのか・・・


さて、群生しているといえば、もう一つ。


ここはわざとなのか、たまたまなのか、草刈の難を逃れていました。
何かお分かりですか?
もう少し近づいてみます。


かなり大型の植物で、奇数羽状複葉、上に散房状集散花序を付けています。
こちらは、ソクズ(ガマズミ科ニワトコ属)。別名クサニワトコ。
その名の通り、草本のニワトコです。
本州~九州に分布し、草丈1~1.5mと相当大型になります。
なので群生しているとかなり目立ち、前に特急列車の車窓から咲いているソクズを確認したことがありました。

とにかくでかい、という印象なのですが、その花序を見てみると・・・


白い小さい花のなかに点々と黄色い実のようなものが見えます。


別の写真で。


トリミングすると、銀色の蕊を付け五裂した小さい白い花が多数と、黄色い物体が見えます。
この黄色い実のようなものは腺体。
白い花からは蜜が出ず、真ん中がくぼんだ腺体から蜜が出るそうなんです。
なので、その蜜を求めてアリさんがくっついていますね。


こちらは咲き始めの花序。どうも花が咲くのと同時に腺体も黄色くなるようですね。


花が終わった後はこんな感じになっていました。黄色かった腺体は緑に。
白い点々の部分は若い実になりかけ?そこがよく分かりません。
実はニワトコ同様赤く熟すそうですが、その前に刈られてしまうので未だ未見。


地味なテントウムシが来ていました。こちらはニジュウヤホシテントウのようですね。
久々の対面です。


そこにふわりとやってきた大型のチョウ!


蜜を一心に吸っていたので、私も一心にパチパチ。
少し青みがかった翅が綺麗です。


どの角度から見たら、こんな風に見えるのか・・・
これで分かりましたが、後ろの翅の突起がありません。


最初はクロアゲハかと思いましたが違いました。
写真では分かりにくいですが、翅の付け根にオレンジの斑紋が見えました。


日本に生息する大型のチョウであるナガサキアゲハのようです。
前にわが家のミカンの木に沢山卵を産んで、どでかい幼虫になったことを思い出しました!


久々の出会いでテンションアップ!
順番入れ替えて速報で出すことにしました。
同じような写真ばかりですみません。

明日からは、お散歩で見た花や生き物をちょこちょこと出していきますね~

【撮影:2023/7/15  京都市伏見区】

コメント (14)
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