なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記 2023年5月

2023-05-31 05:26:16 | 道草日記

2023年5月の道草日記です。
今年の5月は真夏のような日があったかと思うと、最高気温20℃を切る寒さの日、
週末ごとの雨に、その後の晴天など目まぐるしく気候の変わる一ヵ月でした。
そのせいでしょうか、咲いている花がえらいことになっています。
えらいことって?
まあ、ご覧くださいませ。

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)    120種類  +12
・アカカタバミ(花)
・アカツメクサ
・アメリカオニアザミ(蕾)☆:除草のすきを縫って伸びた株から蕾が。
・アメリカフウロ(花)
もうほとんど実になっていますが、名残の花が。


・アルストロメリア(蕾)逸
もう花の時期なのですが、何度も草刈りされるのでようやく蕾に。野生化も楽じゃないよ。


・アレチギシギシ(花)

何気にあちこちに生えてきています。


・アレチハナガサ(花)☆
葉に気づいたと思ったら、もう花が咲き始めていました。


・イヌガラシ 
・イヌホオズキ
・イヌムギ(穂)
・イモカタバミ
・ウチワゼニクサ(花)☆
思いついて池の畔まで行ってみたらめちゃ沢山咲いていました・・・
 

・ウラジロチチコグサ 

地面にへばりついていたのが面白くてついついパチリ。


・エノコログサ ☆
可愛い穂が出てきていました。


・オオイヌノフグリ(星の瞳)
先月、最後の花でしょうと書いたのに、月末まで咲いていました。


・オオイヌタデ ☆
畑に生えてきたあの花、どうみてもオオイヌタデ・・なぜここだけ!? しかも季節外れ・・・

 

・オオカワヂシャ(特定外来生物)
減りましたが、まだ咲いていました・・・


・オオキンケイギク(特定外来生物)☆
わーっとオオキンケイギクが咲き始めました。特定外来だけのことはあります。


・オオキバナカタバミ

まだ咲いているなんて驚きです。


・オオスズメノカタビラ?☆:イネ科の穂がわーっと。全く自信なし。
・オオバコ(花)☆
まさに踏みつけられる場所にしっかり生えていました。

 
・オッタチカタバミ 
・オニタビラコ
・オヘビイチゴ(花)
もう終わったと思っていたら、少し咲いていました。


・オヤブジラミ(花)
意外と花期が長く、大半実になりましたが、まだ花も咲いています。


・カズノコグサ(穂)
・カタバミ(花)
・カモガヤ ☆:ハルガヤと並び花粉症の元凶とも呼ばれています。
・カモジグサ(穂)☆
あっちこっちでざんばら髪が・・


・カラー(逸)
・カラスノエンドウ(花)
・カラスムギ(穂)
・カワヂシャ ☆
今月見つけて一番嬉しかった花。在来のカワヂシャがあぜ道の水路に戻ってきました!
 

・キキョウソウ(花)☆
段々になった葉の脇からいくつも花が咲き上ります。ヒナギキョウソウも見てね。


・ギシギシ(花)
・キショウブ(花)

・キツネアザミ 
思ったよりあちこちで咲いています。道草エリアで3か所。
 

・キツネノボタン(花)
・キュウリグサ

2月頃からずっと咲いています。思ったより花期が長いです。


・ギョウギシバ(花)
花が沢山咲いていました。遠目にメヒシバを小型にしたような穂です。


・キンポウゲ
数は減りましたが、中旬頃までは咲いていました。
 

・クサイ ☆
調べるのに苦労した草、イグサ科でした。いっときのスズメノカタビラ並みに生えています。


・コウゾリナ
・コセンダングサ(花) ☆
なんでもう咲いてるの~!溝でちゃっかりと花を付けていました。


・コハコベ
・コバンソウ
・コマツヨイグサ ☆
綺麗なのでついつい撮ってしまいます。


・コメツブツメクサ
・コモチマンネングサ ☆
マンネングサの季節です。
間違いなくコモチマンネングサなんですけど、子供(むかご)が写ってない・・・


・シマスズメノヒエ ☆タチスズメノヒエと思ったのですが、葯が真っ黒なので、シマではないかと・・・
・シロツメクサ(花)

まだまだあちこちで大量群生中。


・シロバナツタバウンラン(逸) 
けっこう長く咲き続けていますね。



・スズメノカタビラ
・スズメノテッポウ(花)

・スミレ(閉鎖花)
・セイヨウカラシナ(花)

・セイヨウタンポポ(花)
年中無休。カンサイタンポポは見えなくなりましたが、西洋はあちこちで。


・セイヨウヒキヨモギ ☆
月末買い物に行く途中寄り道したら沢山咲いていました。しまった!もう記事書き終わったのに・・・


・セッカニワゼキショウ ☆
今回初見の花の中で、2番目に嬉しかった花。マンションの駐車場のブロック隙間に沢山!
 

・タチイヌノフグリ
・タチスズメノヒエ ☆:穂が出てきたみたいです。
・タチチチコグサ(花)
・チガヤ(穂)☆
一か所だけ道草の途中で見られる場所があります。一面咲いて揺れるチガヤに光が当たると綺麗です。



・チチコグサモドキ(花)

・ツタバウンラン
・ツボミオオバコ ☆:街中ではオオバコより多い感じが・・全体が柔らかいです。
・ツメクサ(花)
先月は全部実になったと思っていたら、案外咲いていました。背が高くなった!


・ツユクサ ☆
あらまあ、葉を見かけたと思ったらもう咲き始めましたよ。


・ツルニチニチソウ 

まだ咲いています。綺麗です。


・ツルマンネングサ(花)☆
葉は前から見ていましたが今月下旬一斉に開花。黄色く見えます。
 

・トウバナ 
今回は池のほとりで大量に発見。意外とあるものですね。


・トキワツユクサ(花)
近くで撮れました。


・トキワハゼ
めずらしく、沢山咲いていました。こちらは歩道の隙間です。


・ドクダミ(花)☆
こんなに一斉に開花するなんて・・・
 

・ナガミヒナゲシ(花)
GW前に実になる印象だったのに、下旬でも元気。白っぽいのは雨の後。
 

・ナズナ
・ナヨクサフジ(花)
さすがに減ってきましたが、下旬でもこの通り。


・ナルトサワギク(特定外来生物)
・ナワシロイチゴ ☆
なんとお散歩道の溝の中で発見・・どんな道や。


・ニゲラ(花)☆
待ちに待ったニゲラ開花!でもちゃんと撮ろうと思っている間に実に・・・


・ニセカラクサケマン(花)

まだあちこちで咲いています。
 

・ニワゼキショウ ☆:朝閉じてるので写真撮れなかった・・・
・ネズミムギ(花)☆
よく見たら沢山花(雄蕊)がぶら下がっていました!
 

・ノゲシ
・ノビル(花)
花だけではなく、細い葉?まで出てきていました。初めてです。


・ノボロギク
溝の中で、コセンダングサの早い花と並んで咲いていました。春秋同居!?


・ノミノツヅリ
・ハタケニラ
思ったより長く咲いています。月末でも沢山綺麗な花を見かけました。
 

・ハナヌカススキ(穂)☆
小穂からのノギが一本なのがハナヌカススキ、二本なのがヌカススキ。
写真が撮れないうちに、実に(泣)
・ハハコグサ(花)
さすがに終盤でしょうか。びよ~ん伸びています。


・ハルガヤ(穂)
・ハルジオン
・ヒナギキョウ 
・ヒナギキョウソウ ☆
キキョウソウだと思っていた半分以上が、頭頂にしか花が咲かないヒナギキョウソウでした。


・ヒメウズ

・ヒメオドリコソウ 
まだまだまだまだまだまだまだまだ咲いています。


・ヒメコバンソウ ☆
咲き始めの穂を撮ってしまったので、何が何だか・・・


・ヒメジョオン
ピントが合いやすいので、ついつい撮ってしまいます。どこにでもあるし。


・ヒメツルソバ
・ブタナ
先月はヒメブタナもあったんですけど、芝刈りで消滅・・・


・ヘビイチゴ(花)
一気に花が増えました。


・ヘラオオバコ(花)

・ペラペラヨメナ(逸) 
白からピンクに変わるので、紅白の配分がいい感じ。


・ホソムギ(穂)
・ホトケノザ
 

先月終盤と書いたところなのに、こんなに沢山あるなんて・・・
 

・マツバウンラン(花)
けっこう細々と咲いていますね。


・マツバゼリ

田んぼの方にはなかったのですが、池の畔にまだ咲いていました。


・マメカミツレ
・マメグンバイナズナ
造成地になんと大群生!


・マルバルコウ ☆
マメアサガオの葉が出てきたので、マルバルコウもあるかな~と探しに行ったら、なんと気の早い花が@@


・ミコシガヤ ☆
準絶滅危惧種とのことですが、宇治川や池の畔に結構普通に生えています。


・ムラサキカタバミ(花)

いつもの排水口のムラサキカタバミが咲いていました。
おうちの方が抜いても抜いても毎年生えてきます。


・メキシコマンネングサ 

咲くのはここだけ。沢山ありそうですが、地元では子持ちと蔓の方が強いです。


・メヒシバ(穂)☆エノコログサの横で穂を出していました。
・メマツヨイグサ ☆:昼だったので花は萎んでいました。
・メリケンガヤツリ ☆
オオキンケイギクの近くに沢山生えていました。


・ヤグルマギク(逸)
かなり花期が長いです。
近くのニゲラはあっという間に咲いて終わったのにまだまだ咲いています。


・ユウゲショウ(花)

ほんとうに多いです。うちのプランターでも沢山咲きました。
ん?誰が植えた??



・ランタナ(花) 
しばらくスルーしているうちに、下旬になって花を発見。
今の時期に咲くのですね!・・って最近は分からなくなりました。


・ワルナスビ(花) 
こちらも下旬に咲き始め。実が沢山なる、池の畔のワルナスビです。左は蕾。
 


〇葉、芽が主   41種類  +6
・アカザ ☆
ふと目を向けた先になにか赤いものが・・・あ~アカザ!


・アメリカオニアザミ(葉)

大抵抜かれるのですが、なぜかここまで大きくなりました。



・アメリカセンダングサ ☆:去年咲いていたので多分・・
・アリアケスミレ

・アレチヌスビトハギ ☆:荒れ地のような公園は道草の宝庫♪
・アレチハナガサ(葉)☆:多分ヤナギの方も出てきているはずだけど自信なし・・・

・アルストロメリア(逸)
・イタドリ

・ウチワゼニクサ
・オカタイトゴメ ☆
モリムラマンネングサと思っていたのは、オカタイトゴメだったようです。


・オオフサモ ☆:去年見た場所で今年も・・・日本の侵略的外来種ワースト100のひとつ。
・オギ(葉)☆:そういえば先月は「枯」で載せてましたね~
・オヘビイチゴ(葉)
五葉であることを確かめるためにいつも写真を撮っちゃいます。代り映えなし。
ウチワゼニクサと同居ですね。


・オシロイバナ ☆:うちの塀回りでも沢山の芽が・・・
・カニクサ
・カラムシ
・カンナ
・キカラスウリ ☆
去年見つけた場所を覗いていみたら、思った通り葉が出てきていました。


・ギョウギシバ(葉)
・クズ
・コセンダングサ(葉):まあ花は例外でほとんどはまだ葉です。
・コニシキソウ:よく見ると結構溝蓋の隙間などに生えています。
・コモチマンネングサ(葉)☆
子供(むかご)沢山付いてます!下旬には一斉に花が・・・


・スギナ
・セイタカアワダチソウ(葉)
いや~ここで一斉に秋になったら咲くのでしょうね~
葉がやすりで、茎がちょっと赤っぽいので分かりやすいです。


・セイバンモロコシ ☆:交通量の多い道の歩道の車道側で発見。
・センニンソウ
・ツユクサ(葉)
・トゲヂシャ(葉)
茎に沢山の棘があって、葉の付き方が独特。かなり微妙~


・ナツフジ

・ノアサガオ
・ハナカタバミ
・ヘクソカズラ(葉)☆

通勤途中で何も考えずに撮りましたが、ピンボケ・・・


・マメアサガオ(芽、葉)☆
そろそろ出てくるころかなと思ってみたら正解!双葉と少し育った株。
 

マルバルコウ(芽):花だけのはずないですよね。探したら可愛い双葉が沢山。

・ヤブガラシ
・ヤブカンゾウ 
・ヤブマオ 
毛虫ちゃんがついていたので一緒にパチリ。
ちなみにこのヤブマオ、一週間後にきれいさっぱり草刈り。
 

・ヨウシュヤマゴボウ ☆:思いがけない場所に大きな葉を広げています。
・ヨモギ

・ランタナ(葉)

〇実、種、終わりかけ  21種類  +5
・アメリカフウロ(実)☆

草全体が草紅葉みたいになって綺麗です。
 

・オオオナモミ(実)
・オッタチカタバミ(実)

・オヤブジラミ(実)
これがしらみ??虱を見たことがないので分かりません・・・


・オランダミミナグサ(花後)
・カラスノエンドウ(実)☆
・キツネアザミ(綿毛)☆

花の写真を撮ったのと同じ場所で半月後・・・


ギシギシ(実)
・キツネノボタン(実)
池の畔には結構ありましたね~


・スイバ(実)
・セイヨウカラシナ(実)

・セイヨウタンポポ(綿毛)
・ツメクサ(実)
・ナガミヒナゲシ(実)
その名の通り、長い実。


・ニゲラ(実)☆:すぐに実になっちゃった~
・ノゲシ(綿毛)
一番柔らかそうな綿毛がノゲシの綿毛。チークブラシにいかが?
うわ~顔中に種が!


・ノビル(むかご)
こんなに巨大になるのですね。これが落ちたら芽がでてくるんだ~


・ハタケニラ(実)☆
もっと前からあったはずですが・・・


・ハナヌカススキ(実)☆
全体が茶色くなっちゃったので、実だと思うのですが・・・
ほんとこうなったら糠みたいですね。


・ヒメウズ(実)
・ヘビイチゴ(実)
花が咲いた後は、赤い実が次々と・・・


以上、のべ182種類。
先月見た数が159種類でしたので、23種類増えました。
今回驚いたのが、早春からずっと咲き続けている花と、夏から秋に咲く花が同時に咲いていたこと。
きっと春の花は「まだ涼しいわ~」、夏の花は「もう暑いから咲こう」と考えているとかいないとか。
(科学的じゃないので、信用しないでくださいね。)
特定外来生物が咲いている一方、在来種がしっかり残っているのも嬉しいです。
ノビルの花をお散歩コースで見たのも初めて。
いろいろ楽しいことがいっぱいありました。

【撮影:2023/5  宇治市】


コメント (17)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケリの子育て奮闘記

2023-05-30 05:29:33 | 鳥さん

昨日、六甲高山植物園のもっと高山ぽい植物を投稿するとお約束しましたが、その前に・・・
もう5月もあと2日で終わり。
明日は道草日記ですので、今日4月から5月にかけて見たケリの子育ての様子をご覧いただきますね。

<4月16日>

今から1か月以上前になりますが、いつものように田んぼの畦道をお散歩していると・・・
あ、ケリ!こんなに近くにいるのに、逃げません。
鋭い声で鳴いています。


あれ、近くの家の屋根の上にもう一羽。
冬の間よく見かけたご夫婦でしょうか。こちらも鳴いています。


写真を撮っていると、畦道の一羽が泥だらけの田んぼの方にとことこ歩いていきました。
その様子を撮ろうとパチリした写真の中に・・・あれ、真ん中にいるのはもしや・・・


無理やりトリミングして拡大。間違いなく雛鳥です!


ケリ(チドリ科タゲリ属)は地元では留鳥として繁殖します。
以前、大阪の実家近くの田んぼでも子育て中のケリに威嚇されたことがあったのを思い出しました。
大声で鳴くのは雛に近づくなという脅しなのでしょうか。

Wikipediaにかかれた生態がまさに今回見たケリそのもの。
勝手ながら少し改変・コメント付きで引用させていただきますね。

繁殖期は3~7月で、抱卵は3月初~中旬に始まり、抱卵・ヒナ養育にそれぞれ約1ヶ月程度かかる。
⇒ 雛を4月中旬に見かけたのでぴったり!
✓一巣4卵で、時には3卵、稀に1卵-5卵が確認される。
⇒後で分かりましたが、雛は3羽いました。

✓巣は水田内や畦などの地面に、枯草を敷いて作る。よって農作業による影響を、著しく強く受ける。
⇒この場所は休耕畑なので、邪魔されずに繁殖できたものと思われます。
✓非常に警戒心が強く、テリトリーにトビやカラス、人などの外敵が近付くと、鳴きながら激しく威嚇、追い払う。
この甲高い鳴き声が、「キリッ」、「ケリッ」などと聞こえるため「ケリ」という和名が付いたと言われる。

⇒なるほど~、遠くから人が近づいただけで急に鳴き始めます。

<4月23日>
1週間後、朝のお散歩をしているとまた甲高いケリッという鳴き声が聞こえました。
いるいる!
驚かさない位置からそーっとカメラを向けると、いたいた。
ちょっとは大きくなったでしょうか。

あ、二羽います! 小さいのにもう足が少し長くて黄色いですね。


警戒音を出し続けながら見張る親御さん(♂も♀も同じ模様なので、区別がつきません)


<4月29日>
さらに約1週間後、様子を見に出かけました。
私が畦道に足を踏み入れる前からもう警戒音。


親の苦労も何のその、天真爛漫な様子が可愛い~






二羽いました。


<5月5日>
このころはGWだったので何度も足を運びました。
親ケリが警戒中~


お~、一羽がキャベツ畑の方に。


よく見たら三羽いる!


てんでに何かをついばんだり、たんけんしたり・・・
そのうち一羽がとことこ反対の方に。


お花畑の方に行こうっと♪


もう、全く目が離せないんだから~


見るからにしっかりしてきましたね。

<5月11日>
前の週末に大雨が降ったので雛がどうしているか心配して、出勤前に立ち寄りました。
やった!親ケリの警戒音が聞こえるということは雛はちゃんといるということです。
一羽は屋根の上。イメージ的にはお父さんかな。


もう一羽(私の想像ではお母さん)は休耕畑の方にいました。


目線の先の方に・・・
お~、雛鳥がいましたね!もうかなり大きくなって、顔つきもキリっとしています。


親と子の位置関係はこんな感じ(左)、奥の方に子供が二羽(右)
遠目には結構大きく見えますね。


<5月25日>
その後、忙しくて足が運べず、最初に雛を見てから1ヵ月以上たってしまいました。
もう巣立ってしまったでしょうか。
いえいえ、ちゃんと警戒音が聞こえます。
どこにいるのでしょうか。
あ、あそこに。あれ、ご夫婦?


いえいえ、後ろの方のケリは大きさは同じくらいでしたが、全体が幼いです。
もう若鳥と言ってもいいほど大きくなった雛鳥です。


ああ、お父さんは屋根の上でした。


この大きくなった雛ちゃん、シロツメクサが生える畦道をとことこ歩いて・・・


ちょっとしつこいけど、あまりに可愛かったので見てくださいね!




お母ちゃ~ん!
ときどき、お母さんの方を眺めます。


危ないことしたらあかんよ。


お分かりでしょうか。どんどん近づいてきています。




「楽しいな~」
最大ズームで撮っていたのですが、最後は足が画面からはみ出すほどに。


突然、気づいたのかくるっと振り向いてとことこと帰っていきました。


お母ちゃん、冒険してきたよ~


孵化から1ヵ月で巣立ちとのことですが、まだまだ行動がお子ちゃますぎです。
ちなみに、この日は1羽しか雛の姿を見ませんでした。
(写真がとれなかったのですが、この数日前に2羽見ています)
ひょっとして、残りの2羽は巣立ったのかもしれませんね。
そうだったらいいな~

長々と記録をご覧いただき、ありがとうございました!

【撮影:2023/4-5  宇治市】

コメント (23)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリンソウが満開~六甲高山植物園2023/5下旬(2)

2023-05-29 05:39:10 | 植物

昨日は第一目的だったサラサドウダンを中心に、ツツジ科をお届けしました。
でも六甲高山植物園のフェイスブックにも「5月が一番いい時期!」と書かれていたように、他にも見どころ満載。
疲れたらハンモックにごろんと寝転んで休むこともできます。
ただしこの日は・・・5月下旬にしては寒い!雨降りそう!

ということで、急いで見て回ることに。
回った順番ではなく、見た花の種類別に載せていくことにしますね。
(ただし、分類はいつもの通り、なつみかん流超アバウトですが・・・)

最初は六甲高山植物園に点在する水辺や湿地の花から。
入ってすぐのところには湿原っぽいエリアがあり、「あ、もう咲いてる!」のこの花が・・・


たった今までかなりの雨が降ってた感のある写真でしょう。
こちらは有名なニッコウキスゲ(ススキノキ科ワスレグサ属)です。
あまり自生地で見たことはありませんが、ここ六甲高山植物園ではほぼ毎年見ています。

巨大化したミズバショウの葉のわきに、クリンソウがぽつりぽつり。
これは期待が持てますね!


近くにこちらのヒオウギアヤメも咲いていました。
ヒオウギというと、オレンジのヒオウギや、隙間大好きヒメヒオウギを思い浮かべますが、アヤメもあったとは。
名前の由来は、やはり葉が扇のように広がるからなんだそうです。
調べてみたら、高山の湿地や、北海道の平地の湿原に自生するそうですね。


池の畔にも咲いていました。
アヤメは乾いたところに生えると思っていましたが、がっつり湿地好き。


同じ池の畔には、このナデシコ科の花。
確か横文字名前が付いていたはず・・・あった!2017年5月に名札を撮っていました。
「リクニス・フロスククリ」・・・覚えられへん。


池にはスイレンやコウホネの葉が沢山見えましたが、花はまだまだ少ないです。
でもちょっと咲いていました。
コウホネ(スイレン科コウホネ属)です。
コウホネ(河骨)という名前、骨が入るってちょっと珍しいですよね。
Wikipediaを見てみると、「底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるため」とありました。
そんな風に聞いたらちょっと怖いかも~


水辺の花の最後は、この時期サラサドウダンと同じくらい期待していた花です。
植物園のわりと端の方に群生します。
入り口です。


あ、看板があるのでクイズになりませんでしたね。
クリンソウです。ちょうどいい感じで咲いていました!!


サクラソウ科サクラソウ属、日本に自生するサクラソウ属の中では一番の大型です。
下から車輪上に付いた花が順番に咲き上り、仏塔の上部にある九輪のように見えることから名づけられました。
いったい何段くらいまであるのか、以前数えたことがありましたが、七段くらいまではありました。


雨量が少なく、気温が高い日が続くと、花弁の色が一部抜けたり綺麗ではなくなります。
その点今年は適度な雨と気温があったので、とても綺麗でした。
花の色は基本的な濃いピンクと


白のような淡いピンクに


オレンジがかった色まで!


京都北部の自生地でも、濃いピンクとオレンジがかった花は見ることができます。
シカの嫌う成分が含まれている草で、食害に合わないので最近増えているとのことです。
嬉しいですね~

こちらはほとんどがクリンソウですが、少しだけエンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)も・・・
リュウキンカのご親戚のようですね。


けっこうな密度で咲いていましたね~


木道の突き当りはこんな感じです。
奥の方にみえるヤマツツジと、緑がとても綺麗です。


先まで行って振り返るとこんな感じ。
けっこう多くの人が楽しんでおられました。


今年は自生地に行く余裕がなかったのですが、六甲高山植物園で沢山見られたので良かったです。
それにしても、西日本の930mの山上でこんなに高山の植物がみられるとはすごいですね。
明日はもっと高山らしいラインアップにしてみますね!

【撮影:2023/5/20  六甲高山植物園】


コメント (18)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まさにサラサドウダン爛漫~六甲高山植物園2023/5下旬(1)

2023-05-28 06:25:26 | 植物

前にどこかのコメントで「サラサドウダンを見たら六甲高山植物園に行きたくなる」と書きました。
それ以来、頭の隅に「サラサドウダン見に行きたい」がこびりつき離れなくなりました。
もう解決方法は行くしかない!というわけで、先週末の雨上がりの朝、勇んで出かけました。
六甲高山植物園は開園時間が10時と少し遅いので、少しくらい遠くても楽勝です。
ほどなく開園です。

入ったところにあった園内地図の後ろにもサラサドウダンの大きな木。
幸いお日様が出てきました。
さっそくパチリ。


ついさっきまで降っていた雨で、花も葉も濡れすぎててる~
でも綺麗です。


この木は、園内は行って左手すぐの看板の後ろにある木です。
いいタイミングだったようで、どの枝にも花がびっしり!


見上げると、またちょっと違う面白さが・・・
光の当たり方や、濡れ方で、花の色が随分違って見えました。


ここらでサラサドウダンの説明しなきゃ・・・と思ったら、可愛い手書きの説明版。
さすが植物園、完璧かつ面白い!


なんと六甲山にも自生しているのですね。
で、この説明版に書かれている、「東入口近くの巨木」というのがこちらです。


花が咲いていなかったら絶対サラサドウダンとは思えませんよね。
びっくりするほど大きいし、枝が下の方に張り出して、迫力満点!


反対側からみたところ。
まるでサラサドウダンのトンネルのようになっています。
この木が咲いているときに見られただけでも行って良かった~


きりがないですね。
とりあえず、他にもツツジ科の花が沢山さいていたので。順にご紹介~
サラサドウダンに近いところでは、同じくドウダンツツジ属のベニドウダンです。


前に京都府立植物園でもちょこっと花を見ましたが、こちらの木は結構大きいです。


雨上がりなので緑も赤も鮮明すぎて写真が実物よりきつい色になってしまいました。
こちらは、ロックガーデン脇に咲いていたムラサキツリガネツツジです。
同じく釣り鐘型ですが、ドウダンツツジ属ではなく、ヨウラクツツジ属です。
確かに~




白いツツジのような花が咲いていました。
少し最盛期を過ぎていましたが、まだ満開。何でしょうか。


少し大きくしてみると・・・


もうちょっとズーーーム!
花は白いツツジのようですが、葉がちょっと雰囲気違います。
こちら、シロヤシオ(ツツジ科ツツジ属)。
太平洋側の山地に自生し、五葉の葉なのが特徴だとか。
縁が赤くなって綺麗ですね。
実はこのシロヤシオ、愛子さまのお印なんだそうです。
(お印の名前は、ゴヨウツツジ)


雨で花が沢山散ってしまったのが残念!
でも散った花も綺麗。


確か六甲高山植物園には濃いピンクのシロヤシオもあったように思いますが、咲いていませんでした。
その代わりあちこちで咲いていたのが・・・


こちらヤマツツジでしょうか。
来る途中の道のわきなどでも結構咲いていました。
この時期に咲くのですね~

で、綺麗なオレンジ色のツツジはひょっとしてレンゲツツジ(ツツジ科ツツジ属)でしょうか。
綺麗な花には毒がある・・レンゲツツジは全草に強い毒があるので有名です。
子供がうっかり花の蜜を吸わないよう注意してくださいね。


お次、まだ咲いているとは思いませんでした~
綺麗なピンク色。


緑にピンクが映えますよね~
こちらシャクナゲ(ツツジ科シャクナゲ属)です。
何シャクナゲかは分かりません。


ということで、サラサドウダンをはじめとして、ツツジ科の花をお見せしました。
さて、ここで問題です。
この中で、落葉のツツジはどれどれでしょうか。

ここにもあったサラサドウダンと


ツツジ科ではありませんが、うっとり~のオオヤマレンゲ(モクレン科モクレン属)を
眺めながら、考えてくださいね。


で、答えですが、落葉のツツジ属は、シャクナゲとヤマツツジを除いて全部でした~
いわゆるツツジ属の花の中には、落葉と常緑と半落葉があるようで、ヤマツツジは正確には半落葉なんだそうです。

明日は六甲高山植物園の水辺に咲いていた花たちです。

【撮影:2023/5/20  六甲高山植物園】

コメント (20)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうなってるの!?植物編・鳥編~宇治川散歩2023/5中旬(4)

2023-05-27 06:23:56 | 植物

今日は、思わせぶりに後回しにした「驚きの光景」2種をお届けします。
最初はこちらです。
宇治川右岸を上流方向に歩き、観流橋を少し行った右手に見えたこの光景。
こ、これはすごい!



太い木にテイカカズラが絡みついて、びっしりと花を付けています。
ちょうど満開のタイミングだったようで、こんなに広がっています。


綺麗なのですが、「式子内親王の墓に巻き付いた」という伝説を知っているだけに、ちょっと怖い。
執念深すぎでしょう。


でもってこの絡みつかれている木はといえば・・・
ということで見上げてみました。
これではさっぱり分かりません。
先の方の枝に絡まったテイカカズラを写した写真でこの木の正体が分かりました。


そうです、エノキです。
この葉脈と、実を見るとすぐに分かります。


でも驚いたのはそれだけではありません。
見上げた写真の右側の枝にぽこぽこ付いている丸いもの。
そうです、この丸いものはヤドリギです。
下の写真はあまりうまく撮れていませんが、右側の枝を反対側から写したものです。
見ての通り、いくつものヤドリギが付いています。
左上の太い枝には、ノキシノブも結構付いているようです。


ヤドリギをアップで見てみると、少し色あせた黄色い実がまだ付いていました。
今年はレンジャクたち食べに来なかったのでしょうか。


テイカカズラを取り囲むヤドリギたち。


テイカカズラは寄生植物ではないので栄養分までは抜きませんが、日陰にはなると思います。
ヤドリギはその名の通り、宿主となる木の栄養まで持っていきます。
それでも元気に咲いて実も付けているエノキはやっぱりすごい!



切りがないので先に進みましたが、名残惜しく振り返ると・・・
左手のヤドリギを付けた木がこのエノキです。
おや、よく見ると街灯の柱にも沢山のテイカカズラが巻き付いていますね。


しつこくパチリ(笑)
最後まで楽しませてもらいました。


で、もう一つの驚きの光景がこちらです。
観流橋に流れ込む宇治ダム方向をみたところ、一羽の水鳥がすいすい・・・
大きさからみたらまるでハクチョウですが、頭がサザエさんのお父さんの波平さんみたい。


え~、これってアオサギやん!
なんでお腹まで水に浸かっているのでしょう。
まさか泳いでる?
ということで、しつこく狙ってみました。
あ、水の中に黄色い足が見えていますね。


こちらはもうちょっとよく見えています。
足が付くかつかない高さの水の中を移動しながら、餌をとっていました。


ここは静かに見えますが、結構な流れがあります。
人間だったら膝より高い流れに入ると流されるといいますが、アオサギは大丈夫なのでしょうか。
どんどん真ん中の方に移動していくので、私の方がハラハラしてしまいました。

大きなお世話よ!と言って睨まれました。
結構うまく魚を獲っていたようです。
少々リスクをおかしても、得るものは大きいのでしょうね~
感心しました。


ということで、白鳥の湖ならぬ青鷺の湖でした~
多分今みんな子育て中なので、なりふり構わずエサが欲しいのでしょうね。

最後の一枚は、同じ日に移動途中で見た宇治川畔の鷺コロニーの様子です。
結構沢山巣作りをしていました。
左上にアマサギ、その下の方にゴイサギが一羽ずついましたが、後はアオサギと白鷺メイン。
この一週間後に観察したところ、初めてアオサギの雛が見えました!


いかがでしたか?
みんな全力でしたたかに生きてますね~
(エノキさん、大変だけど頑張って!)

【撮影:2023/5/13  宇治川】

コメント (14)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする