最近婚姻色のサギをあちこちで見かけるようになったので、鷺山の様子を見に出かけました。
宇治川沿い、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の陵墓の森のサギコロニーです。
ここ数年、5月中旬頃から観察を始めていましたが、今年は少し早めです。
まずは鷺山の前の川をちらり。
サギの姿は見えません。
一羽のキンクロハジロがいただけ。あれ、まだ帰ってないの?
鷺山です。クスノキを中心に常緑樹が繁っています。
外からあまり見えないので落ち着いて繁殖ができるのでしょうか。
今年もサギたちが集まり始めていました。
全身が見えているサギは少ないですが、憧れのアマサギがいました!
鷺山以外では目にすることのないサギ、柔らかい亜麻色の羽が魅力的!
別の場所にもいました。まとまってみるのは初めてです。
おっとこちらはダイサギのバトルでしょうか?
観察を続ける間にも、ひっきりなしにサギが飛び立ったり・・・
戻ってきたり・・・
戻ってきたサギを見ると・・・
トリミングすると、くちばしに大きな枝を咥えて飛んでいました。
まさに巣作り真っ只中ですね!
行った日は快晴。
鷺山にはコサギ、チュウサギ、アオサギもいるはずですが、この日はダイサギ中心です。
美形ですね~
目元のコバルトブルーのアイシャドウがとても綺麗です。
いや~、本当に忙しそう。
ちょっと痩せてません?足の細さにビックリします。
前を流れる宇治川。
一羽のダイサギが餌を探していました。
無事に繁殖が成功したら、今度は子育てが待っています。大変ですね。
柔らかい風に吹かれて、川沿いをさらに歩いてみました。
川辺のセンダンの木
もう蕾が付いていました。美し灰紫色の花が咲くのももうすぐでしょう。
風に揺れるヘラオオバコ
最後は宇治川名物のオオシマトビゲラで。もうこの時期から出てくるのですね。
なぜか宇治橋付近に特に多くて、問題になっているようです。
私はというと、以前は超苦手でしたが、最近は慣れてしまって口の中に入ってこない限りスルーです。
この写真を撮ったのは10日ほど前。
少し前にもう一度見に行ったら、時間帯の違いかアオサギが沢山いました。
まだまだ目が離せません。
【撮影:2025/4下旬 宇治市】
3月中は地元の池に姿を見せていた冬の水鳥たち。
4月に入ると、いつ旅立ってしまうか気になり、時間を作って度々見に行きました。
4月7日 とても寒い朝
少しずつ木々が芽生えて緑色になっています。
池(水路)を見ると
オオバンが二羽。他にも数羽のオオバンがいつものようにくつろいでいました。
池のほとりの道、右手に広がるのはフラサバソウ。ビックリするくらい繁殖しています。
ムラサキケマンが沢山咲いていましたが
霜が降りて寒そう~
セイヨウカラシナの葉にも・・・
緑が萌えていた木は何でしょうか。
むむむ・・・ぶら下がり系の花が咲いていますが、何の木かよく分かりません。
望遠で撮りましたが、木には近づけないんです。
ということで、この日はこれにて観察終了。
4月10日 早朝
この日は通勤途中に南池で観察です。
3月までは、ハシビロガモとキンクロハジロがそれぞれ10羽くらいいたのですが・・・
どちらもいない!
いえいえ、一羽だけ残っていましたよ。
あとは、オオバンばかり。餌を与える人がいるのか、近づいてきます。
4月12日 早朝
この日も南池で観察。
逆光に数羽の鳥が見えています。オオバンやサギのようです。
目を池の反対側に向けると・・・
驚くべきことに、沢山の水鳥がいました。
キンクロハジロが沢山と、ホシハジロが少し。
みんなノンビリくつろいていますね。
おそらく、旅の途中で休憩しているのでしょう。こうやって休み休み、北の国に行くのですね。
池のほとりで佇むアオサギの幼鳥。これからはサギの繁殖シーズンですね。
サギ山が楽しみです。
昨日(16日)の朝、池のほとりを通りかかったら、キンクロハジロを始め、まだ何羽か水鳥がいました。
いつまで居残るのかもう少し観察を続けて、続報として報告します。
【撮影:2025/4上旬~中旬 宇治市】
今年の寒さは半端じゃなく、この記事を書いている土曜日も晴れると思っていたら夕方から雨になりました。
その分、花が見られないというわけで、今日は地元の鳥さんに再登場してもらいます。
マルバヤナギの芽、全然膨らんでいませんが、その分鳥さんの姿が見やすいです。
メジロがよくやってきて、どうも冬芽を啄んでいるようです。
あまり出てきてくれないアオジくん(♂)。アオジちゃん(♀)は大胆なんですけど。
久しぶりに正面から姿をみることができました。
いつもの場所にジョビコちゃん
いつもの場所にジョビタくん。珍しく逃げないので、何枚もパチパチ。
後ろ姿もとってちょうだい。
実がなくなっちゃった。とセンダンの木に止まって憮然としているヒヨドリ。
サギとカワウ。
あ、飛んだ!足の先が黄色いのでコサギですね。
こんな場所に止まっているとちょっとヘンな感じ。
このコサギはこの場所が好きなようで、よく見かけます。見晴らしがいいのかな。
この下には川があり、コンクリの護岸の上にカワセミを発見。
冬場はよくここに止まって餌をとっています。
あまりロケーションが良くないからか、ここで大砲レンズの鳥撮りさんを見たことがありません。
普通に散歩している人たちが見つけては「あ、綺麗な鳥がいる!」と喜んでいました。
そうこうするうち、電光石火で魚を捕ったかと思うと、向こうの方に飛んで行ってしまいました。
この場所は鳥撮りさんたちの人気の場所です。
とりあえず、ラッキーでした!
【撮影:2025/3上旬 宇治市】
先日大阪に出張に行きました。
水の都大阪の中之島界隈を歩いていると・・・
「おほえばし」(大江橋)を渡るところですが、橋の欄干の下にたむろするあの鳥。
あーあ、やっぱり。カワラバト、通称ドバトが怠惰な眠りをむさぼっている所でした。
ここが普段から居場所になっているのでしょう。
自分の羽や排せつ物の散らばった地面にぺったりへたりこんでいます。
街の美化に植えられた花壇にも・・・
まあ、器用に隙間に入り込んでグーグー
あ、目を覚ました。
手前の方にもいますね。
普通鳥は近づくと逃げるものですが、全く動く気配すらありません。
これがキジバトだったら、カメラを向けただけで飛び立つのですが・・・
さすが神経太いというか、安心しきっているというか・・・
ところ変わって地元の池です。
いつものように、カワウを取り囲むようにオカヨシガモがお休み中。
奥の方を泳いでいるのは、ハシビロガモです。
そのとき、意外な光景を目にしました。
は!?
ハト模様のカモ?それとも、カモ化したハト!?
なんと、カワラバトが水の上で休んでるという・・・
その時、バシャバシャと羽を羽ばたかせて水浴び。
そうだったのね~
進化して泳げるようになったのかと思ったわ。まさかね(笑)
都会でも、郊外の池でも、ドバトはマイペースと言うお話でした~
【撮影:2025/2下旬 大阪市・宇治市】
2月の三連休最終日は朝から晴れたり強い雪が降ったりの繰り返し。
家でゴロゴロしていましたが、どうにも気分が晴れません。
窓から日差しが射してきたのを見て、思い切って外に出かけました。
最初は宇治市植物公園に行くつもりでしたが、「今日は車使うから」と言われてガックリ。
JRで宇治駅まで行きバスの時間を見ましたが、雪の降る中30分以上来ない・・・断念。
どこに行くあてもなかったので、人の流れのまま宇治橋通り商店街から平等院表参道まで進みました。
平等院には先日の雪の日に行ったので、途中で曲がってあじろぎの道へ。
寒々しい光景。
参道には大勢の観光客(ほぼ日本人ではない)がいましたが、こちらに来る人はほぼ皆無です。
イロハモミジがトンネルのようになっていて、紅葉や新緑の頃は綺麗なんですけどね~
その時、道の先、地面で何かが動いているのが見えました。
スズメかしら。
ズームで覗いてみると、なんとアトリではありませんか!
小さい水たまりやその周りに沢山のアトリが舞い降りて、何か啄んだり、水浴びしたり・・・
この寒いのに、よく水の中に入るな~って思いますが、羽を綺麗に保つために必要なんでしょうね。
アトリの雄(奥)と雌(手前)。
アトリはアトリ科アトリ属。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬に日本に渡ってきます。
群れで行動することが多く、地面で採餌している姿をよく見ます。
今年は全然出会えず、写真が撮れたのは今シーズン初です。
こちらが雄です。頭が黒っぽく、遠目にも黒とオレンジのコントラストが目立ちます。
こちらが雌。雄に比べると全体に色が柔らかく、表情も優しいです。
この子は色が黒いですが、体が小さく、顔が幼いですね。幼鳥でしょうか。
あじろぎの道は有名な道ですが、入口が観光客に分かりにくいからか、歩いている人は少ないです。
向こう側から来る人も、ほとんど橘橋を渡って塔の島に行くので、アトリたちはノンビリしていました。
こちらは雌トリオ
こんな感じで・・・
たまに人が通ると、飛び上がっては舞い降りて・・を繰り返していました。
その後、「可愛い~、見たことない鳥がいる!」とスマホで写真を撮ろうとした女の子に驚き、どこかに移動。
残念ながら、その後は出てきてくれませんでした。
仕方なく、私も上流方向へ移動。
右にちらっと見えているのが橘橋です。
ヤドリギの新芽?
さらに左岸を上流方向へ。
喜撰橋から下流方向を見たお馴染みの光景。
鵜舟も今は休んでいます。
対岸から観流橋をみたところ。
地面に沢山松ぼっくりが落ちていたのでパチリ。
松ぼっくりを啄む鳥がいるので、時々マツの木にも鳥の群れが来ているときがあります。
残念ながらこの日は出会えず。
ということで、ふらっと出かけた宇治散歩、アトリが見られて大満足でした。
<オマケ>
アトリ科の鳥にはどんな鳥がいるかご存知ですか?
調べてみたら、イカル、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ウソなどがアトリ科の鳥さんたちでした。
どれもくちばしがぶっとくて、噛まれたら痛そう!という共通点がありますね。
そういえば、今年はイカルも見てないな~
【撮影:2025/2/24 宇治市】