なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2021年2月

2021-02-28 06:06:18 | 道草日記

令和3年2月、立春を過ぎ暦の上ではもう春。
なのですが、今年の2月は4月並みの陽気があったかと思ったら、真冬並みの厳寒・・・
気温の上下が激しく、さすがの道草たちも戸惑ったのではないでしょうか。
さて、そんな中どんな植物が見られたでしょう。

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は2月に今シーズン初見 だったもの
・アメリカフウロ  
株自体はどんどんあちこちで増えてきています。でもさすがに花が咲いている株は少数派。


・オオイヌノフグリ (星の瞳、瑠璃唐草)
通勤途中の舗装されていない駐車場。そこになんとヒトミちゃんの群落が・・・
 

・オオキバナカタバミ (花)

こちらも先月から咲き始めていましたが、今月に入って花が増えました。
同じ黄色でも、タンポポとは違い、まさに蛍光マーカーの黄色。
なお、周りの葉っぱはヒメオドリコソウとツルニチニチソウなので、あまりいい写真ではありませんね。


・オランダミミナグサ ☆
葉は先月からあちこちで見られていたのですが、ついに暖かい日には花が咲き始めました!


・オニタビラコ  
・カタバミ
久しぶりに花が咲いているのを見つけました。お昼しか咲かない花はなかなか見られないです。

  
・カラスノエンドウ
先月いったん花が減りましたが、最近またあちこちで咲き始めました。
マメ科の花は可愛いですね~


・キュウリグサ
先月までは決まった暖かい場所でしか咲いていませんでしたが、ついに駅前の植え込みの株にも花が付きました。


・コハコベ(花) ☆
ご近所の塀の隙間でついに花が咲き始めました。
(小さすぎるのと、一目が気になるので花を撮れず・・・笑)


・シロツメクサ
先月は花を見つけられなかったのですが、またあぜ道で咲き始めていました。フレッシュな花です。


・スイセン 
・スズメノカタビラ
・スミレの仲間
何スミレか分かりませんが、今月も咲いていました。葉の感じからみて、普通のスミレかな?


・セイヨウタンポポ

年中無休! これも舗装されていない駐車場に咲いていました。


・タチチチコグサ ☆
チチコグサモドキはよく見るのですが、珍しくタチチチコグサらしき花が咲いていました。
葉が細く、毛が沢山生えているので白っぽく見えます。


・タネツケバナ  
水路に群生していたこの花、タネツケバナかなあ。


・チチコグサモドキ
・ツクシ ☆
なんと!田んぼのあぜ道にツクシが顔を出していました。寒そう・・・


・ツタバウンラン
・ツルニチニチソウ
舗装していない駐車場に群生。何度見てもいい色ですね~


・トキワハゼ
・ナズナ 
今月は群生していました。


・ニセカラクサケマン 

早くから咲き始めましたが、今が最盛期でしょうか。半ツル性というのがよく分かります。
 

・ノゲシ
今月はまた復活してあちこちで咲いています。同じ花でも暖かくなると花がガッチリ。


・ノボロギク
今月は花と綿毛が半々くらいになりました。


・ハハコグサ
・ハルジオン
・ヒメオドリコソウ ☆
今月初見です!
咲き始めたと思ったら、あちこちで見かけるようになりました。


・ヒメジョオン
すっかり消えてしまったとがっかりしていたら、水路脇でまた咲いていました。


・ヒメツルソバ:終盤のようです。 
・フラサバソウ ☆
やった!去年とは違う場所で見つけました!


・プリムラ・マラコイデス ☆
ですよね? 水路にたまった土に咲いていました。なぜに・・


・ホトケノザ

先月は減っていましたが、またすごい勢いで咲いています。
こちらは休耕田での群生ですが、溝蓋の隙間などでも咲いています。


・マメカミツレ
・マメグンバイナズナ
とても綺麗な花が咲いていました。前はもう終わりかけでしたが、新しい株です。


・ミチタネツケバナ ☆
葉はかなり前から見ていましたが、ようやく元気よく花が咲き始めました。


・ミドリハコベ ☆
コハコベもそうですが、あれよあれよと伸びてきて、地面を覆い尽くす勢いです。


・ヤエムグラ(花)

〇葉、芽のみ
・アカカタバミ
・アメリカオニアザミ
・カニクサ
・カラムシ
・スズメノエンドウ ☆:溝蓋の隙間で伸びていましたが、もう少しで舗装工事される運命・・・
・セイヨウカラシナ
・ツメクサ ☆:ついに伸びてきました!草むしり苦労するんですよね~
・ナガミヒナゲシ
・ノミノツヅリ:舗装工事前の場所から一株救出しました。家の植木鉢で元気です。
・ハナカタバミ
・ヒガンバナ
・ムラサキカタバミ
・ユウゲショウ ☆:なんの芽生えが悩んでいましたがやっと思い出しました。ユウゲショウです!
・ヨモギ


〇実、種、終わりかけ 
・エノコログサ(枯)
・コウゾリナ(実)
舗装していない駐車場で見つけました。
コウゾリナかどうか本当は自信ないのですが、ノゲシではないし、アレチノギクなどより大きいです。


・コセンダングサ(実)
・セイタカアワダチソウ
・セイヨウタンポポ
これも舗装していない駐車場で・・・もうその説明はいいですか?(笑)


・ノゲシ(綿毛)
・ヒメムカシヨモギ(綿毛) 
・フユサンゴ
・メリケンカルカヤ
・メリケンカヤツリ

以上、のべ62種類。
かなり減った先月の67種類よりさらに減りました。
でも減ったのは去年の名残のような植物だけで、今月初見の花や草が12種類!
確実に季節が交代しているのを感じます。
それにしても花粉が飛び始めましたね~
皆さんの中にも花粉症の方がおられると思いますが、つらいシーズンですね。
しっかりマスクして花粉やコロナにまけずに、3月も散策頑張ります!

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わたしのお庭~寒緋桜に勝手苔玉もどき(笑)

2021-02-27 05:16:04 | 植物

不定期シリーズ、わたしのお庭。
随分ご無沙汰してしまいました。
サザンカはまだ咲いていますが、花はすっかり傷んでしまい、メジロのおやつに。
その他は、お正月に買った花と、衝動買いで買ったこちらの花。

ハナカンザシです。
近くのHCで衝動買い。「寒さに強い」という言葉にひかれました。


何と組み合わせようかと思いましたが、これまた寒さに強そうな「フユシラズ」一株購入!
どちらも蕾だったので、咲くのをワクワク待っていました。
ところが、フユシラズはお日様が当たっている時しか開花せず。
良く晴れた休日、やっと花を撮ることができました。


それにしても、下手な写真すみません。
鉢全体はこんな感じ(左)。
右側はお正月の寄せ植えの今の様子です。
 





え、タイトルはいつ出てくるのって?
そうそう、うちの玄関先にぶら下げていたハンギングバスケット。
昔はベゴニアやペチュニアなどを植えていたのですがいつしか土が入ったまま放置・・・
そうしたらいつしかこんなことに。


これなんだと思います?
バスケットの土にスミレが生え、そこに鳥が運んだのでしょうかトウネズミモチが生えてきました。
よく水やりをしていたせいか、いつしかそこにふわふわのコケが・・・
どこにでも生えるハリガネゴケのようですが、結構青々と綺麗です。
ここだけ見たらちょっと苔玉風?(笑)
他にも勝手に生えてきた南天が・・・(左)
ここに置いておいた頭が苔の鳥さんは、えらいことに・・・(右)
 

さて、ここまではなつみかんの庭ですが、ここでじいちゃん庭に移動です。
唯一咲いていたスイセン。


     

そして2月初めにはまだ蕾だったカンヒザクラ。


ついに五分咲きくらいになりました!




前にも書きましたが、めぼしい花はどれもメジロやヒヨドリにかじられて哀れな姿になっています。
このように・・・


寒緋桜の2枚目の写真は、唯一美しく咲いていた花。
この花を見て、投稿しようと思いました。

次はいつお目にかかれるでしょうか。
また咲いてきたら投稿しますね~

【撮影:2021/2/23他 宇治市】

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乙女な椿~京都府立植物園2021/2中旬(6)

2021-02-26 05:00:23 | 植物

京都府立植物園特集、何もないないと言いながら6回目、今日が最終回です。
最後は今の季節のお楽しみ、ツバキ園です。
これまでツバキにはあまり興味がなく(失礼!)、ほぼスルーしていました。
でも、今の時期に美しく鮮やかな花を咲かせてくれているツバキたち。
最近すごく心惹かれます。

最初は、菊冬至。
濃紅色に白斑がはいるのが特徴・・・と思っていましたが、なぜかほぼ紅色に・・・
これはこれで、綺麗ですね。
それにしても冬至は遠くなりにけり・・


こちらは雪中花。少し傷んでいました。椿はすぐに花弁や蕊が茶色くなってしまいます。


こちらは花見車。
「白地、紅色大小縦絞り」という説明がありました。すごく綺麗な花ですが、やはり傷んでいたのが残念。


こちらは文句なしの美人さん。土佐有楽です。
やっぱり明るいピンク色に黄色いフレッシュな蕊がいいですね~


こちらが今回一番気に入ったお花、太郎庵です。
淡桃色、一重、筒咲き。


やっと見つけた花弁が傷んでいないお花。白侘助です。


こちらも侘助の仲間、絞侘助です。
この辺りまでくると、やる気のなさ全開。


前にも投稿した薄いピンクの椿は、数寄屋でした。
この花、割と好きや~


色々載せましたが、やっぱり一番美形はこちらです。
淡乙女~


別名乙女椿。文句なしの美しさです。


美形続きで、池のマガモと・・・


カルガモ。


ツバキ園にも生えている大きなカツラの木。
この茶色い芽のような物体は、実の殻なんだそうです。
ちっちゃく向かい合って付いているのが冬芽。まだまだ堅いですね・・・


楽しかったやろ。また来てや。
ワイルドガーデンのシマモミさんに見送られて、園を後にしました~


【撮影:2021/2/13  京都府立植物園】

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カワヅザクラとタンポポと~京都府立植物園2021/2中旬(5)

2021-02-25 05:28:56 | 植物

植物生態園を出て四季彩の丘に向かう途中のサクラ園。
お花見には程遠く、まだまだ枯れ木のような木々が並びます。
ん?あそこに見えるのは・・・


どうみてもピンクのサクラが咲いている様子。
早咲きのサクラでしょうか。
近づいて樹名板を見ると、大好きなカワヅザクラでした~\(^o^)/


毎年、山田池公園か鶴見緑地で一番最初に花を見ていましたが、今年は京都府内で自粛中。
京都府立植物園では毎年咲くのが遅いので、見られるとは思っていませんでした。
最近人気のカワヅザクラ、オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑から生まれた美人さんです


見るたびに、サクラの造花はこの河津桜をモデルにして作られたんじゃないかな~と思います。
それくらい、華やかで整った美しさ。


では他のサクラはどうでしょうか。
前に色々な秋・冬の桜が咲いていたゾーンに移動します。
(ちなみに、ここにもカワヅザクラがありますが、全然咲いていませんでした)

もう名残と言っていい数ですがまだ見られました。
合わせて、目を下に向けると春の野の花の姿も。
ぱっぱと載せるのでご覧くださいませ~

ジュウガツザクラ


オオイヌノフグリ(みん花通称:星の瞳)


フユザクラ


コゴメイヌノフグリ


シキザクラ~


セイヨウタンポポ


コブクザクラもわずかですが残っていました。


ミチタネツケバナ


そして、エレガンスみゆきちゃんは、まるで梅の花に対抗するかのように小さくて赤い綺麗な花を沢山。


他にも、ロニケラという名札のついたこちらは、見ての通りスイカズラの仲間。
姿はそれほど目立ちませんが、香りの強さと言ったら・・・甘い香りが辺り一面に漂います。


結構沢山咲いているのですが、通りかかる人の少ない場所なのであまり気づかれません。


四季彩の丘にたどり着く前に、結構沢山の花が見られてビックリしました。
他にも、レンギョウやボケなど、早春定番の花の早咲きもありました。
で、四季彩の丘ですが、今の時期本当に何も咲いておらず、がっかりでした。
四季を彩ってないやん、とブツブツ言いながら、最後にツバキ園に向かいました。

【撮影:2021/2/13  京都府立植物園】






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実と芽と花と~京都府立植物園2021/2中旬(4)

2021-02-24 05:42:03 | 植物

耳・目・鼻ではありません。
実・芽・花です。
って、誰も間違えないか。花粉症シーズンが始まったようです‥

ということで、今日は京都府立植物園の植物生態園で見つけたその他の植物の今の姿をご覧くださいませ。
この時期はいつも「何もない」とブツクサ言いながら写真の整理をするのですが、よく見ると、
冬の名残の実、春を待ちわびる芽、早くも咲いている花が混在し、季節を感じることができます。
さて、それでは実から行ってみましょうか。

これだけ何回も通っていて、初めて気づく実ってあるのですね。
こちらはジュズネノキ(アカネ科アリドオシ属)
すぐ横にアリドオシがあるので、これまではきっとアリドオシだと思い込んでいたのでしょう。
実はそっくりです。
ツルアリドオシと同じく、花は2つでも子房が合体して一つの実になっているのでしょう。


アリドオシに似ていますが、アリドオシのような鋭いトゲはありません。
近畿以西に分布するそうです。


そのツルアリドオシは別名一両として有名ですね。
棘がみるからに痛そうです。
こちらは関東以西に分布します。


もう一つ目を引いた実がこちらです。
お馴染みノシランの実、まるで宝石のように艶々輝く青紫の実が美しいです。




お次は芽。
こちらは黒い柳の芽。ということで、クロヤナギの新芽です。


湿地ゾーンに生えており、今の時期帽子を脱いで新芽が出てきたところです。


そして花です。
前に咲き始めを見た原種のウメ。こんなに満開になっていました。


遠目にはほとんどウメとは分かりませんね。
下を見ると相変わらず鳥さんがつついて落としたのでしょうか、まだ綺麗な花がちょこんとフウの葉に鎮座していました。


ウグイスカグラの花、こちらでもついに咲き始めていました!


ニコイチの花。まだ蕾がほとんどです。


この近くにはオニシバリの花が咲くはずなのですが、今年はまだ小さい蕾があったのみ。
その代わり、別の場所で黄色い花のジンチョウゲ科、ナニワズを発見。
オニシバリは福島以西、ナニワズは福井以東・福島以北の日本海側に分布するらしいです。
確かに、京都の山の中でオニシバリは見たことがあります。


同じジンチョウゲ科で毎年楽しみにしているコショウノキ。
少し毛が生えていてふんわりした印象なのですが、今年はまだ咲き始め。
オマケに向こうを向いてる・・・


そして、ザ・ジンチョウゲもほんの少しだけ咲き始めていました。
そこら中に強い香りを放つのはもうすぐです。


最後は危うく見過ごすところだったマンサクの仲間、ニシキマンサクです。
枯葉の付いた木の上にショボショボと咲いており、よく見ないと絶対に分からないです。
望遠でなんとかとらえた花の姿です。
ニシキマンサクはマルバマンサクの仲間で、花の中央部が赤く、外側が黄色いのが特徴だそうです。


ということでなりふり構わず載せたおした、耳、目、鼻・・・じゃなくて実、芽、花。
いかがでしたでしょうか~

【撮影:2021/2/13  京都府立植物園】


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