令和2年4月の道草日記です。
悪魔のコロちゃんのせいで、外出もままならない・・・といいつつ、逆に道草の観察はゆっくりできたかも。
なので、今月は、「あ、こんなところにこんな花!」もいくつかありました。
半面、おうち時間や閉鎖が増えたせいか、個人のお宅も、公共の場所も熱心に草取り・・・
なので、去年の同時期の記録を見ると、今年は見られない花もありました。
今月も、あくまで通勤路にこだわった報告ですが、テレワーク&車通勤なので、休日にわざわざ通勤路のお散歩も(笑)
どうぞご覧くださいませ。
〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様) ☆印は4月に今シーズン初見 だったもの
・アカカタバミ
葉が緑の普通のカタバミよりちょっとオシャレな感じですね。
よく見ると、花の中央部分も赤くなっています。
・アメリカフウロ ☆(花)
今月下旬になって、群生といっていい場所も・・・明らかに増えています。
・アリアケスミレ
名前が分からないスミレの仲間、としていましたが、アリアケスミレの紫バージョンらしいと分かりました!
確かに、色は違っても花や葉の感じはそっくりです。
・イヌホオズキ
・オオイヌフグリ
・オオカワヂシャ ☆ なんと、三面コンクリートの隙間から逞しく伸びて咲いていました。この場所では初見です。
・オオキバナカタバミ
・オッタチカタバミ ☆ 除草されたエリアからいち早く生えて咲いていました!
・オニタビラコ
朝夕の通勤では花が咲いているのを見られませんが、昼にお散歩したら沢山の可愛い花が・・・
・オヤブジラミ ☆
・オランダガラシ ☆
通勤途中の田んぼの脇に群生!
・オランダミミナグサ
・カスマグサ ☆
一度見慣れると、花の形や大きさで簡単にカラス、スズメと区別できます。
・カタバミ
久しぶりに可愛い花が撮れました。今の時期は結構群生しています。
・カラスノエンドウ
こちら普通にこれまでも咲いていましたが・・・
・カラスノエンドウ(白花) ☆
なんと、白花が咲いていました!!
・カラスムギ
今月もまだまだ咲いていました。長いですね・・・
・カンサイタンポポ ☆
関西の春の名物、カンサイタンポポの群れが通勤途中でも見られました。
・ギシギシ
・キュウリグサ
葉をもむとキュウリの匂いがすることから名づけられましたが、普通に青臭い匂いと思うのは私だけ?
・キンポウゲ ☆
カンサイタンポポの近くに、今の時期黄色く見えるほどワンサカ咲いていました。
・ゲンゲ ☆
ずっとレンゲ(蓮華)だと思っていたのに、ゲンゲ(紫雲英)だったなんて・・・
オランダガラシの近くに少しだけ咲いていました。
・コセンダングサ
・コマツヨイグサ
・コハコベ
・コメツブツメクサ ☆
突然あちこちに現れ始めました。最初から群生です。
・シロツメクサ
・スイバ ☆
・スズメノエンドウ ☆(花)
今回、スズメ、カラス、カスマの写真を全部載せましたので、比較してみてくださいね。
・スズメノカタビラ
・スミレ ☆
こちら、多分「スミレ」という名前のスミレと思われます。
人間で言ったら、「人」という名字の人ですね。
・セイヨウアブラナ
・セイヨウカラシナ
・セイヨウタンポポ
・タチチチコグサ
・タチツボスミレ
・ツタバウンラン
・ツメクサ
・ツルニチニチソウ
今月はさらにもっと沢山咲いていました。下の写真はほんの一部分です。
・タチイヌノフグリ ☆ 家の溝蓋で咲き始め。
・トキワツユクサ ☆ 網になった溝蓋の下が好きなのか、2か所で発見!
・トキワハゼ
・ナガミヒナゲシ
あちこちで可愛く咲いていますが、殖え方は悪魔的。「アレロパシー効果」で他の植物を寄せ付けないそうです。
なぜか、特定外来生物には指定されていません。
・ナズナ
・ニセカラクサケマン
一度除草されましたが、今第二波がやってきています・・・
・ノゲシ
おうちで咲きました~♪
・ノジスミレ ☆ 多分・・・
・ノボロギク 綿毛の写真後出
・ノミノツヅリ
・ハタケニラ ☆
4月も終わりになってあちこちで続々と咲き始めました。
・ハナカタバミ
・ハハコグサ ☆
母は強し・・・
・ハルジオン ☆
大好きなハルジオンが咲き始めました!
・ヒメウズ ☆ 通勤路にあるのに初めて気づきました。
・ヒメオドリコソウ
段々姿が大きくなり、葉の緑も濃くなって初夏仕様?
・ヒメジョオン
ハルジオンが咲くころにはいったん消えることが多いのですが、今年はずっと咲いていますね。
・ヒメツルソバ
今になって、増え方が尋常ではない・・・
・フラサバソウ
見た目がひ弱だけど、まだ咲いていました!
・ホトケノザ
・マツバウンラン ☆
こちらも根生葉が出てきたな~と思ったら、にょっきり花茎が伸びて今が花盛りです。
・マメグンバイナズナ
・ミチタネツケバナ
・ムスカリ
・ムラサキカタバミ
やっと花が咲き始めました。
・ムラサキケマン ☆
珍しく、アスファルトの道路わきに咲いているのを発見。
・ヤエムグラ ☆(花)
これも花が小さすぎて撮りにくいです。分かりませんよね、この写真では・・・
・ヤグルマギク ☆
野生化したヤグルマギク、毎年株が増殖・・・紫色と白もあります。
〇葉、芽のみ
・アメリカオニアザミ ☆ この葉の荒々しさは、芽生えてすぐに分かります。
・アレチヌスビトハギ ☆ 群生する公園で芽生えが見られました。
・ウラジロチチコグサ
・オカタイトゴメ
・シロザ ☆ ちょっと赤っぽいのもあるのですが、シロザエリアの芽生えなのでシロザということで・・・
・スギナ
・ヘクソカズラ(ヤイトバナ、サオトメバナ)☆
・メキシコマンネングサ ☆
・ヤブガラシ ☆
・ヤブカンゾウ
・ヨモギ
・ランタナ
〇実、種、終わりかけ
・ノボロギク ☆(綿毛)
綿毛の上がぽつぽつと黄色くなっているのが結構オシャレな感じです。
・メリケンカルカヤ
以上、最初の投稿から2種類増えて、のべ81種類です。
先月は55種類でしたので、大幅に増えました。
最後までご覧くださった方、お疲れさまでした。
どうもありがとうございました!
外出自粛が続く中、これまでのような植物園や宇治川畔を中心とした大がかりな特集が難しくなってきました。
そこで、しばらくご無沙汰していた「今日の一枚」を復活、ひとつの植物(鳥も?)に絞ってご紹介しようかなと思います。
最初は、前からちょっと温めていたこの木の花。ユズリハです。
ユズリハ科ユズリハ属。
最初に気づいたのは、4月上旬、山科川のお散歩コースです。
暗緑色の葉を付けてそれまであまり目立たなかったユズリハがえらい赤くなっていました。
どうみても蕾!
(いずれも、2020/4/5撮影)
次行ったら咲いてるかな~と思い見てみると、ん?これはまだ蕾?
赤いもこもこしたものが沢山。どうもこれはまだ花ではなくて蕾のよう。
ユズリハの名の通り、古い葉が黄色くなってきています。
(2020/4/11撮影)
翌週見ると、まだ蕾・・・
新緑が鮮やかで、まるでフラダンスを踊っているかのよう。
(2020/4/18撮影)
そして、さらにしつこくその次の週、ショッピングモールは閉鎖されていましたが、遠出のお散歩。
あ、これはひょっとして花が咲いているのか・・・爆ぜて花粉?
ここまで来たら、調べないわけにはいきません。
例によってWiki先生やその他色々調べてみると、ユズリハは雌雄異株。
花には花弁はなく、雄株の場合は蕾が茶色くなって、いきなり蕊から花粉が飛び出すそうです。
この写真はまさにその状態になりかけ。雄株だったんですね!
遠目に見ると、少し薄汚れた感じに見えます・・・
さらに全体を見たところ。
新葉がどんどん伸びて、黄緑・赤・濃い緑のコントラストが美しいです。
ちなみに、花言葉は想像通り「世代交代」、「新生」など。
このユズリハ、当然雌株もあるはずなのですが、残念ながら山科川で見られたのは雄株のみ。
マイアルバムを探してみると、以前南丹の瑠璃渓で見た木の写真に偶然雌花が写っていました。
分かりにくいですが・・・というより全然分かりませんね。
(2017/5/6撮影)
で、幸運にも雄株の近くに雌株があって受粉すれば、こんな実がなります。
ちなみに、ユズリハにはアルカロイドが含まれて毒があるそうですので、ご用心!
(2016/11/20撮影)
最後にオマケ。
山科川にセイヨウミヤコグサが咲き始めていました。
4月18日にはまだコガモもいましたよ~
のんびりNO密散歩ができるので、機会があればこの後の様子もフォローしたいと思います。
宇治市植物公園散策、最後は温室です。
マイアルバムを見ると、宇治市植物公園の温室の写真はどれも冬ばかり(笑)
いつも駆け足で見学するので、横文字名前の多い温室はスルーしていたのがよく分かります。
大変申し訳ないことでした。
今回はしばしの別れということで、しっかり見せていただきました。
それではどうぞ!
ハナキリン(トウダイグサ科トウダイグサ属)
がっつりトウダイグサの仲間なのに、鮮やかで綺麗ですね~
マダガスカル原産なんだそうで、それがわが家の出窓でも(時々)咲くのはなんだかすごいです。
ルリハナガサ(キツネノマゴ科エランテムム属)。
前にもご紹介しましたが、瑠璃色が綺麗です。
ムユウジュ(無憂樹;マメ科サラカ属)、別名アソッカ。あ、そっか。って知らんがな~
仏教三大聖樹の一つだそうで、お釈迦様がお生まれになったところにあった木だそうです。
インドでは、乙女の恋心をかなえる木、「幸福の木」として人気があるそうです。
憂い多き昨今、無憂樹という名前が嬉しいですね。
お次、前にもご紹介したかも。
クワ~っと口を開けているような、ツンベルギア・マイソレンシス(キツネノマゴ科ツンベルギア属)。
インド原産で、花言葉は官能美なんだそうで・・・(笑)
次は実をつづけて2種類。
最初は、通称ミッキーマウスの木、オクナ・セルラタ(オクナ科オクナ属)。
実が黒くなったらミッキーぽいのですが、今はまだ緑。
こちらは美味しいというウワサのピタンガ(フトモモ科エウゲニア属)。
色の変化がちょっと五色トウガラシっぽい。
ご存じ、テイキンザクラ(トウダイグサ科ナンヨウアブラギリ属)。
なんと、これもトウダイグサ科だったとは! 奥深すぎです。
見上げると、アサヒカズラ(タデ科ニトベカズラ属)。
ピンクの部分は例によって萼だそうで。「ハート形が人気」とのことですが、望遠でとっても全然分かりませんでした。
お次はカリアンドラの仲間2種類。
カリアンドラ・エマルギナタ(マメ科ベニゴウカン属)
トキワネム(マメ科カリアンドラ属)です。
どちらもカリアンドラの仲間ですが、ネムノキに似ていますね~
特にこちらは、葉もネムノキみたいです。
最後はハイビスカス三連発です!
咲いているとは思っていなかったので、ちょっと嬉しかったです。
いかがでしたでしょうか。
長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
これで宇治市植物公園4月アーカイブ特集はおしまいです。
NO密の宇治市植物公園ですから、もし再開園したら、すっ飛んでいきたいと思います。
【撮影:2020年4月11日 宇治市植物公園】
今日は目にも鮮やかな花たちをご覧くださいませ。
やはり春の植物園といえばこれでしょう!
そう、チューリップ(ユリ科チューリップ属)ですね。
花言葉は色によって違い、赤は「愛の告白」、ピンクは「愛の芽生え」。 黄色は「望みのない恋」。
全体としては、「思いやり」なんだそうです。今の時期特に思いやりが大切ですね!
お次はこちら。目が痛くなるほどのショッキングピンク。
ベニバナトキワマンサク(マンサク科トキワマンサク属)がまさに満開!
遠目にも目立ちます。まあ、よくもこんなに咲くこと!
花言葉は、霊感、不思議な力、おまじない、私から愛したい。・・・って最後だけなんか違う。
ハーブ園には前に一本ひょろんと咲いていたロケット(ルッコラ;アブラナ科キバナスズシロ属)。
シックなアブラナ科の花を沢山咲かせていました。
花言葉は「競争」「私に振り向いて」。
バックコーラスはコマツナ'すみれ星'のお花。
近くにはこんなお花が。
みなさんの投稿で拝見していたので、すぐにブルーベリー(ツツジ科スノキ属)って分かりましたよ。
花言葉は、実りのある人生。なるほど。
お、近くにぴょんぴょんとツグミちゃん。
クリーピングタイムはまだほとんど花がなく、キンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)ばかり目立っていました。
花言葉は、栄誉、栄光。
少し進むと、ハナニラ(ヒガンバナ科ハナニラ属)の群生が。
花言葉は色々あるみたいですが、私は「星に願いを」を採用!
ぐるっと一周回って、モミジ林の近くまで戻ってきました。
別の入り口から入ったところにムラサキケマン(ケシ科キケマン属)の群落が。
花言葉は、喜び、あなたの助けになる。
最後は、ヤマブキですが・・・
前から気になっていた、雄蕊と雌蕊。
上の写真をさらにトリミングして観察してみました。
ネット図鑑で調べると、「5本の雌蕊と、多数の雄蕊」と書いてありますが、どうでしょうか。
多数というだけあって、ほとんどが雄蕊ですが、赤の矢印の部分が、雌蕊のようです。
なるほど、5本ありました!
明日はいよいよ最終回。
温室のお花特集です。
【撮影:2020年4月11日 宇治市植物公園】
宇治市植物公園の4月中旬から下旬にかけてのハイライトは間違いなく八重桜・・・
園内の修景池の周りを中心に多くのサトザクラ系の八重桜が植えられています。
そして、今春、コロナ禍をもろに被ったのが八重桜・・・
ソメイヨシノやしだれ桜の咲く頃は、京都府立植物園が閉園期間中も、ここ宇治市植物公園は開園していました。
元々地元民憩いの場所で、遠方から多くの人が訪れる所ではなかったからだと思います。
(いつ行っても、びっくりするくらい、人に出会いません・・・)
ところが、どんどん事態は悪化し、京都府が緊急事態宣言の指定を国に求めるに至ったころ、宇治市営の施設はすべて閉鎖に決定。
ここも4月13日から少なくとも5月11日まで閉園と決まりました。
私がギリギリ訪れた4月11日は、八重桜には少し早い時期・・・
それでも今年は少し開花が早かったのでしょう。咲き始めの花を見ることができました。
どうぞ、ここで八重桜のお花見をお楽しみください。
一番多いのがカンザン(関山)。ピンクの華やかな八重桜です。
八重桜の枝はびよ~んと伸びて特徴的です。冬には枝が面白くて写真を撮ったこともあります。
今はその先に可愛い花。ラクウショウをバックに・・・
下には爽やかな麦の緑・・・
修景池方向へ。
こんなベンチで花を見ながら読書したい。
びよよよ~んの群れ。
こちらは花の色が違います。
クリーム色の八重桜、ウコンです。
ラクウショウの下には、沢山のシロヤマブキ。花は咲き初めでした。
修景池の向こう側、ムクゲ林だと思っていたら、八重桜も沢山!
イチヨウ(一葉)が咲き始めていました。
こちらはベニフゲン(紅普賢)の樹名板がありました。
蕾はピンクですが、花は白に近いピンクです。まだ数輪しか咲いていません。
華やかなピンクは、その名もヨウキヒ(楊貴妃)。
修景池越しに、対岸を臨む。ピンクはほぼ関山。緑色はシダレヤナギです。
こちらはフゲンゾウ(普賢象)でしょうか。ベニフゲンかも・・・
この木だけは満開でした!
サトザクラの一重の品種もまだ咲いていました。品種名はタオヤメ(手弱女)。
おお、恐竜君、こんなところにいてたのですね!見えますか?
かわいいピンクの桜は、十月桜から生まれた品種、オモイガワ(思川)です。
いかがでしたか?
最後は、ハーブ園のボリジ。バックに関山です。
満開の時期には誰にも見てもらえなかった桜たち・・・
来年は気持ちよく出会えますように・・・
【撮影:2020年4月11日 宇治市植物公園】