昨日は植物生態園入り口に貼ってある「見頃情報」の花でしたが、今日はそこに載っていなかった花たち。
あれだけ沢山あっても、やっぱりずれが出てくるのですね。
さすがに地味な花が多い・・・
フジカンゾウ(マメ科ヌスビトハギ属)
咲き始めといえばその通り。
一見アレチヌスビトハギに似ているようですが、それもそのはず同じ属でした。
撮りにくい花です。
ミヤマイラクサ(イラクサ科ムカゴイラクサ属)
花が咲くとその独特の形状で目立ちます。
上の方の穂が雌花、下の方のもこもこした部分が雄花です。
左が雌花、右が雄花です。
若芽をアイコといい、とても美味しい山菜だそうですが、棘に素手で触ると飛び上がるほど痛い!
私はミヤマイラクサは触ったことがありませんが、普通のイラクサをうっかり手でつかんでしまい、電気が走ったようにビリビリといつまでも痛かったのを思い出します。
これは棘に含まれている「ヒスタミン」によるものなのだとか・・・
もし春先に見つけても、必ず軍手をつけて採取してくださいね~
アサマフウロがあった一角の隅になにやらもじゃもじゃと茂った植物が・・・
よく見ると、黒い実(左)や、まだ緑の実(右)。
なんだろう?と丹念に見ていくと・・・
ナンバンハコベ(ナデシコ科マンテマ属)でした~
どれもこれも下を向いているので、撮りにくいのなんのって・・・
えいやって、上を向いてもらって撮ったのが下の写真。
丸い大きな実ができるのがナデシコ科にしては珍しいですね。
ナンバンという名前ですが、純然たる国産です。
トラノオスズカケ(オオバコ科クガイソウ属)
いつもタイミングが悪くて花の時期に見られませんでしたが、今回一輪だけ見られました!
その名も、虎の尾のような花穂が山伏の鈴懸のようについていることから付けられたそうです。
とはいえ、鈴懸はともかく、どこが虎の尾?
時々尾っぽの短いネコをみますが、そんな尾ですね。
ノカンゾウ(ツルボラン科ワスレグサ属)
目にたこができるくらい・・・あ、耳でした。
飽きるくらい何度も咲いています。
行くたびに美しい姿を見ることができてラッキーです。
ツルボ(キジカクシ科ツルボ属)
上のノカンゾウはツルボラン科なのに、ツルボはキジカクシ科。
ちょっと釈然としませんが、そうなんでしょう。
それよりも、ツルボが京都府立植物園に咲いていたことにビックリです。
可愛い花ですが、堤防などにじゃんじゃん自生しているところに出会ったことがあります。
生態園の方がかえって元気なさそう・・・
最後は唯一の木本からのエントリー
カンコノキ(コミカンソウ科カンコノキ属)
なんだかいつ行ってもちょろちょろと小さい花が咲いている印象。
調べてみたら、瀬戸内特産で、花期は7~10月なんですって。
どうりでいつでも咲いているわけですね。
花のあとには、ミカンの房のような赤い実がなるので、そこまで見届けたいです。
明日は生態園を離れますね。
【撮影:2020/9/5 京都府立植物園】