秋の七草特集でも京都府立植物園で見かけた花をいくつかご紹介しました。
今日からは、9月初めに出かけたときに見つけた花を何回かに分けて載せていきたいと思います。
とはいえ、厳しすぎる暑さの中、11時半から14時までという過酷な時間帯に見て撮った花たちです。
普段以上に気合のない写真ばかりなのはお許しくださいませ。
最初は湿地ゾーン付近でみた花数種類です。
今回一番感激したのがこちら。
そう、メガネツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)です。
なぜこれが? と思われるかもしれませんが、ほとんど初見なんです。
それも偶然他の草の陰にそっと一輪だけ咲いていた花を発見。
待っていてくれたのね~
お次、期待していた花たちが、ない、ない、ない!!
一見木道からみると草ばかりですが、目を皿のようにしてやっと見つけた一本、一輪、一輪。
まずはサワギキョウ(キキョウ科ミゾカクシ属)。
背が高くなる植物というのは知っていましたが、だらっと横になることはないでしょ!
それでも、咲いているのはこれしかないし、踊っているみたいな花はそれなりに美しいし・・・
というわけで、横向けサワギキョウをパチリパチリ。
前にご紹介しましたが、この株は葯筒の先から雄蕊が見えているので雄性期ですね。
載せるものないから、もう今シーズン3回目の投稿です(笑)
次に探したのが前にも一輪だけ迷い咲いていたあの花。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)です。
ほんと、いくら見ても面白い形をしていますね。距の部分がくるんと巻いているのも特徴です。
(キツリフネは巻いていません)
この距の先に蜜がたまっているそうです。
一輪しかないので、あちらからこちらから撮ってみます。
下の写真で、黄色く見えるのが蜜標、上の方にぶら下がっている白い丸いのが雄蕊。
上と下にびろんと突き出した花弁を後ろからキャップのように覆っているのが萼。
珍しく、構造が分かりました~
お次、一番期待していたあの花はまだ蕾も見られず・・・
諦めかけたときに、たった一本咲き始めの株を発見!
そう、サクラタデ(タデ科イヌタデ属)です。
ここのサクラタデは上品な薄いピンク色になるので、お気に入り。
でも焦りすぎて、写真に虫が写りこんでしまいました。
ラストは鮮やかな黄色で~
そう、マツムラソウ(イワタバコ科マツムラソウ属)です。
これだけは、生態園入り口近くの小川脇で咲いています。
西表島と石垣島だけに自生するそうですが、近年個体数が激減とのこと。
そんな南方の花が、京都で平気で咲くのですから、不思議ですね~(温暖化のせい??)
今日の湿地ゾーンまわりの花はこれでおしまい。
えー、たったこれだけ?
はい。これだけです(笑)
明日は、植物生態園の「今咲いている花」の実際をレポートします。
期待しないで待っててくださいね~
【撮影:2020/9/5 京都府立植物園】