夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

新規まき直しも時には必要だ

2009年03月21日 | Weblog
 私は現在2台のマックを使っている。どちらもデスクトップ型だが、一つはSCASI接続の古い機種、もう一つはUSB接続の新しい機種。それぞれに接続する外部機器が違う。今まではキーボードの関係で、古い機種しか使って来なかった。インターネットで複雑な検索をする時などに古い機種では遅くて駄目なので、新しい機種を使う、ぐらいの使い方だった。だから困る事は無かった。データの使い回しはそれぞれにMOがあるから大丈夫だ。
 しかし嬉しい事に、新しい機種で親指シフトキーボードが使えるようになった。この事は前に書いた。そうなると、何も古い機種を遅い、重いと思いながら使う必要は無い。それこそ、サクサクと新しい機種で作業が出来る。
 そこで、古い機種のデータを全部新型に移し、古い機種を処分しようと考えた。そうすれば、2台のマックを2つのキーボードで操る面倒は無くなる。机の上もすっきりする。図体のでかい旧機種も処分出来る。ただ、万一、故障した場合が困る。この所、ほとんどマックでの仕事は無いし、自分の原稿書きくらいしか無いから、予備機の必要は無いだろうが、やはりちょっと不安もある。そうそう、もう1台の古い機種の予備機も処分出来る。周辺機器も整理出来る。これは大きなメリットだ。ただ、けちな私はあの4万5千円もしたキーボードが不要になるのが惜しい。使い慣れ、愛着のあるキーボードなのである。それにプロセッサーのアップグレードカードだって高かったぞ。
 
 大体、仕様がどんどん変わるなんて不都合極まりない。私は物持ちが良いから、言い換えればけちだから、古い物をたくさん持っている。それらがどんどん過去の物になってしまう。オーディオ・ビデオがそうだ。オーディオではLPレコードが200枚くらいあり、レコードプレーヤーも2台ある。オープンリールデッキもある。ほとんど使っていないが、捨てられない。憧れの機器だったからだ。ダブルのカセットデッキもある。これもエアチェックしたテープがたくさんある。二度と聞けない演奏もある。これなどはCDにダビングする機器は持っていないから、DVDにでも焼くしか無い。ただ、それも時間が掛かる。
 ビデオではベータ機が2台もある。VHSは2台とも、とっくに壊れて捨てた。だからVHSテープの再生が出来ない。ベータのテープはほとんどをDVDに移した。
 ビデオカメラはアナログとデジタルの2台あるが、既にデジタルでさえ過去の物になりつつある。デジタルと言ってもテープを使う物だから、現在の物とは格段に見劣りがするし、形も大きい。
 
 何でこんなに進化が速いんだ、と文句を言っても、今の若者にはそれで当然なのだ。いつまでも古い物にこだわっているのが悪い。ただ、今までにさんざん金を掛けて来ただけに簡単に処分は出来ない。このけちけち根性が諸悪の根元なのかもしれない。ちょうど、施工途中の施設が不要になったが、今までに掛けて来た金額を考えると工事の中止が出来ない、と言うのと同じだ。工事の不合理を考えれば、自分の不合理が分かる。
 
 テレビで狭小住宅の改築前と改築後を放送していた。発想を転換する事によって、同じ面積の室内が嘘みたいに広くなる。私の仕事場は、収納をすべて継ぎ足し継ぎ足しでほとんど費用を掛けずにやって来たから、ちぐはぐだし、決して有効な利用が出来ているとは言えない。これを一度全面的にやり直せば、収納は今の倍くらいにはなる。図面を書いて、計算して、室内を合理的に設計したら、それが可能だと分かった。
 今全面的にやり直すのは無理だが、仕事も減っている事だし、引っ越しを機会に新しくしたい。合理的に使えば、4部屋必要だったのが3部屋で済む事も考えられる。そうであれば、移転先の選択肢も増えると言う訳だ。
 
 何よりも発想の転換が必要なのだが、転換が必要なのは私一人ではない。日本人全体が発想の転換を必要としている。