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夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

官庁は泥簿の巣窟か

2010年11月10日 | 政治問題
 仕分けで廃止と決まった事業が、名前を変えて堂々と予算要求をしているとの話を見聞きして、何だ、官庁は「こそ泥」の巣窟じゃないか、と思った。
・こそ泥=人目を盗ぬすんでこそこそとわずかの物をとって行くどろぼう。
・こそ泥=こそこそと人目を盗んではいり、わずかの物をとる泥棒。
・こそ泥=わずかの物をぬすんで、こそこそと逃げる泥棒。
・こそ泥=すきをみて、こそこそとわずかな物を盗み取るどろぼう。
・こそ泥=人のすきをみて、こっそりと物を盗むどろぼう。また、わずかばかりの物を盗むどろぼう。
・こそ泥=人に知られないようわずかな物を盗むどろぼう。
・こそ泥=こそこそ忍び込んで、わずかなものを盗む泥棒。
・こそ泥=こそこそと、わずかもものをぬすんでいくどろぼう。

 共通しているのは「こそこそ」と「わずかな物」だが、官庁のこそ泥は違う。「こそこそ」ではあるが、「莫大な物」を盗む所が大きく違う。しかしだからと言って、官庁を「大泥棒」呼ばわりは出来ない。これは石川五右衛門のような泥棒を指す。因みに「大泥棒」はどの辞書にも載っていない。
 こうなって来ると、官庁のために新しく言葉を作り出さなければならない。
 官庁の「こそ泥」の特徴は、「こそこそ」ではあるのだが、反面「堂々たる」でもある。その破廉恥と言うか、犬畜生にも劣ると言うか。犬畜生なんて言うと、犬からクレームが付くだろ。俺たちはもっと高尚だと。そうだろう、そうだろう。
 あるテレビでは、蓮舫氏に食ってかかっていた、あの「女性なんとかかんとか」の主である「おばはん」のシーンを再現していたが、何が最も大事なのかをみなさん、何にも考えていない。いや、考えている。自分達の収入源だけが重要なのである。だから恥も外聞も無く、わめき立てるのである。もちろん、少しも恥だなどとは思ってもいない。その堂々たる振る舞いを見ていると、「堂々たるこそ泥」なんて言う、矛盾した言い方しか思い付かない。どなたか、びったりとした名前を付けてくれないだろうか。