夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

電力会社の独占経営が日本のガンである

2011年09月20日 | 社会問題
 原発を廃止して、自然エネルギーに転換しようとみんなが考えている。今の所、その占める割合は極端に少ないが、これからの問題だから何とか解決は出来るだろう。そして電力の「地産地消」に積極的に取り組んでいる所もある。
 電気は送電によって3割ものロスがあると言う。だから近くで発電して近くで使えばそのロスをゼロに近く出来るだろう。それが「地産地消」で、小規模な発電所を各地に作れば良い。更にはそうして作った電力を各電力会社が買い取れば良い。
 それなのに、電力会社は買い上げる上限を決めている。そして様々な重要な数値を公表しない。すべて自分達だけの権利と金儲けの手段を死守したいからである。

 水道は自治体の経営が多く、井戸もあれば、自然な湧水もある。選択肢は多様だ。ガスもプロパンガスがあるし、ガス会社も独占ではない。しかし電力会社だけは独占企業である。独占企業が世の中にどれほどの害悪を与えているかは、周知の事実である。
 どんなに輿論が騒いでも知らん顔を決め込んでいるその体質は変わる訳が無い。省庁ともしっかりと癒着しているから、体質改善など出来る訳も無い。
 従って、国営化するより方法が無い。国鉄や郵政は民営化した。それには色々な思惑も絡んでいて、一概に民営化が良かったとは言い切れないと私は思っているが、まあ、一応は開かれた会社になっているらしい。だから、それとは反対の道を歩む事になるのだが、今のままの独占企業では絶対に駄目だ。

 今、民間の省エネはかなり徹底的に行われている。そしてそれは人々に定着しつつある。結局は国民の我慢が省エネを支えている。それなのに、電力会社は一向に我慢をしようとはしていない。そんな商売があって良いものか。
 日本経済の根幹だからこそ、電力会社は国営であるべきだと思う。