夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

パソコンに引っ掻き回されてしまった

2010年06月01日 | Weblog
 発端はマックのハードディスクが壊れた事にある。事情がよく分かっていれば被害は最小限で収まっていたはずだ。HDは3台入れてあるのだから、CDでOSを別のHDに再インストールすれば済む。しかしマックは複雑な事になっていて、旧バージョンのOSがインストールされていないとバージョンアップ後のOSはインストールが出来ない。しかしそうした事情はもう何年も前の事なので、すっかり忘れている。それやこれやでCDを取っ替えひっ替えしている内に、どんどんHDのダメージが大きくなって(これは後から分かった事)結局は大きな被害になってしまった。
 ダメなHDを取り外して、新たにOSを入れて戻って来たマックは、しかしながら、愛用のキーボードが使えなくなってしまった。それなりのドライバーを入れてあるから使えないはずはないのだが、ある特定のキーが入力出来ない。
 更にはほんのわずかの間にインターネット接続が出来なくなってしまった。マックはサファリと言うソフトを使うのだが、何度やってもエラーになってしまう。
 仕方が無いので、空いているHDにOSを新たに入れる事にした。しかし事はそう簡単には行かない。大量のフォントを入れ直したりもしなければならない。結局、半日掛かりで何とかやり遂げた。

 愛用のキーボードを使えるように、古いマックを買って、それもメールやインターネットや各種ソフトが使えるようにするのに相当な時間が掛かっている。それでも、おかしな事にはメールの受信は出来るが送信が出来ない。使っているプロバイダーのソネットの担当者も原因が分からないと言う。変な事だが、画面上では送信エラーなのだが、別のパソコンで見たら、ちゃんと送信は出来ている。
 そんなこんなで、本当に引っ掻き回れてしまった。

 そして話は失われたデータの事になる。私はすっかり諦めていたのだが、と言うか、自分で書いた原稿なので、古いデータがあれば、書き直す自信があった。だが相当に手間ひまが掛かる。そこで5万円から出来る、とホームページでうたっている所に問い合わせをして、取り敢えず初期診断は無料との事なので、出してみた。診断の結果、かなりの重症だが、9割は復旧出来ると言う。しかし価格は最大で12万円になる。すべてのデータが対象になるが、私の一番欲しいデータが復旧出来なければ、復旧費用は0円だと言う。
 当面は売れる見込みの無い原稿なので何とも高いと思ってしまうが、6冊分だと考えれば、1冊2万円だから、高くはない。それにデータコピーをしていなかった反省料だと思えば、仕方が無いか、とも思える。
 そんな訳で、只今、データの復旧作業をしてもらっている最中である。作業をしている会社は銀座だから、結果が出たら、行って自分の目で、欲しかったデータがきちんと復旧出来ているかを確認出来る。日本で最高の技術を持っているとの事だから、その結果が良ければ、社名とその結果を御報告したい。几帳面にデータ保存をしている人には無縁の事だろうが。

 目を社会に転ずれば、おかしな事ばかり続出している。結局はどこもかしこもおかしな事だらけ。私のパソコン騒動は誰のせいでもなさそうだが、政治とか経済はどうも仕掛人と言うか、悪の張本人が居るらしい。パソコンでも転ばぬ先の杖で、重要な物は別にコピーを持っている必要があるのと同じように、この社会も下手に他人を信用してはならないようだ。我々日本人は島国育ちのせいもあってか、どうもお人好し、それも底抜けのお人好しのようだ。