千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

足ならし登山

2013年10月02日 | 日記

 平標山に登って来ました。
 楽しかった~。
 10月は苗場山です!!

 その話しを聞いたとき、
堪えていたものが、プッツンと切れて落下した。

 よ~し、負けないぞ。
 私でも登れる山といえば、六万騎山か、坂戸山か。
 だが、坂戸山はまだ自信がない。

 お盆前、庭の草取りで膝を悪くして、正座が出来なくなった。
 腰椎すべり症のため、1年前からリハビリを受けていた。

 目標は、1時間のウォーキング、山歩きができるようになること、だった。

 朝散歩のコースを以前の川べりにしたら、Hさんに出会った。
「あっちゃん、どうしていたの」
 心配そうに尋ねる。
「農道をまっすぐ歩くトレーニングをしているんです」
「こっちも歩いてよ。見かけなくなって寂しかったわよ」
 四方山話をして、「あっちゃんたちは、私の子供みたいなものだから」と言われたときは嬉しくなった。私や妹たちのことを懐かしんでくれているのだ。
 Hさんが、毎朝息子さんのお墓参りに通うこの道も歩こう。
 足ならしに行こうと決意したのはその時だ。
 負けないぞ。登るんだ。

 娘夫婦から、母の日にプレゼントされたトレッキングポールを手に、今年3度目の六万騎山。

 時折、葉が落ちる音。
 関越道の車音。
 どこかの山での工事音がこだましてくる。
 ガサっと、栗の実が落ちる。
 枯葉の敷かれた山道。
 だが、まだ秋のたたずまいは感じない。
 野菊やミズヒキの花。

 あっ、あれは。
 同行の夫に言われて気がついた。
 もしかして、マユミ・・・
 マユミだ。嬉しくなった。
 だが、近づけない。
 ズームで撮ってみた。



 大きな木のそばにまたあった。




 マユミとは違うような気がする。
 季節が早すぎる。
 実ははぜていたが、葉が色づいていない。
 11月の湯沢トレッキングコースで、出会った感動を思い出す。実の外殻はピンクで種子は真っ赤だった。

 後で調べた。同じニシキギ科のツリバナらしい。

 六万騎山321M頂上。
 平和の鐘。
 やっと着いた、と鳴らしたくなる鐘だ。



 六万騎城趾。




 上田長尾氏の武将福島大炊督正為の居城があった。本丸・出丸・詰丸の配置や全山の様相を見ると、兵六万収容可能と伝えられた名に叛かぬ一大要害化された名城であって、南北朝時代には両党の死闘が繰り返された所であり、長尾氏入国以来坂戸城の守りのためには無くてはならぬ山城の要害であったと推定される。(郷土史より)

 頂上に咲いていた野菊。




 11時には、昼食のおにぎりを食べる。

 撮る花もない。

 何の木だろう。










 田園地帯は秋の気配。
 田んぼの稲が刈り残されていたり、魚野川がゆるやかな曲線を引いて流れている。
 坂戸山の向こうは霞がかかっている。


 秋は、ゆるやかに、まったりと、私を包んでくれている。
 これからが秋本番。
 足ならし登山ができてよかった。


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