いたずらに
時はすぎてゆく
そんな言葉を
使いたがっていた時代がありました
時など
いたずらにすぎていきはしないのに
狂うことなく
正確に刻まれてきた時なのに
自分だけのための
時であるような錯覚をして
時に甘え
時に身をもたれかけ
ただそれだけのことだったのに
罪の重さに気がついて
はじめて知るのです
いたずらに
時などすぎはしないということを
時になすりつけた
あいまいな来し方のあやまちに
(Azumi)
診療所に出かけたので、放射冷却現象をデジカメで撮る。
一昨日も、山際に霜が降りて、帯状に広がっていた。午後になっても同じ現象。昨日は夜明け前から靄がかかっていた。診療所に向かう時間も帯状の靄が四方に延びていた。
9時37分。
八海山が隠れている。
同じく、9時37分。
銀杏の木の上を靄が上がってゆく様子。
診療所を出た11時48分、放射冷却現象はすっかり消えていた。
風邪っぽい状態が長引いたので、診療所で診て貰った。微熱が出たのは一度だけ。胃腸炎、インフルエンザの検査までしたが異常は見あたらなかった。なのに、かったるい日々が続く。太極拳のレッスン場でも、この冬の風邪の特徴は、熱がなくてもダラダラと長引くと聞いた。私も、同じだなと思った。
覇気がない。
好天に誘われるように書店に出かける。
一週間前、沼田まほかるの文庫本が山積みだったのに昨日はなかった。
売れている新刊書のコーナーのトップが、三浦しをんの「神去なあなあ夜話」である。徳間書店の単行本だ。
神去村へようこそ!
との、キャッチフレーズの帯がついていた。
のんびり行こう。ゆっくり行こう。
私向きの言葉が添えてある。
いつか文庫本になったら買ってもいいかな。
三浦しをんと言えば、「強い風が吹いている」が映画化され、DVDとなっていることを知った。
勿論、レンタルで借りてきた。風邪っぽい日に、二回も続けて鑑賞したことは言うまでもない。
猫のこととなると放っておけない私。
新聞の広告欄にあった、
川村元気著「世界から猫が消えたなら」を読み始めているが・・・
作家の文体に、すうっとは入ることが出来ないでいる・・・
元気という名の猫が、我が家にもいた。それで買う気になったのか。
まだ、
参った。
泣けて泣けて仕方がない、場面に到達していない。
シド、
ナンシー、
ラブ、
トシチャン、
元気、
ハナ、
共に暮らした猫たちの名前。
寒風と雪が強まってきたが、
猫との思い出の中にいて、心をあたためている私である。