千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

サンカヨウの花

2023年05月06日 | 日記
 夫が友人と山菜採りに出かけた。
 五月三日だった。
 魚沼スカイラインは人出も多く、山菜は思うように採れなかった。
 だが、素晴らしい出会いがあったと言う。
 スマホを見せてくれた。

 サンカヨウ?
 やっぱりそうだった。



 私も、始めて出会ってから忘れられない花となった。
 林の沢地帯、水がチョロチョロ流れる所にひっそりと咲いていた。
 白い小さな可憐な花、妖精みたいだった。葉は大きく白雪姫とも・・・



 だんだん山歩きができなくなった。

 朝散歩も同じこと。

 そして、今は足腰に痛みが伴う日々だ。

 三月彼岸の頃、右足膝が痛くなり歩けなくなった。休み明けを待って、整形外科に行った。あの痛みは辛かった。膝にお水がたまっていた。始めてのことだ。
 四月、今度は左手首が痛んだ。腱鞘炎ではなさそうだ。いずれも診ていただいたのは主治医ではなかった。
 いまだ尾を引いている。痛みが残る。


 NHKの朝のドラマ「らんまん」を観ている。

 槙野万太郎は、裏山の神社で地面にしっかりとした葉と茎を這わせた可憐な白い花を見つける。

 バイカオウレン(キンポウゲ科)だ。

 病床の母は、病弱だった万太郎に
「私のいちばん好きな花だよ。この花はたくましい。いのちのちからに満ちちゅう。万太郎もだよ。次に咲く季節に会いにいこうね」と言ってくれた。
 だが母はこの世を去ってしまった。

 バイカオウレンの花に心を奪われてしまった私・・・

 そんな時、サンカヨウの思い出が蘇ったのだ。切なさにも似た思い。ドラマのバイカオウレンの花を見て涙した。

 植物学者牧野富太郎氏がドラマのモデルとなったようだ。

 幕末から明治、そして昭和へと、植物を愛してきたドラマの槙野万太郎・・・
 楽しみになった。

 連休は娘が一人帰省した。
 そして帰って行った。