千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

はるけき想い出

2015年07月28日 | 日記

はるけき想い出は
雲の彼方にあって
手を伸ばそうと背伸びしても
ぐんぐん遠のいていく

はるけき追憶
あんなことも
こんなことも
想い出の中で遠のいて

雲の彼方から
舞い戻ってきはしない

人生
口にするのはたやすいことだけど

遮るように降る
朝の雨はただ冷たい
                    (azumi)



 熱中症になるような時間帯・・・

 涼もうと、魚沼の里「八蔵資料館」へ行ってみたくなった。
 重い扉を開けて、トントントンと階段をのぼれば、アメイジンググレイスの透き通るような歌声が聞こえてくるような気がして・・・

 週末の土曜日、
駐車場は車でいっぱい。
諦めて、路肩駐車・・・
ドリンク片手に歩道を一週した。
木陰のベンチに腰掛けていると、風が戦いで心地よい。



 空は青く、雲も頭上をゆるやかに流れている。

 ベンチの向こうの休憩所は暑そうだ。
 男の子たちが4人、駆けっこを始めた。

「こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちは」

 挨拶運動を実行している地元の子供たちだろう。



 「こんにちは」を返礼する私も、子供たちに笑みを投げずにはいられない。
いいな。子供たちって・・・
 清々しい思いがした。



 春の菜の花は刈り取られ、蕎麦の種を蒔いたのだろう。
白い小さな花もなく、クローバだけになっていた。

 八海山「雪室」の裏手。この暑さの中で静まり返っているようだが、実はそうではない。駐車場の車の数からすると、大勢の人々が涼んでいるのだ。





 こんな猛暑の中、咲いている花も少ない。
ぐるりと歩いて、早々と退散した。



 
 月曜日、用があって朝の時間帯に五十沢へ・・・

 空気がさわやかで、車の窓を開けて走れば、冷房は要らなかった。
 萌気苑さくり温泉健康館の近くまで。



 地域医療に貢献して来られた黒岩卓夫先生の健康館だ。

 緑が濃く、田も青々として、うっかり通りすぎるところだった。



 夫が初めて試作した「八色西瓜」だ。
近所の人から苗を分けてもらった。分けてくれた方もだが、作り方も分からず試行錯誤を繰り返した。茅を刈り取って、西瓜が直接土に触れないように、雨の日々は大変だった。春から、ボランティアのような仕事に就いているので、日々があっという間に過ぎて行く。もう、お盆近しだ。

 茨城に送った・・・
9キロの西瓜・・・
半分に割った画像をEメールで送ってほしい、との注文付きだった。



 中がひび割れている。

 子供たちが食べている様子。美味しかったかな?



 西瓜は難しそうだ。
やっぱり収穫はお盆頃かな~
夫のつぶやきだ。

 昨日までの猛暑は去ったのか、早朝から涼しい雨が降ってきた。

 やや、風邪っぽいので診療所に行った。
窓口に、リハビリ以来のNさんがいた。
にこやかな女性だ。
「よしだっち先生、元気でやっているかしらね」

「フジロックで盛り上がって、張り切っているんじゃないでしょうか」

フジロック・・・元気いっぱいのよしだっち先生が瞼に浮かんだ。

 夏本番!!
 蝉の声が賑やかになってきた。





奇跡のシンフォニー、ギター演奏会

2015年07月20日 | 日記





 フレディ・ハイモア主演 「奇跡のシンフォニー」

 養護施設で育った少年エヴァンが、両親と自分とは音楽で結ばれていて、必ず迎えに来ると信じている。やがては音楽によって、親子が互いに引き寄せられていくという感動の物語。
 母親の胎内であらゆる音を聴いたというエヴァンは鋭い音感を持つ。だがその母の顔も父さえも知らない。いつか逢える日がやって来るとの確信を持ち続けている。信じる少年の瞳は光に満ちている。日常の中で聞こえる音が、彼の魂の中で音楽として育つ過程が、不思議でかつ新鮮な感動を覚える。音に導かれ るように、施設を飛び出しニューヨークのマンハッタンへ。
 そこで出会った子供や大人。ギターを習い、ストリートミュージシャンに。スリリングな展開を経て、教会に潜り込んだエヴァンはピアノ、パイプオルガンにも出会うこととなる。撫で、叩き、震わせ、つま弾く音の面白さ。そして楽器に託して、自分の思いが両親に届くように曲づくりを始める。
 またたくまに才能を見いだされたエヴァンは、オーケストラの指揮をとることになる。
 現実離れした夢のような物語。



 赤い糸にたぐられるようにニューヨークに引き寄せられるチェロリストの母親とミュージシャンの父親。
 ニューヨークの夜、森の中のコンサート会場。タクトを振る少年の背後に近づく、白いドレス姿の母親、そして父親。
 一夜かぎりの愛。結ばれることなく別離した父と母。母は命を宿し出産するが、死産と告げられ、引き裂かれてしまった母子。
 11年と16日。親子として初めて見つめ合った3人。



 ラストシーンで、エヴァンが指揮棒をふる 「AUGAUT` S RHAPSODY」の壮大な狂詩曲で涙腺が緩み出す。しばらくは感動の渦の中に浸っていた。

 心の耳を澄ませば 音楽は聞こえてくる

 最後に、日本語のテロップが流れた・・・

 「奇跡のシンフォニー」は2008年6月に日本全国に公開されている。

 長岡に出かけなければ映画を観賞することも出来ない。DVDとなって初めて観る作品が多くなった。

 フレディ・ハイモアの未来を見つめる瞳に強く惹かれた。どこかで見たような少年。  「チャーリーとチョコレート工場」「ネバーランド」「アーサーとミニモイの不思議な国」に出演していた子役だと後で知る。

 「奇跡のシンフォニー」のDVDを再観。
 感動を呼び覚ます映画はいい。涙腺が緩んだままだった。


 友の店に出かけた。
 台風一過・・・空気が爽やかだった。雨で歩けなかったのもあって、友の店に行きたくなった。

 急遽決まったのだけど、今夜、音楽会があるの。行かない?
 行く!行く!行きま~す!
 Y子さんも行くよ。ギターのEちゃんもね。

 「kayokoちゃん、今日こっちに来るかな~」と聞いていたら、待っていたように夫婦二人揃って店に入って来た。週末になると東京からやってくる二人だ。
 音楽会も参加するとのこと。

 厨房にいたTさんが「みんな呼びよせられるように集まるなんておもしろいね」と言った。時々しか顔を出さない私が来たせいもある。
 ホントだ。
 Y子とは、三人会以来だ。

 Y子の車が我が家に到着。
「しばらく~!二年四ヶ月ぶりだね」Y子の記憶は鮮明だった。私・・・手帳に書き込んだはずだったけど、咄嗟な計算に疎い。
 途中で一人が乗り、五人でトミオカホワイト美術館に向かう。エントランスホールでE夫婦と合流、開演を待った。




 若手の演奏家によるクラシックギターの競演。
 ウィーン国立音大に在学、クラシカルギターコンクール、カルカッタ国際ギターコンクール、などで優勝した経緯を持つギター演奏家たちだ。

 最後の競演が一番素晴らしかった。

 鳥の詩、佐藤弘和 作曲

 佐藤弘和は青森県出身のギタリスト兼作曲家。(楽園の鳥たち)(2007年)
(平和を祈る鳥たち)(2008年) (戦う鳥たち)(2010年)の3楽章からなるこの作品は、第2楽章ではチェロの巨匠パブロ・カザルスの演奏で有名なカタルーニャ民謡(鳥の歌)のメロディーが用いられている。

 ギター競演の心の昂ぶりを抱いたまま、美術館を出ると小雨が降っていた。

 反省会で行った店はカウンターしか空いていなかったが、Y子と隣り合わせになって空白の時を埋めた。
 私たち、(三人で会っていたのだが)何年も会わなかった感覚ないよね。そう、そう、Y子の人生、無理に問いただすことは要らない。話したくなったら話せばいい、
ただそれだけだ。
 私たちは、ずうっと変わってない。夢をみるのも、多分、ずうっと変わらないような気がする。







 昨夜、日曜日は花火大会だった。
 ジャスコの駐車場で待つ内に雨がポツポツ・・・
 止んではポツポツを繰り返し、本格的な雨となる。
 雨の中、車内で花火大会を観るのは初めてだ。

 二日続いての寝不足は堪えた。





大地の芸術祭

2015年07月12日 | 日記



 大地の芸術祭  
 越後妻有アートトリエンナーレ2015 7・26(日)―9・13(日)


 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ 2009

 越後妻有全域
 760K?の広大な地域に 約370点のアートが点在。
 駅周辺の中心部から山奥の小さな集落まで 里山いっぱいに作品が広がる。

 日本の原風景 里山と現代アートが出会った!
 妻有全域(旧十日町 旧川西 旧中里 旧松代 旧松之山 津南)で 2000年から3年に一度開かれている国際展。

 2009年7月26日(日)~9月13日(日)

 パスポートは購入済み。
 歩き 観る 聞く 触れる 感じる
 出会い 人と人の輪 つながり
 そんなものを確かめに 高原の秋にやっと出かける時間をつくった。
 まだ2日間のみ とても全てに触れる機会を作れなかった。
 明日また一日を歩いて終わりとすることに。

 10月! 再び開催と聞いた。嬉しい。

 妻有芸術祭 つまりの人たちも 芸術家も 私たちも つまり みんなのお祭りなのだ。

 9月11日
 旧清津川小学校 富山妙子展
まず、この一枚に出会った。偶然の重なり、私の脳裏に浮上していた色彩だった。描ける訳ではないが、家の掃除の途上に現れるのだ。題を確かめもせず、偶然の重なりにただ驚いていた私であった。



 富山妙子88才。このエネルギッシュな画家を知らなかった。



 虐げられた民族の叫びを感じる。



 これもアジアの叫び!じっと待つ人、祈る人、今日の糧はもはや・・・



 みどりももはやなく、削り取られてゆく山、鉱山も細々と・・・





 中里 陶器の花 作者は金沢大教授と学生たち?



 清津峡美術館 墨のアート



 松代 星峠 棚田



 松代 棚田アート




 9月13日

 370もある作品のうち、観て廻ったのは60弱。
帰宅して、やや放心気味でフォトの整理をしていた。上手くもないのに時間を費やしている私。
ただ観たという自分のメモリに過ぎない。伝えることはとても難しい事だ。

 過疎化する里山。集落が5軒のみになったと話す72歳の女性。見事なブナ林を車で案内してくれた。芸術祭のおかげで、集落が有名になり、人が訪れてくれるようになった。水道もなく、山の湧き水を飲む暮らしが明るくなった。此所に嫁いで幸せです・・・と。キラキラ瞳が輝いていた。こうしたおもてなしの「御接待」があちこちで展開されていた。
 里山の人たちも、各地からやって来る人たちも円座の中で語り合う。
 おにぎり、いもの煮っころがし、ズイキの酢の物、漬け物、ケンチン汁、豚汁、何よりのごちそうだった。

 十日町 池谷ブナ林「森のひとかけら」



 フイリッピン「イフガオから愛をこめて」



 十日町願入地区 人気スポット うぶすなの家




 やきものの「美」と「食」を楽しめる古民家。超人気。




 敷居をまたげば、人、人、人。大半はアーチストをめざす若者?外国人もいた。



 川西「境界の神話」子供たちの遊び場





 十日町漉野 旧東下組小学校
 鉄を作る




 山崎龍一

 ダメ!!絶対!!




 もう 座っていたくないっっ!



 山崎龍一の彫刻を、昨今よく眼にする。哀しげな子供の表情は何を訴えているのだろう。


 大地の芸術祭2015がまた、開催される。
 市民会館でパンフレットを見つけた。2000年にスタート、今回は第6回展だそうだ。憧れは抱くが、今年は行けそうもない。2009年以来、何度か来訪しているのだが・・・

 緑の絨毯になった田んぼです。





 ブログを初めてから、本日で4年になりました。
 つたない文をお読みいただき感謝申し上げます。ありがとうございました。


みどりのボレロ

2015年07月05日 | 日記

 2008・11
 大阪行き。

 たこやき「会津屋本店」
 たこやき!美味しかった!



 南海岸里玉出駅



 懐かしい面影が残っているかと期待したが、駅も町も変貌していた。住吉大社に行ってみる?娘が言ってくれたのだが・・・あっさり辞退した。

 ワッフルの美味しい店「Manneken」



 難波 居酒屋「KI・CHI・RI」



 
 娘夫婦好みの店。洞窟みたいで。お酒も料理も美味しかった。


 スイスホテル難波大阪から、大阪歌舞伎座(2009・6・閉館、移転)周辺を眼下に見下ろし、大阪市内を遠望する。



 大阪のじぃじとナゴ。「テッチャンと呼ばせたい」と、言っていたのだが? 



 ナゴ、六ヶ月。何でも興味を持つ時期だね。



 

 2009

 アル、ジャスコでお買い物中。夏



 ナゴ、ジャスコで。十二月。



 夏祭り。




 津南高原。

 ミニカーで遊ぶ、アルとるう。









山の仲間たちは
みどりのボレロを着て
   ラッタッタ ラッタッタ 
ラッタッタ ラッタッタ

森の踊り子たちは
光のドレスを着て
   ラッタッタ ラッタッタ 
ラッタッタ ラッタッタ
木の葉が揺れて ラッタッタ
湧き水が音を立てて ラッタッタ

山も化粧を始めて ラッタッタ
空も遠くかすんで ラッタッタ

みんな踊るよ ラッタッタ みんな手をつなぎ ラッタッタ ラッタッタ
山の仲間たち 生き物たち 手をつなぎ踊ろう ラッタッタ ラッタッタ
ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ

                            (azumi)








 2011・5・31
 坂戸山登山

 女四人で登った。



 八海山を望む。



 下山した後、市内の足湯で疲れをほぐした。友人の店に寄り、昼間から宴会を始めた。昼間のお酒は効いた~。四人で山の会を発足する意気込みだったが・・・人生いろいろあるさ。へこんでも、七転び八起!!ですね。



 1998・5・17(日)
 尾瀬行き



 檜枝岐→沼山峠→尾瀬沼、長蔵小屋近辺で休憩。帰路も同じコース。今でも時々思い出す。楽しかったあ。若かったなあ。

 スケッチ



 似ていないかな~。アルとるうを描いたつもり?


      
        巾着茄子と神楽南蛮のあぶらみそ




 神楽南蛮の種を抜いても辛かった。翌日は、辛みは飛んだ。
 子供の頃から食べてきた私たちには忘れられない懐かしい味である。
 今度は、普通の茄子と紫蘇の葉で作ってみよう。


みんな踊るよ ラッタッタ みんな手をつなぎ ラッタッタ ラッタッタ
山の仲間たち 生き物たち 手をつなぎ踊ろう ラッタッタ ラッタッタ
ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ ラッタッタ