いつまでも
きらめきを持って
生きたいなどと
はちきれそうな
心で云ったのは誰だったんだろう
あらゆるものが
見せかけのきらめきだと気がついたとき
心は
ただしぼんで
小さく 小さくなってゆく
何も
本物なんて
探す必要はないのさ
真理を
見いだそうとしたら
くたびれてしまうよ
きらめきは
一瞬の灯(ともしび)
そう
かすかな灯の中に
一瞬をきらめくほうが
私に似合っていそうな
そんな気がした
今
(azumi)
雪解けが進んでいる。
二日晴天が続けば、もう雨、連日のようにこの繰り返しである。
フキノトウが顔を出し始めた。
たんぼ道のあちこちに、表皮にくるまれた赤ん坊のような頭があちこちに見える。
雪に覆われていた山も、ところどころ雪崩れて表層が見えだした。
いつも、いつでも、
ずうっと、ずうっと、
雪国に暮らす私たちが待ち望んでいた春がやってくる。
キクザキイチゲが、こんなところで仲良く花開いた。
北側の庭も、大分雪が溶けた。
ヤブコウジの実。
冬に赤い果実をつける。
夏に、白か淡いピンクの花が咲くのだが注意して観察したことがない。他の植物で隠されている場合が多い。
鉢植えのマンリョウと同じサクラソウ科(またはヤブコウジ科)らしい。
遠藤ケイが、テレビ番組で、二月に坂戸山登山をしている。
雪の間からヤブコウジの実を見つけ、正月の縁起物とされていると云った。
センリョウ(「千両」、センリョウ科)、マンリョウ(「万両」)、カラタチバナ「百両」と並べて「十両」とも呼ばれていると・・・
落語のことも云っていた。
「寿限無」
じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ
かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ
うんらいまつ ふうらいまつ
くうねるところに すむところ
やぶらこうじの ぶらこうじ
パイポパイポ
パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
ちょうきゅうめいのちょうすけ
もともとは、落語の前座咄(ばなし)の代表作。
生まれた男の子に、ぜひともめでたい名前を付けて欲しいと、男(ちなみに名字は杉太とのこと)がお寺の坊さんに頼んだ。めでたいことがらをめいいっぱい重ねられたこの名前、便利なこと、不便なこと多々あった。最後に井戸(関東地方の話では川になっているところも面白い)に落ちた「寿限無寿限無……長久命長 助」を助けようとしたのだが、名前が長すぎて助けられなかったという笑えない話。
よく聞くが、舌がまわらない。
まわらないどころか、つっかえて途中で降参だ。
雨足が強くなった。
お粗末様!
春の陽気に誘われて、
浮き浮き、楽しい日記を書きたいものだ。