千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

豊かさって

2012年07月27日 | 日記

   

豊かさって何だろう
いつも求めている言葉なのに
物憂い午後は
すべてが虚しい

身体ごと地の果ての
真っ暗闇に落ちてしまえばいい
這いあがることもなく
眠っていればいいのだ

愛って何だろう
生きるって何だろう
人はいつも何かを求めて
ひたすら
生きようとしているのに

ふっと
明るい日ざしの午後が
にび色に覆い隠されて
心が訳もなくふさがれる
そんなひとときを
あなたも経験したことがあるだろう

                   Azumi


お家ご飯。

いわしのハンバーグ。



 西からいわしが届いた。大きなハッポースチロールに沢山入っていた。
知り合いにもお裾分け。中骨、頭もなく、開いてあった。肉の厚いいわしだ。照り焼きにしたり、ハンバーグにも作ってみた。

レシピ

材料 4人分

いわしのすり身    300グラム(フードプロセッサー使用)
玉ねぎのみじん切り  1/2個
しょうが汁      小さじ1
木綿豆腐       1/2丁
卵          1個
片栗粉        大さじ3
みそ         大さじ1/2
しょうゆ       小さじ1
サラダ油       大さじ1

<たれ>
しょうゆ       大さじ2
酒          大さじ2
みりん        大さじ2
砂糖         大さじ2

 (豆腐は冷蔵庫で水切りする方法でやった。キッチンペーパーで最後に拭く)

 玉ねぎはみじん切りに、しょうがをすりおろす。

 たれを合わせる。

 ボールに、いわしのすり身、玉ねぎのみじん切り、しょうが汁、水切りした豆腐、卵、片栗粉、みそ、しょうゆを入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。8等分にして小判型にまとめる。

 フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱する。
小判型の具をフライパンに並べ、両面がきつね色になるまで焼く。
フライパンの余分な油をキッチンペーパーでふき取り、合わせたたれを加え、ハンバーグを煮からめる。

 はじめて作ってみたいわしハンバーグ。
これもなかなかの味。
いわしの量が多くて、レシピ通りにつくるのは大変だった。
倍近くになったハンバーグは冷凍保存した。

ゴーヤチャンプル。



 自己流なのでレシピなし。
初もぎゴーヤ、豚肉を炒め、しょうゆ、みりん、料理酒で味付け。先に軽く炒めた卵を合わせただけ。
 ゴーヤの季節が来た。
我が家ではヘチマをやめて、今夏のグリーンカーテンをゴーヤにした。

ズッキーニと豚肉の炒め物。




 毎度のことだが、今年のズッキーニは終わった。あの食感、旨味が懐かしい。
豪雨で枯れ、水不足で枯れる。育てにくい野菜だという。

細切りピーマンと豚肉の炒め物。



 豆板醤を最後にからめた。ピリ辛が少々堪えた。



トマトが真っ赤に熟れている。




 これからが夏本番。
昨日は二ヶ月ぶりに病院の診察を受けた。異常なし。熱中症に気をつけるように言われた。この猛暑でバテ気味の私ではある。夜間と日中の温度差に弱い。

 朝は清々しく、やさしい大気をいっぱいに吸い込んでくる。

朝の田園。



朝の野の花。ノカンゾウ(ユリ科)



朝の野の花。ヒルガオ(ヒルガオ科)




 「雲の合間」を少しずつ書き進めているが、書き足りなかったので今回もお休みさせていただきたい。


 




煙火

2012年07月19日 | 日記


     



                (写真は昨年夏)
 ドドド、ドド、ドドドドドン。
 どこかで炸裂音。煙火が始まるらしい。
 闇の彼方に耳をそばだてる。
 浦佐かな。
 夏祭りの季節がやってきた。

 しおざわ夏まつり、
兼続公まつりとつづき、今宵が大煙火大会である。


 娘たちが幼かった頃の記憶がかすかによぎる。
 パンツ一枚になった子供たちは、浴衣の着替えの順番待ち。
 もう丈が短くなったからあげのしつけをほどこうかと母。
 いいよ、いいよ。時間がない、と言うのは私。
 箪笥から出して点検していなかったのも私。
 風呂上がりの娘たちのおさげを結い直すのも私。
 早くしろよ。
 気短な夫の大きな声。
 こどもらのきゃっきゃっ言う声と、ゆだるような暑さが家中を行ったり来たり・・・
 最後に母の手早な着替えと化粧が済んで、家を車で出発。
 町をめざして、車の光のラッシュがつづく。
 車を駐車するスペースを確保するのも大変だった。
 凄い人、人、人。
 美味しげなにおいと子供たちの心を誘惑する屋台、出店。
 今日は少しだけだよ。
 父親に念を押され、頷く娘たち。
 ところがいっしょに歩いていたはずの娘一人がいない。
 慌てて後戻り。
 いた。いた。
 おもちゃの屋台で動けなくなっている娘が。
 目当てのものがあるらしい。
 後でね。
 何を言ってもだめ。
 歯を食いしばって、てこでも動こうとしない。
 結局根負けしたのは父親。
 友人宅へ家族で招待されていたから、時間が気になる。
 早く呑みたい。
 帰りは、決まって私の運転。

 ねばり強かったのは二人の娘、どっちだったかな。
 孫たちを見ていれば分かる。

 母は、父を亡くして何年か気力を失っていた。生来努力家で多趣味。民舞も上手かったので、祭りは心が騒いだに相違ない。後に、祭りの踊りにも参加するようになる。

 六日町祭りの最後を飾る煙火、
 あの頃は、小学校の校庭に茣蓙を持ち込んだり、友人宅の二階の窓際で楽しんだりした。

 今宵の煙火、二年ぶりだがどこで観ることになるのだろうか。



 お家ご飯。

 あんかけ揚げナス。



 ナス300㌘位。大根170㌘位。みりん大さじ2、醤油大さじ2、水溶き片栗粉大さじ1、水大さじ1、大葉1~3枚位(菜園にある)。揚げ油。
乱切りにしたナスを揚げる。大根おろしを作る。醤油、味醂を煮て水溶き片栗粉を入れとろみをつける。揚げたナスに、大根おろし、あん、大葉を盛りつければ出来上がり。
 夏大根は水分が多いので、少ししぼるといいかも知れない。大葉は枚数が多い方が見た目もいい。買うと高い。
 醤油、味醂も味加減が必要。我が家は薄味にしている。

 獅子唐&伏見甘南蛮のざっと炒め。



 オリーブオイル、塩、胡椒。

 菜園野菜で手軽に作るが、これがさっぱりとして美味しい。
 バターで炒め、炒めすぎないように火を止め、その上に醤油を少々振っただけで乙な味になる。


 お化けズッキーニのスープ。





 ズッキーニの大きな葉の下に巨大ズッキーニが隠れていたようだ。40センチほどあっただろうか。もったいないのでいろんなものに使ってみた。
皮を剥いて、まずは味噌汁の具に。とろけるチーズとマヨネーズ、ブラックペッパーでホイル焼きに。そしてスープである。
 皮を剥いたズッキーニとしめじをオリーブオイルで炒め、水、料理酒、中華スープの素を加えて煮込んだ。バジルの葉を散らしてみた。
 思いがけなく美味しい味になった。

 キュウリのジンジャー漬け。



キュウリ    3キログラム


「A」
醤油      4カップ
砂糖      500グラム
酢       150ml
ショウガ        1片

(1)「A」を鍋に入れて沸騰させる。
(2)(1)に好みの大きさに切ったキュウリを入れて、火を止め冷ます。☆ふたはしない。
(3)キュウリを取りだし、(1)と(2)を2回くり返す。
(4)3回目にショウガのせん切りを入れる。

 これはキュウリが採れすぎて困ったときの漬物である。レシピ通りなのでお試しあれ。

 揚げ豆腐のあんかけ。



 私の定番メニューと言ってもいい。
 居酒屋の一品として登場する前だったかも知れない。
 夫の郷里に帰省したとき、とってもおいしい「揚げ豆腐」が食卓に出た。揚げたての豆腐。醤油をかけて食べた。
 近所の小さな豆腐屋に売っているという。揚げて、すぐに売り切れる、評判の揚げ豆腐だという。翌日、さっそく店に出かけた。小さな目立たない豆腐屋だったが、それ以来病みつきになった。自分でも作ってみようと。

 24時間冷蔵庫で水切りした木綿豆腐の水気をペーパータオルで拭く。油で揚げる。中火。きつね色くらいに。
 味醂、醤油、水、水溶き片栗粉であんかけを作る。
 夏大根はすりおろし、大葉3枚を加えてみた。
 大根おろし、大葉、揚げ豆腐のコンビが絶妙だ。

 初鮎。

 7月10日。鮎解禁。
 魚野川で釣った鮎をいただく。
 旨い。ただその一言。



 油味噌(味噌ナス)



 ナスと赤しその葉をサラダ油で炒めて、味噌をからめ炒めただけ。料理酒も少々。
 魚沼出身者なら懐かしい味。
 昔は鍋いっぱい作った。
 油味噌(ナス味噌)を食べなきゃ、夏が来た気がしないという言葉をよく耳にした。

 煙火を観に出かけるので夕食は作らない。
 ド~ン!ド~ン!あの音が好きである。











何のために

2012年07月12日 | 日記

  
私は
一体 何のために
こうして待っているのだろう

光も 音も
全て遮断されたような
たった一人の空間の中で
こうして
待っている

ここは
時とは無縁の世界だ
狭苦しくなってきた空間で
ただ待っている
苦痛が 追い出しをかける

このまま
ここから去ってしまおうか

私は
一体 何のために
こうして待っているのだろう

いつか
心音のような時を刻む音がもどり
我にかえったとき
向こうからやってくる光をめざして
一目散に駆けだした

待っているのではなく めざすために


           Azumi  2012/07/12

 梅雨前線が西日本から東北にと活発になっているようだ。
 昨日は日中から猛暑。寝苦しさは朝まで続いた。
 近所でも早朝から病院行き、救急車で病院に搬送された方がいた。
 もしかしてazumiでは、と思った親戚もあったようだ。気圧配置に敏感なので、昨日からもやもや感がある。健康管理に留意しなくてはと、常々心がけていることである。見た目は常人。体力、筋力づくりはまだまだ。日中と深夜の温度差がありすぎて、やや夏風邪気味。気をつけなくては。


 今日は「千艸の小部屋」開設一周年である。
 さまざまなことが降りかかってきた一年でもあった。
 つたない文をお読みいただき、感謝申し上げる。書けない時期があったことも深謝している。

 知人もお読みいただいていたなら      ありがとう!!
 見知らぬ方も           ありがとうございます!!

 今後ともよろしくm(_ _)m



 お家ご飯。

 豚肉、胡瓜、トマトの甘酢あんかけ。




 サッと揚げピーマンの味噌マヨネーズ。
 深鍋にやや多めのサラダ油でさっと揚げたピーマン。味噌とマヨネーズで薄味に和える。



 豚肉の生姜焼き。
 なぜか昔から好きな一品。いただいたキャベツを惜しみなく使う。



 夏大根のそぼろ煮。
 塩麹、醤油少々。弱火でトロトロと。あっさり味。



 朝の花。

 ツユクサ(ツユクサ科)



 ネジバナ(ラン科 ネジバナ属)



 昨日の朝。
 散歩道に朝陽が眩しい。
 山も川も靄がかかっていた。






私自身

2012年07月05日 | 日記


      
もうこれでいいのだと
あきらめにも似て
かたくなに守って来たはずなのに

心のヴェールが剥がされてゆく

心を語っても
届かないむなしさを
あいまいというヴェールで
固く包んで来たのに

心のヴェールが剥がされてゆく

1つ また 1つ

あなたや違うあなたによって
眠っていた私自身が呼び覚まされてゆく

最後に残されるものは
あいまいなものではない
大切に包みこまれた本当の私自身

最後のヴェールだけは
やっぱりあなたのために残しておきたい

私の中にいる あなたのために

                   (azumi)

 私はazumiだった。
 ときどき、自分が自分たることを忘れている。
 はっきりしない空模様。
 西では降り続く雨の被害さえ出ているのに、晴れ間があったり風が吹いたりで、洗濯物は乾く。

 昨日は暑い中、太極拳のレッスンに出かけた。歩いて行くので暑さにへたばる。
 帽子、日よけ用の手袋、冷たいお茶は欠かせない。
 講師が先に到着していた。二人で会場の窓を開け放つ。山と川から吹いてくる風の心地よさ。大きな扇風機があるのだが、まだ要らないとか。
 女性講師は、娘たちくらいの年齢だろうか。
 呑み込みが鈍い上に、筋肉痛から解放されないことを伝えた。
 リハビリでお出でになっているのですから、ゆっくり、ゆっくり続けて下さい。
 五、六年やっているのですよ。ここの人たちは。それでもまだ覚えられないと言っています。
 いつまで続くか分からないが、途中でへたばりたくない。
 中国語で気合いを入れながらの講師の動作にまだついていけない。
 昨日の筋肉痛はとれたみたい。
 気が張っているからかも知れないが。
 夜はクロッキー帳での人物デッサンがある。

 疲れて、へたばって、
ぐっすりと寝て、
早朝には目覚め、
軽いウォーキングで大気を吸い込んでくる。

 ゆっくり、のんびりの日々がこうして過ぎてゆく。

 お家ご飯。

 夏ネギのぬた。




 キュウリとトマトの甘酢炒め。



 ズッキーニのマヨネーズ焼。



 鳥むね肉の塩麹じっくり焼。



 鶏むね肉約300㌘
 塩麹    30㌘位

 むね肉に塩麹をすり込み、ラップをして冷蔵庫で一晩置く。キッチンペーパーで水分を取る。
 フライパン多めオリーブオイルを入れて弱火にかける。
 水気をふいたむね肉を、皮の方を下にして弱火でじっくりと焼く。皮に焼き色がついたら反対側も焼く。蓋をして火を止め、四、五分蒸らす。
 蒸らしたら、切り分ける。

 ソース
 ボールに塩麹(20㌘位)、バルサミコ酢(小さじ2)、オリーブ油(大さじ2)、玉ネギ、夏ネギどちらでも少々、トマト、ミニトマトどちらでも角切りに、これらを軽く混ぜる。

 皿に切り分けた鶏むね肉を乗せ、ソースをかけて出来上がり。
 野菜は別皿に盛り分けた。

 とっても美味しかった。

 木綿豆腐とミズのハンバーグ(塩麹入り)



 美味しくできたが、つなぎに乏しくやや失敗。
 鶏ひき肉かパン粉を入れればよかった。

 木綿豆腐一パック
 ミズ 五、六本 (茹でて皮むきしたものを使用)
 包丁の裏で、細かく切ったミズをたたく。
 一晩水切りをした木綿豆腐とミズをボールでこねる。

 ハンバーグ状にして、フライパンにオリーブオイルを入れ、弱火で焼き色がつくまで焼く。

 味醂と醤油を火にかけタレをつくる。火を止めて片栗粉を混ぜる。火をつけてすぐ止める。

 少し形が崩れたが美味しかった。

 残り物での一品。



 豚肉      少々
 なす      四ヶ
ピーマン    一ヶ
 バジル    葉 穂
 玉ネギ     半分 ざく切り
 かつおぶし  一パック
 醤油
 ブラックペッパー

 炒めた肉、野菜の上に、玉ネギ、かつおぶしをのせただけ。玉ネギのサッパリ感が夏に合う。

 今朝の庭。

 ガクアジサイ(ユキノシタ科)
 薄暗い朝の庭に、アジサイが葉の陰でひっそりと咲いていた。



 オカトラノオ(ユキノシタ科)
 夏の朝にやさしい花だ。